• 骨太のSFファンタジー『機甲界ガリアン』TV&OVAの異なる魅力
  • 骨太のSFファンタジー『機甲界ガリアン』TV&OVAの異なる魅力
2021.09.10

骨太のSFファンタジー『機甲界ガリアン』TV&OVAの異なる魅力

(C)サンライズ

BS12トゥエルビの深夜アニメ枠『アニメ26』にて、9月10日(金)から3週連続で高橋良輔監督が手掛けた『機甲界ガリアン』が放送される。

同枠では、現在、サンライズが制作したリアルロボットアニメ作品のシリーズ総集編・OVAを連続放送中。今回放送されるのは、1984年~85年に放送されていたTVアニメ『機甲界ガリアン』のシリーズ総集編OVA『PartI 大地の章』『PartII 天空の章』、そしてTVシリーズとは設定やキャラクターイメージをガラリと変えた『PartIII 鉄の紋章』である。

『ガリアン』の舞台は、クレセント大銀河に属するイラスタント太陽系第五惑星アースト。世継となるジョルディ王子が誕生して祝いのムードに包まれた辺境の国・ボーダー王国に征服王マーダルの軍隊が襲いかかる。「機甲兵」と呼ばれる大型乗用戦闘兵器を駆使しての侵攻で王は命を落とし、王妃フェリアは捕らえてしまうが、ジョルディは重臣アズベスに救われて滅亡に瀕した国内から辛くも逃れることができた。
12年の時が経ち、逞しい少年へと成長したジョルディは母を取り戻すべく “伝説の鉄巨人” を求めて旅を続け、遂に反マーダル勢力が結集するエリア “白い谷“ でその赤い機甲兵・ガリアンを発見。ガリアンを駆る白い谷の戦士となったジョルディの、打倒マーダルを目指す戦いの幕が開ける。
▲囚われの母を取り戻すためガリアンと共に戦うジョルディ。
▲アーストに突如現れた暴君マーダル。その素性は謎に満ちている。

高橋監督が先に手がけた『太陽の牙ダグラム』(1981~83年)、『装甲騎兵ボトムズ』(1983~84年)はリアルなミリタリー要素を強く押し出した作風であったのに対し、『ガリアン』の世界観は中世ヨーロッパ的な雰囲気を醸したヒロイックファンタジーへと移行。母親の奪還に心を燃やす少年が反乱の戦いの中で成長を遂げていく、ジュブナイル向けビルドゥングスロマンのテイストをもった作品として仕上がっている。
さらに展開が進む中で、宇宙からアーストの状況を監視する巨大な国家連合 “高度文明連合” の存在、またマーダルの真の目的が明らかにされていくことで、本作は壮大なSFドラマとしての側面も強めていく。

アニメージュプラス編集部

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