• バトルから見える漫画家と編集者のリアル!「少年ジャンプ+」の注目企画「MILLION TAG」
  • バトルから見える漫画家と編集者のリアル!「少年ジャンプ+」の注目企画「MILLION TAG」
2021.08.05

バトルから見える漫画家と編集者のリアル!「少年ジャンプ+」の注目企画「MILLION TAG」

「MILLION TAG」番組キービジュアル


【最終課題の行方に注目!】

——この記事が公開されるのは、最終話まで残り2週間となる第6話の配信前です。

 連載候補作家のみなさんは、きっと受験直前みたいな気持ちでいるんじゃないでしょうか。「やっと終われる」という安堵感と、「合格したい!」「勝利を勝ちとりたい!」という気持ちが入り混じっているような。それに、作家さん同士の横のつながりも自然と生まれているようなので、楽しい卒業式みたいな空気もなっていそうだし……もちろん、残念ながら優勝できなかった人たちには「悔しい」という気持ちも生まれるだろうし。悔しいと楽しいが入り混じった空気になっているんじゃないかなと、想像しています。

——林さんご自身は、候補者のひとり藤田直樹さんとタッグを組んでいらっしゃいますが、現時点で優勝の自信は?

 今はまだ最終課題を提出する前なので、本当にわからないですね。自分たち自身が面白いと思うものにたどり着きたいなとは思っていますが、そこから先は読む人の好みもありますし……お好きにどうぞくらいの感覚というか(笑)。これは藤田さんにも言っていますが、「優勝するために描いているわけじゃない、面白いものを描くためにやりましょう」と。僕はそういうスタンスです。だから目の前のネームで面白いものを描ききれたら、それでいいのかな、と。もちろん、番組的には「負けません!」とか「絶対に勝ちます!」と言うほうが面白いのは知っていますが(笑)、僕自身、そういうタイプでもないので。やれることをやれるだけやって、ダメだったらネクストトライもあるだろうし。上手くいっても、それはそれできっと他の苦労も生じるでしょうから。あまり考えずに、目の前のネームを全力でやりましょう、というだけですね。漫画家さんの人生は、そこから先のほうが長いですから。

細野 実際、毎回どの漫画家さんも課題をクリアするごとに成長・変化があるので、審査している自分もまったく先が読めないです。結局、誰が優勝してもおかしくない混戦状態だと思いますよ。

——では最後に、この企画をやってみて感じたことをお願いします。

 そうだなぁ……実際にカメラに映っているよりも、編集者たちは作家さんのお役にたっていると思います。尺の関係で映せなかった、彼・彼女たちの作家さんに対する気遣いが大量にあります。これを見て漫画を描いてみようとか、集英社に自分の作品を持っていってみようと思った人には、多分お役に立てるメンバーが揃っていますのでよろしくお願いします。そして読者のみなさんには、面白いことを企んでいる作家や編集者がたくさんいるということを知っていただいて、じゃあ次はどんな美味しいものが出てくるんだと期待していただけたらと思います。作り手側も楽しんで作っているので、読者のみなさんにも楽しんで読んでいただけたらうれしいな、という感じですね。

細野 番組が配信されてから、社内でも「あれ見たよ」とか「面白いですね」と、声をかけられることが多いんです。確かに同じ社内でも編集部署以外だと、編集者がどういう風に作家と打ち合わせをしているのかは知らないし、編集者同士でも「あいつはあんな打ち合わせをしているんだな」とか、面白いようなので。そういう風に楽しめる番組として仕上がったのは、僕らとしてもよかったなと思います。その面白さを、多くの人が楽しんでくれるといいなと思っています。

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事