• 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は宇宙世紀の新たな扉を開く!
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2021.06.07

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は宇宙世紀の新たな扉を開く!

新時代のガンダムワールドがいよいよ明らかに!(C)創通・サンライズ


これまでの宇宙世紀を舞台としたガンダム作品の多くは、異なる主義を持つ組織が激突する「戦争」の状況が描かれ、客観的な視点から戦いの全容とそれに絡む群像劇が展開されるスタイルだった。
しかし『閃光のハサウェイ』の視点はもっとミニマムであり、主人公・ハサウェイへと寄り添う「体感没入型」とも言えるスタイルとなっている。地球連邦政府の目下の敵が反発感情を持つ一般市民となった、宇宙世紀0100年代初頭での「戦争」の形は大きく変わっており、『閃光のハサウェイ』の映像からもその変化を感じ取ることができるようになっている。

ハサウェイは〈マフティー〉のリーダーという立場ながら、強固な意志を持つ指導者ではなく、さまざまな状況に思い悩む人物として描かれていく。ターゲットである政府高官や軍人たちがマフティーに抱く感情、自分たちが画策した空襲に巻き込まれた脅威と恐怖感、そして一般市民たちの〈マフティー〉への反応や思い。ハサウェイの視点に近い位置から物語に入っていくことで、腐敗しきった地球連邦政府の在り方や〈マフティー〉の活動の危うさを含む「新しい宇宙世紀の世界」を体感することになる。

本作の最大の見所といえば、やはりメッサーの空襲シーンだろう。都市部でモビルスーツが戦う状況に巻き込まれるとどんな状況になるのか、リアリティを持って描かれている。放たれたビームの粒子はアスファルトを溶かし、ジャンプするために噴射する推進剤は公園の木々を炎上させる。モビルスーツ同士の戦闘は大きな被害を生み、人々は簡単にその惨禍に飲み込まれてしまう。本作は天井にもスピーカーを配置した立体音響システム「ドルビーアトモス」に対応、劇場の大スクリーンで味わうリアリティあふれる映像と場内を包み込むように響く音響のミックスは、未来の戦場の臨場感を味わせてくれるはずだ。

ナレーションや説明セリフを廃し、キャラクターの仕草や表情で映像に引き込む実写フィルム的アプローチもまた、これまでとは一味違う「一般性を獲得した新たなガンダム作品」を送りだそうとする試みにあふれている。全3部作として制作される本作がどのように進化していくのか、今後のガンダム作品に大きな影響を与えるであろう可能性の嚆矢をぜひ劇場で「体感」してほしい。

アニメージュプラスでは『閃光のハサウェイ』をさらに深く楽しむための特集を展開、プロデューサー/小形尚弘さん、音響演出/笠松広司さん、CGディレクター/藤江智洋さんのロングインタビューを連続掲載予定なので、お楽しみに!

>>>『閃光のハサウェイ』場面カット・ポスタービジュアルを見る(写真8点)

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部