• 『アーヤと魔女』ドルビーシネマで味わう【別体験】の映像&サウンド
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2021.08.26

『アーヤと魔女』ドルビーシネマで味わう【別体験】の映像&サウンド

(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

スタジオジブリ初のフル3DCGアニメーション作品として、2020年末にテレビで初放送された『アーヤと魔女』。感染症拡大に伴う公開延期を経て、いよいよ8月27日(金)、全国の劇場で『劇場版 アーヤと魔女』として公開される。今回、スタジオジブリ作品としては初めてDolby Cinema TM(ドルビーシネマ)版も公開される本作。一足先にドルビーシネマ版を体験した編集部が、スタジオジブリの宮崎吾朗監督、奥井敦氏、古城環氏に伺ったその魅力を紹介する。

『アーヤと魔女』は、宮﨑駿監督作品『ハウルの動く城』の原作者で「ファンタジーの女王」とも呼ばれるイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説『アーヤと魔女』を企画・宮﨑駿、監督・宮崎吾朗の下、国内外から結集した精鋭スタッフが映像化した作品。
舞台は1990年代のイギリス。「子どもの家」で自分の思いどおりに生活を満喫していた10歳の少女・アーヤ(声:平澤宏々路)は、ある日突然やってきた青い髪のド派手な女=ベラ・ヤーガ(声:寺島しのぶ)と長身の大男=マンドレーク(声:豊川悦司)に引き取られることになる。

アーヤを引き取ったベラ・ヤーガの正体は、実は魔女。彼女に呪文作りの手伝いを命じられたアーヤは、手伝う代わりに魔法を教えてくれるようベラ・ヤーガにお願いする。しかし、ベラ・ヤーガはただアーヤをこき使うばかりだし、マンドレークは食事時しか顔を見せず、「私をわずらわせるな」といつも不機嫌そう。生まれて初めて〝思いどおりにならない” 壁にぶつかったアーヤは、めげずに黒ネコのトーマス(声:濱田岳)と知恵を絞って反撃を始める――。
今回、『アーヤと魔女』がスタジオジブリ作品で初めてドルビーシネマで公開されることになったが、その経緯についてスタジオジブリの奥井敦氏は、「昨年末にNHKでのオンエアが終わった後に、劇場公開をするならドルビーシネマをやりたいという話になった。実はアメリカでドルビーシネマというシステムが出始めた頃からドルビー側とやりとりをして、いつか何かの作品で扱えないかと研究を進めていた」と語っている。

ドルビーシネマとは、アメリカのドルビーラボラトリーズによって作品に完全に没入するために作り上げられた、全く新しい劇場フォーマット。その特徴は圧倒的な輝度を誇る映像美と、客席を取り囲むように設置された最大64個のスピーカー1個1個が独立駆動することで立体的に聴こえてくる最新のオーディオシステムなのだが、特に「黒色」の美しさに定評がある。

この「黒色」の美しさが、暗いシーンが多い『アーヤと魔女』にピッタリなのだ。奥井氏も「(『アーヤと魔女』は)かなり暗いシーンが多く、暗部が潰れてしまって見えにくいなどという状況が多かったが、ドルビーシネマでは、黒がきちんと沈んだ上で、暗部が隅々まで見えるのが凄い。また、(冒頭のカーチェイスシーンでの)車のヘッドライトなど暗い中で光り輝く部分も、ディテールまで白く潰れずに見えている」と今作とドルビーシネマの相性を評している。

>>>暗いシーンが多い『アーヤと魔女』の場面カットを見る(写真20点)

(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

アニメージュプラス編集部