• 『NIGHT HEAD 2041』伝説のドラマがアニメで復活!飯田譲治インタビュー
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2021.07.14

『NIGHT HEAD 2041』伝説のドラマがアニメで復活!飯田譲治インタビュー

(C)飯田譲治/NIGHT HEAD 2041 製作委員会

7月14日より放送がスタートする『NIGHT HEAD 2041』。
1992年にTVドラマとして放送されカルト的な人気を博した伝説の作品『NIGHT HEAD』を、原作者・飯田譲治自身の脚本により、新たなアニメーション作品として描き出す注目作だ。

超能力を持つが故に社会から疎外され苦悩する霧原直人と直也の兄弟の過酷な運命と、人間の未知なる能力や進化、世界の変革の可能性を描いたミステリアスなSFストーリー。

そして今作の舞台は、2041年、近未来の東京だ。
そこは思想統制が進み、能力者の存在が完全否定されている社会。
霧原兄弟の逃走劇はさらに過酷なものになっていく。
そして、今作ではもう1組の兄弟、黒木タクヤ・ユウヤが新たに登場する。
霧原兄弟を追う黒木兄弟の存在は、物語をより複雑にしていく……。
混迷を極める現代の日本で、蘇った霧原兄弟の物語は何を語るのか?
飯田譲治のインタビューをお届けしよう。

>>>【画像】『NIGHT HEAD 2041』の場面カット(写真8点)

【プロフィール】
飯田譲治
映画監督、演出家、脚本家、小説家。TVドラマ『沙粧妙子—最後の事件—』(脚本)、『ギフト』(脚本)、映画『ドラゴンヘッド』(監督・脚本)などを手掛ける。

●30年目の新作●

ーー本作『NIGHT HEAD 2041』は、最初のTVドラマから30年経っての新作となりますね。

飯田 ちょうど30年ですね、(TVドラマは)92年だから。最近、30年前のことをよく思い出します。

ーー当初、ここまで続く大きなドラマの構想は、ご自身の中にあったのでしょうか。30年も続くような……。

飯田 あるわけないですよ(笑)。本当に不思議だと思います。もう1回、同じような道を辿れと言われてもできないですよね。いろいろなことが……偶然という言い方はおかしいけれど、まあ、いろんなことが重なってこうなったって感じなので。そもそも最初はーー何度か言ったり書いたりしたことはあるけどーー田舎に行ったときに「超能力はあるのか、ないのか」みたいな話に酒場でなったのがきっかけなんですよ。自分では勝手に「超能力がないなんてことは、ありえない」と信じていたけれど、4〜5人の前でそういう話をしたら、みんなが目が点になって。「だって、ここに空気があっても、言われなかったらあるなんて誰も思わないのと一緒で。超能力だってあるのが普通だと捉えられる時代が、そのうちくるだろう」と言ったら、大爆笑されたのを今でも覚えています(笑)。30歳近い頃だったかな。その時に思ったんです、「彼らは今、目の前でスプーンを曲げても絶対に信じないな」と。そこから話を思い付いて。東京に帰ってきて夜中にひとりで、30分くらいで脚本を書いたんです。それが『世にも奇妙な物語』で放送された「常識酒場」だったんですよ。

——『NIGHT HEAD』のベースになった短編のドラマですね。

飯田 その時に「直人」と「直也」という名前も、15年間閉じ込められていた研究所から逃げてきたという設定もできていました。二人は車に乗って逃げるんだけど、どうして車に乗っているのかとかも全然決めずに、ただ、超能力をバカにしているやつらがいて、ぶち切れて目の前で能力を見せるけど、どんなに見せても信じないから、最後はエスカレートして大爆発するーーという話を、30分くらいで書いたんです。『NIGT HEAD』というタイトルにすることすら決めていなかった。『NIGHT HEAD』というタイトルは、別の作品で使うつもりでずっと前から考えていたけど、それとは全然関係なく直人と直也の話を書いて「常識酒場」というタイトルにし、書いたら自分で監督したくなった、というのがはじまりです。そしたら、たまたま視聴率がよくて、『世にも奇妙な物語』ではじめて続編を作り、やがて、連続ドラマでやりましょうということになって、そこから『NIGHT HEAD』になりました。だから、そこから30年後にアニメになるなんて、まったく想像できないですよね(笑)。


(C)飯田譲治/NIGHT HEAD 2041 製作委員会

アニメージュプラス編集部