• 福山潤&古川慎『吸血鬼すぐ死ぬ』アフレコ現場はデトックス効果あり
  • 福山潤&古川慎『吸血鬼すぐ死ぬ』アフレコ現場はデトックス効果あり
2021.10.06

福山潤&古川慎『吸血鬼すぐ死ぬ』アフレコ現場はデトックス効果あり

ドラルク役の福山潤さん(左)とロナルド役の古川慎さん。

TVアニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』(盆ノ木至・原作)が10月より放送スタート! 本作は、ちょっとしたダメージで死んでしまうものの、すぐに蘇る “史上最弱” なザコ吸血鬼のドラルク(声:福山潤)と、吸血鬼退治人(バンパイアハンター)・ロナルド(声:古川慎)の二人を中心に展開する、ハイテンションギャグコメディ作品。

インタビュー前編で語ってもらったキャストのこだわりに続き、後編ではアニメスタッフのこだわりが明らかに。また、すぐ死んでは生き返るドラルクにちなんで、福山さんと古川さんが “死にかけた” エピソードも!
【Voice Feature:06 『吸血鬼すぐ死ぬ』福山 潤×古川 慎】

――ギャグ作品は、特にテンポ感やタイミングが難しそうですが、どのように息を合わせて収録されていますか?


福山 収録は(コロナ禍の状況で)どうしても少人数ですから、最初はキャストを巻き込んで生まれるアフレコ現場ならではの一体感や熱量が出せるかどうか、不安もありました。でも収録が始まっていざ大声を出していたら、そんな不安や心配もどうでもよくなったんです。

古川 (笑)

福山 というのも、神志那(弘志)監督をはじめとするスタッフの方々の演出のおかげもあって、今まで通りの収録ができないことを役者が一切気にせずとも成立するような映像が作られているから。神志那監督は、今までギャグアニメをやったことがないというのが意外なくらい、僕ら役者がやりたいタイミング、やっていて気持ちいいタイミングにツッコミの起点をおいてくださっていて。例えば「ここはあえてワンテンポ遅らせたい」みたいな時も、ちゃんとそういう映像になってるんです。そういう意味では、画からもらったテンポ感もとても大きかった。演じにくさや噛み合わなさを一切感じることなく演じてこられたので、大変助けられました。

古川 確かに。

――アニメである以上、役者さん同士のテンポ感だけでなく、画のテンポ感も当然重要ですもんね。

福山 芝居に合わせて後で画を修正していただく場合もありますが、『吸血鬼すぐ死ぬ』に関しては、そうしなくてもぴったりはまるんです。

古川 この作品は、隅から隅までスタッフさんのこだわりを感じます。福山さんがおっしゃった間とテンポに加え、SEなどの演出面でも、スタッフさんが本気で笑わせようとしているのが伝わってくるんです。そこに負けないような芝居をしなければと声を張ることもありますが、逆にこの演出がくるならば……と、声を張る以外の引き出しもどんどん使っていけるんです。だから毎回アフレコが楽しくて仕方ないです。

福山 僕らからアドリブを入れるところや、あえて入れずに画だけで楽しませるところを、こちらが考えさせてもらえるのがいいよね。役者だけじゃなくスタッフさんも悪ノリしてますから、面白くならない訳がないんです。逆に、そうやって楽しみながら作らなければ、この作品の魅力は伝えられないんじゃないかな。

古川 真面目な顔でスタッフさんたちがこの演出を考えているのだと思うと、たまらないですよね(笑)。同じく、あの盆ノ木先生がどうやってこのギャグ作品を描かれているのかも不思議です。

福山 先生は現場でも常に謙虚ですし、キャスト陣にご挨拶されていたり、美味しい差し入れをしてくださったりといつも丁寧な方。僕がもしかしたら、やりすぎちゃったかも? というようなセリフを言っても笑って許してくださるので、懐が深いことは確かです。

古川 アニメスタッフや先生が僕らの表現にもOKをくださるのがありがたいですよね。インパクトのあるツッコミほど、僕らも大きく振りかぶるので、どうしても細かい部分のニュアンスがぶれてしまうこともあるんです。そういう時、他の部分でカバーするなどの調整もしてくださるので、スタッフさんや先生にはとても助けられてます。

福山 大声出したり、いろんな引き出しを開けたりと、僕らもデトックスさせてもらえる現場だよね。『吸血鬼すぐ死ぬ』の収録の後は、ごはんがいつもより美味しいんです。

古川 そうですね(笑)。いち観客として他のキャストさんの芝居で笑いが起きたりするのも楽しいです。アフレコに来て笑えるなんて、幸せですよね。

福山 アフレコが始まったばかりの頃は、「果たして最終話までもつだろうか」と心配でしたし、1話の収録で古川君の声量を聴いて、「彼はここで燃え尽きるだろうな」とも思ってました。でも回を追うごとに元気になっていくのを感じる現場なんですよ。

(C)盆ノ木至(秋田書店)/製作委員会すぐ死ぬ

アニメージュプラス編集部