• 藍井エイルが語る『鼓動』と、もうひとつの『鼓動』に込めた想い!
  • 藍井エイルが語る『鼓動』と、もうひとつの『鼓動』に込めた想い!
2021.06.17

藍井エイルが語る『鼓動』と、もうひとつの『鼓動』に込めた想い!

藍井エイルが語る『鼓動』と、もうひとつの『鼓動』に込めた想い!

6月16日(水)に藍井エイルの通算19枚目となるシングル『鼓動』が発売された。本楽曲は、TVアニメ『バック・アロウ』の2ndクールオープニングテーマとしても話題を集めている。作詞もエイルさんが担当した自信作、表現力豊かな実力派アーティストとして活躍の場を広げている藍井エイルさんに、シングル『鼓動』やデビュー10周年について語っていただいた。

『鼓動』に込めた想い「自分の信念を突き進んで……」

――新曲『鼓動』は、『バック・アロウ』の2ndクールオープニングテーマですが、率直なご感想をお願いします。
藍井 『バック・アロウ』は、『キルラキル』でお世話になった中島かずき(シリーズ構成・脚本)さんの作品なので、また携わらせていただけてすごく感謝していますし、嬉しかったですね。

――作詞は、台本を読んでから作ったのでしょうか?
藍井 そうですね。まずは台本を読んでから自分の気持ちと向き合って歌詞のテーマを先に決めました。『鼓動』は「自分の信念を信じて突き進んで生きていく」をテーマにしています。

――タイトルの『鼓動』はどのように決められましたか。
藍井 まず「自分の信念を信じて突き進んで生きていく」から連想したのが“心臓”だったので、そこから“心臓”を動かして生きていく、“心臓”と言えば『鼓動』だとイメージが繋がりました。それで「鳴らせ鼓動を」というサビ終わりの歌詞を決めたときに、『鼓動』というタイトルが一番ぴったりくると思いました。力強さも感じられる言葉ですし、このタイトルにしています。

――曲が先だとお聞きしましたが、初めてこの曲を聞いた時の感想をお願いします。
藍井 この曲は絶対ライブで盛り上がるというイメージでしたね。初めに聴いたときはアレンジが完成する前段階でしたが、とにかくメロディが強く、すごく元気がもらえる曲だと思いました。『鼓動』は『翼』(13thシングル)と同じ作曲家の山田竜平さんなので、山田さんってやっぱり天才だなと改めて思いましたね。

――歌唱で気をつけたポイントなどありますか?
藍井 歌い方で気をつけたのは、可愛らしくない声を作ろうと思いました。口の開き方を横に開かないように気をつけて歌っています。それと低音を強めに出してレコーディングしています。今回の収録ではビンテージの珍しいマイクを使っているので、すごく貴重な経験をさせていただきました。

――そのマイクは歌ってみた感じはいかがでした?
藍井 いつもより低音を拾ってくれるマイクでした。それとビンテージだと思うと少し緊張しましたね(笑)。落としたりぶつけたりしないように気を使いました。

――『鼓動–Acoustic ver.-』も素敵ですね。曲の印象や聴き所を教えてください。
藍井 最初から最後までアコースティックギター1本で行っているので、ここまでシンプルに収録した曲はいままで無かったと思います。『鼓動』の別パターンとして聴き応えがあると思いますし、ニュアンスの付け方も原曲の『鼓動』と違っているので、その辺りも注目してください。

――歌唱で気をつけたポイントなどありますか?
藍井 原曲の『鼓動』ではしっかりリズムに合わせて歌っていますが、『鼓動–Acoustic ver.-』ではギターの弾き方によってアルペジオは柔らかく、ストロークはストレートに歌うなど、ニュアンスを変えながらギターに合わせて歌っています。
いままでも藍井エイルの曲を歌ってSNSに公開してくれる方々がいらしたので、今度は『鼓動–Acoustic ver.-』をカバーした動画の公開などで、楽しんでいただきたいという想いも込めて『鼓動–Acoustic ver.-』は歌わせていただきました。

――たくさん公開されるといいですね。
藍井 はい。全部観に行きます!

――カップリングの『contradiction』、こちらの曲の印象はいかがですか?
藍井 『contradiction』は、格闘ゲーム『ファントムブレイカー:オムニア』の全世界共通イメージソングになっています。このゲームは「表と裏」や「光と影」など相反するものがテーマになっているので、相反する言葉や矛盾をテーマに書かせていただきました。「表と裏」を持っているコインだったり、誰かが泣いて誰かが笑うだったり、太陽のほうへ光のほうへ近づけば近づくほど、黒く濃い影が必ずついてくるとか。とにかく真逆のものをたくさん考えるのが、まるで連想ゲームのようで大変でしたが、その矛盾を笑い飛ばせるような自分になりたいという意味合いで書いています。矛盾に抗っていく主人公がベースになっています。

――ご自身もゲームが好きだとお聞きしましたが、どんなジャンルのゲームが好きですか?
藍井 アクションゲームと、最近はFPSやRPGもやってますね。

――コロナの影響で外出が難しい状況なので、オンライン対戦で遊ぶのは楽しいですよね。
藍井 そうなんですよ。過去に21時間続けて遊んでしまったことありまして……。1日10時間までと決めていたのですが、先日12時間も遊んでしまいました。翌日、朝から眠くて眠くて、気絶しそうになりながらご飯を食べました(笑)。

――この3曲に『鼓動–Instrumental-』を含めた4曲が収録されてCDがリリースされますが、オススメポイントを教えてください。
藍井 初回生産限定盤にはブックレットが付いています。すごい崖で撮影をしたのですが、海から吹く風がとんでもない強風だったので大変でした。それとグレーの髪が少し明るすぎるかなと思ったのですが、雨が降っていたので丁度いい色合いになっています。ぜひ写真にも注目してください。
それと初回生産限定盤のDVDに収録されるMVは、栃木県の大谷石採掘で撮影したんですが、そのときも雨が降ってまして……。ただ、ちょうど石と石との間から光が差し込んでいて、雨が降っている光景が、すごく神々しく幻想的な世界観になっています。
今回は激しいバンドスタイルで撮影しているので、神々しさと幻想的なイメージとバンド感をかけ合わせたひと味違うMVになっています。また、アニメ『バック・アロウ』のノンクレジットムービーが付いている期間盤も発売されるので、アニメが好きな方は、そちらもチェックしてみてください。

――今年はデビュー10周年ですが、どんな年にしたいですか。
藍井 10年間活動できたのは、私の曲を聴いてくれる方、ファンの方がいてくれたおかげなので、「感謝の年」にしていきたいと思っています。

――この10年を振り返ってみていかがですか。
藍井 皆さんも社会人になったばかりの頃は同じような感じだと思いますが、1年目は右も左もわからなくて、年月を重ねるごとにいろいろな事が分かるようになりました。例えば歌うときの身体の使い方だったり、レコーディング後のミックスで聴こえ方が変化することだったり。MVの撮影では「この方向から撮られるなら、この動きのほうが良い」など、だんだん理解してきました。

――今後、挑戦してみたいことはありますか?
藍井 やっぱり歌ですね。復帰(※1)してから少しずつ歌い方が変わってきて、叫ぶようなパワフルな歌い方から、いろいろな表現での歌唱ができるようになってきました。これからも歌に向き合って磨いていきたいと思います。
※1:16年11月に無期限活動休止し、18年2月に活動再開を発表した。

――『鼓動』はライブですごく盛り上がりそうな曲ですが、ライブの予定はありますか?
藍井 はい、夏のツアーが15公演決定しています。汗だくでしょうね(笑)。いままでは春や秋のライブが多かったんですが、夏はどうなっちゃうんだろう。

――未知の暑さとの戦いですね。
藍井 そうですね。暑さに極端に弱いので、北海道から東京に出てきたときは、なかなか会社にたどり着けなくて……コンビニを経由しながら目指しました(笑)。暑さに負けないようにがんばります!

――最後にファンへのメッセージをお願いします。
藍井 皆さんのおかげで新曲を出させていただきました。この『鼓動』を聴いて皆さんが少しでも前向きになれるような歌になれたらいいなと、希望を込めて歌詞を書き歌いました。ぜひ『鼓動』を聴いて、ツアーなどまた会えるときまで、楽しみに待っていてほしいと思います。これからもよろしくお願いいたします。


櫻井靖之