• 純烈・小田井涼平が明かす『純烈ジャー』撮影裏話と意外な恥ずかしさ
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2021.09.07

純烈・小田井涼平が明かす『純烈ジャー』撮影裏話と意外な恥ずかしさ

純ブルーで本格的なヒーローを演じることになった純烈・小田井涼平さん 撮影/大山雅夫

いよいよ公開が迫る『スーパー戦闘 純烈ジャー』。ムード歌謡グループ「純烈」が温泉を守るスーパーヒーローに変身、本格的な特撮アクションを魅せる快作は、小林幸子さんが悪の女王役、前川清さんが温泉施設内の売店店長役で出演することも大きな話題を呼んでいる。
アニメージュプラスでは、純烈メンバー、そして佛田洋監督それぞれに作品への思いを語ってもらうインタビュー連載を企画。第1回は小田井涼平さんが登場、意外に途惑った久々のヒーロー現場や撮影の裏話をユーモアたっぷりに語って頂きました!

――まずシナリオを読まれて、どのような感想を抱きましたか。

小田井 最初のざっくりした話を読んだ時は、いわゆる昔からある戦隊ヒーローの流れを踏襲しながら、純烈らしくアレンジされているな、という印象でした。でも僕は戦隊ヒーローの撮影経験がなかったので、「俺、50歳近くでこれをやるのか……」って正直思いましたね(笑)。というのも、やっぱり僕の出ていたライダー(『仮面ライダー龍騎』・2002~2003年)って、いわゆる変身前はほぼ普通のドラマと近いノリなわけですよ。だから特にヒーローっぽいことをするわけでもないし、セリフも「俺は●●だぜ!」みたいなこともあまりなくて。だから、まったく逆の戦隊ノリのセリフを言うのが「恥ずかしいな」っていう思いは少しありましたね。

――同じ特撮ヒーロー出身でも、大きな違いがあったわけですね(笑)。

小田井 だって全員で揃って何かをしたり、「●●の戦士! ◆◆ブルー!」なんて名乗る場面なんてないですもの(笑)。やっぱりチームで戦うっていうことに対しての免疫がなさすぎる。だから僕はどちらかというとOBという感覚ではなく、うちの後上(翔太)君と同じように ”新人” のつもりで臨みました。
▲意外にも、新人ヒーローは2人いた?

――その恥ずかしさは、最後まで続いたんですか。

小田井 それでいうと、まず僕の役の設定が関西弁になっていたのが良かったです。最初に佛田(洋)監督にお会いして本読みをした時に台本が関西弁になっていたんですが、僕から「関西弁でいいんですかね?」という話をしたんですよ。標準語の方が演じている感じが出ていいんじゃないかと思ったんですが、監督は「小田井君のキャラクターを見てると、関西弁でいったほうが僕はいいと思うよ」って。結果関西弁に救われたんですよ。関西弁のおかげで、そんなに恥ずかしい思いをしないで済んだというか。

 あと今回の僕の担当はブルーなんですけれど、立場的にはキレンジャーっぽいポジションでやらせてもらえたので、ちょっと助かりましたね。これで「カッコつけろ」とか言われたら、泣きそうになってたと思います(笑)。

――純ブルーは「五十肩が……」みたいなことを言うキャラクターでしたものね。

小田井 あと、一人ずつ戦ってるパートのアフレコの時、何でかわからないですが「松田優作っぽく演じてくれ」と言われて。全然どうやっていいかがわからなくて。

――これまたアバウトな指示ですね!

小田井 『龍騎』の時のアクションでは、台本にセリフとしてあるもの以外、特にそんなこと要求されませんでしたからね。で、思いついたのが「優作さんって常にブツブツ喋ってるな」ということ。なので、一人になっているシーンは「はいはいチョロいチョロい。こっち?」とか、ずっと何かを喋っていました。僕の中での勝手な松田優作さんのイメージでしたが、結果それでOKになりました。

――狙いは間違っていなかった?

小田井 ですかね、でも難しかったですよ。

――現場では、アドリブも結構拾ってもらえる感じだったんですか。

小田井 僕に関しては、元々あるセリフの前後に何か足したりはあったかもしれないですが、ゼロからのアドリブっていうのはほとんどやっていないと思います。これも僕の勝手なイメージなんですが、戦隊ヒーロー作品を観ると「ストーリー展開や芝居のテンポが良いな」っていつも思うんですよ。そのリズム感を邪魔したくなかったので、あまり余計なことはしなかったです。

――今回はアクションやナパーム爆発もあったりして、現場的にはハードな部分もあったのではないですか。

小田井 『龍騎』の時、僕はほぼアクションをやっていなかったので、逆に新鮮でしたね。ヒーローやってる気分をやっと味わえたというか……楽しかったですよ。できれば、もうちょっとやりたかった。というか、もっと若い時にやりたかった(笑)。

――滑りやすいお風呂場のアクションもありましたが、大丈夫でしたか。

小田井 僕らは大丈夫でしたが、酒井くんは滑って1回コケてました。「銭湯での戦闘シーンはダメだよ、良い子のみんなは真似しないでね」ってダジャレを交えたテロップを入れてほしいですね(笑)。駆け寄って止まるだけでも普通に危ないんですよ、いや本当に。
▲危険なお風呂場でのアクションにも挑戦!

(C)2021東映ビデオ

アニメージュプラス編集部

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