――お互いのキャスティングを知った時の感想と、今作でのお互いのお芝居の魅力をお聞かせください。
福山 アフレコが始まる前に、ロナルド役が古川君だとはお聞きしていたんですが、今まで共演した作品では、古川君はどちらかといえばシュッとした役を演じていたことが多くて。一体どんなツッコミをするのか聞いたことがなかったので、脳内でシミュレーションができなかったんです。その分楽しみでもありましたが、いざ収録が始まったら想像以上の爆発力……(笑)! 古川君って、こんなにもパワーヒッターだったっけ!? と驚きました。そうだと知ってたら、僕ももっとやりようがあったのに……とさえ思ってしまったほど。それくらい、嬉しい意外性でした。
古川 ロナルドという役も、『吸血鬼すぐ死ぬ』という作品自体も、全力でツッコまざるを得ない作品なんです。原作の時点ですでにセリフの勢いや破壊力は相当大きかったので、それを殺さないためには僕も全力で挑むしかないなと(笑)。ちなみに僕はドラルク役が福山さんだと知った時、「絶対に面白くなる」と確信しました。
福山 ありがとうございます。
古川 本編の前にTwitter用の告知ボイスの収録があったのですが、先に収録されていた福山さんのドラルクの声を聴いたら、ギャグ要素と、気高い高等吸血鬼(バンパイアロード)である面が共存した声でお芝居をされていたのが印象的でした。だからこそ僕も、ロナルドとしていかに庶民的なツッコミができるかこだわりましたね。
福山 ドラルクは二枚目なのか三枚目なのか、最初は迷ったんです。でも原作の盆ノ木至先生が立ち会ってくださった際に、「ドラルクは自分自身を二枚目だと思っている」と確認することができたので、原作を読んだ際に感じた印象のまま演じることができました。
▲ドラルク役の福山潤さん(左)とロナルド役の古川慎さん。
(C)盆ノ木至(秋田書店)/製作委員会すぐ死ぬ
アニメージュプラス編集部