クレイジーで超個性的な悪党たちがチームを組んで危険なミッションに挑む、掟破りのアクション超大作『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』が現在大ヒット公開中。
スーパーマンを半殺しにした世界最強のスナイパーかつチームのリーダー「ブラッドスポート」を演じる山寺宏一さん、極彩色の水玉を放って敵をチーズのように溶かしてしまう、最強の陰キャラ「ポルカドットマン」を演じる宮野真守さんが、本作の魅力とアフレコ時の裏話、互いに尊敬し合う関係について熱く語ってくれた。
――山寺さんはジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでスターロードことピーター・クイル役を演じられていますが、今回また一癖あるキャラクターを演じることになりましたね。
▲世界最強のスナイパー・ブラッドスポート(イドリス・エルバ/左)と、食べることしか頭にないキング・シャーク(スティーブ・エイジー)
山寺 はい、ジェームズ・ガン監督の大ファンなので、出られるだけで嬉しいですね。監督の名前を聞いただけで、観なくても「これは絶対に面白い!」と確信しましたから。以前に監督とお会いしたこともありますしね……(と、宮野さんを見て)どうだ!!
宮野 さすがです、先輩!(笑)
山寺 マモに自慢できること、他にないからここで言っとかないとね!
――いやいや、そんなことは! でも、それだけ嬉しかったということですね。
山寺 そうです。 (ブラッドスポート役の)イドリス・エルバを演じるのは3回目なんですが、なかなか大変で(笑)。あの体格ですし、声もすごいので、頑張って楽しくやらせて頂きました。
――宮野さんも、これまた異色のキャラクター・ポルカドットマンを演じることになりました。
宮野 キャラの設定を聞いた時は、よくわからなかったですね(笑)。でも台本を読んだり映像を観させて頂く中で、悪党が主役になっているお話ならではのおかしみやコミカルさに引き込まれていきました。彼らが作戦を進めていくやり取りがとってもおバカなんですが、その中でもかなり異色なのが彼の存在ですよね。内気で親によって無理やり身体を替えられてしまったちょっと辛い過去を持つキャラクターですけれども、仲間とのやり取りの中でその部分に徐々に変化が表れていくことを意識して演じていきました。
▲水玉スーツもインパクト大のポルカドットマン(デヴィッド・ダストマルチャン)。
――お二人が自分のキャラクターを演じるに当たって、特に意識された部分はありましたか?
山寺 そうですね……本人たちはふざけているわけじゃないんですけれど、一生懸命にバカなことをやっていたり、下ネタは満載だし。
宮野 しかもライバルのピースメイカーが(大塚)明夫さんだから。この2人のやり取りがかっこいいし面白すぎるんですよ。
山寺 あと宮内(敦士)さん演じるリックとの関係もあるでしょう? あっちもすごい声で、マッチョなキャラにまた合うんですよ。僕もたまにやりますけれど主に動物系なものだから(笑)、もう本当に追いつくのに必死で!
▲ブラッドスポートのライバル⁉ ピースメイカー(ジョン・シナ/左)とリック(ジョエル・キナマン/右)。
宮野 アハハハハ!
山寺 本編の中でもライバルですけれど、演じる上でも「すげえ声の人たちに負けないぞ!」みたいな気分で演じました。しかも、宮野真守をまたあんなキャラで使うなんてね。でも、さすがの存在感! こちらにも負けられないなと思いましたよ。
宮野 本当ですか、ありがとうございます!
――現場もまさにスーサイド・スクワッド状態だったんですね。先ほど下ネタの話も出ましたが、最初字幕版で「チ○ポ」を連呼しているところを観て「まさか吹き替えはここまでいくまい」と思っていたら、ほぼ忠実に演じられていてビックリしたんです。
山寺 そうですね。これ、テレビの取材では言えない話なんですが、「チ○コ」にするか「チ○ポ」にするか、みんなで話し合いましたから(一同爆笑)。「コ」か「ポ」か、さあマモならどうする?
宮野 いや~、「ポ」ですかね。ポの方が面白いじゃないですか。
山寺 そっか! マモはそういうの、得意だろうから……ドラマ(『半沢直樹』)で思いっきり掴まれてたでしょう。
宮野 いや、あっちはタ……って何言わすんですか!(笑) でも、やっぱり「ポ」で正解ですよ。
山寺 なら良かった。いや、大の大人が真面目に討論しましたからね……(しみじみと)。
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アニメージュプラス編集部