• 『アーヤと魔女』展でジブリ初のフル3DCGアニメ制作の過程を楽しむ
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2021.07.28

『アーヤと魔女』展でジブリ初のフル3DCGアニメ制作の過程を楽しむ

アーヤのキャラクターデザイン決定までの過程もわかる(C)2020 NHK,NEP,Studio Ghibri (C)Museo d'Arte Ghibli

東京・三鷹の森ジブリ美術館では、現在企画展示『アーヤと魔女』展を開催中。ジブリファンならずとも興味深いその展示内容を紹介していこう。

スタジオジブリ初のフル3DCGアニメーション作品『アーヤと魔女』は、8月27日に『劇場版 アーヤと魔女』として公開決定。苦境に負けないアーヤのたくましく頼もしい活躍が、遂に大スクリーンで展開される。

同館の企画展示はこれまでもさまざまなジブリ作品を通してアニメーションの魅力を伝えてきたが、本展示は、ジブリとしてのひとつのチャレンジとなった3DCGアニメーション制作の過程を、宮崎吾朗監督の監修によって楽しく紹介する内容となっているのだ。

入口では、ワイヤーフレームからキャラクターになっていくアーヤ、ベラ・ヤーガ、マンドレークの映像がお出迎え。会場内に掲示された吾朗監督手描きのコメントやイラストが展示内容について細やかに説明している。
入るとまず目に入るのは大きな机。これは吾朗監督が実際に作業していた机を再現したもの。仕事道具から意外な日用品や缶詰まで含めて、ここから『アーヤ』の世界が生まれたと考えると、何だか不思議な気持ちになる。
続いてのコーナーは「キャラクターができるまで」。吾朗監督と近藤勝也さんの細かなやり取りの中でアーヤたちのデザインが出来上がっていき、さらにそれを3Dデータ化するという、これまでにない作業が加わっていく。会場にはキャラクター作りに大きな影響を与えたというスタジオライカのストップモーション・アニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016年)の撮影に使用された人形も併せて展示されているので、こちらもお見逃しなく。
3D出力された若きEARWIGメンバーのフィギュアも見応え十分。このまま商品化してほしい、というファンもいるかも!?

3Dのアニメーションは、2Dの絵のように自由に形を変えるわけにはいかない。レイアウトの決め方もまたしかり。丁寧な解説を読めば、その違いがわかってくるはずだ。

C2020 NHKNEPStudio Ghibli
CMuseo d'Arte Ghibli

アニメージュプラス編集部

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