• 【ヤマト2205】小野大輔インタビュー「古代進と自分自身がリンクしてきた」
  • 【ヤマト2205】小野大輔インタビュー「古代進と自分自身がリンクしてきた」
2021.10.08

【ヤマト2205】小野大輔インタビュー「古代進と自分自身がリンクしてきた」

小野大輔(撮影=荒金大介)/(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会

10月8日(金)より上映が開始された『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章ーTAKE OFFー』は、『宇宙戦艦ヤマト2199』から連なる新世代『ヤマト』のシリーズ最新作。
ヤマトは、デスラー総統率いるガミラスと巨大な星間国家との領土紛争に巻き込まれていくことになる。
そこに待ち構えている、想像を絶する敵とはーー!?

本作の大きな見どころは、これまでの戦いで成長した古代進の姿だ。
たくさんの葛藤と選択を繰り返し、荒波を乗り越えてきた彼は、今作ではヤマトの艦長に就任し、新たにヤマトに乗艦する土門竜介をはじめとした若きクルーたちを、見守りながら導いていくことになる。
10年近くにわたり古代進を演じてきた小野大輔は、そんな今作の古代にどんな思いを抱いているのか?
新クルーたちの印象やストーリーの見どころとともに語ってもらった。
▲地球に多大な利益をもたらした時間断層と引き換えに、森雪とともに帰還した古代進。その責任を背負いつつヤマトの艦長に就任する。

ーー『ヤマト2199』の先行上映は2013年ですから、小野さんが古代進を演じてもうすぐ10年になります。

小野 10年近く演じている……ということを、今のご質問を聞いて僕もあらためて実感しています。そんなに長い時間、旅をしているんだなと。あっという間でしたね、この10年。多分、必死だったんだと思います。地球を救うという大きな命題を背負って旅立ち、その旅のなかで大切な愛に出会って……それは森雪との関係もそうですし、異星人との交流もありました。また、戦いを通じてヤマトクルーとの絆も深まりました。旅のなかでいろいろなものを得ている。ずっと旅をしてきてよかったなと、今あらためて感じています。

ーー実際に10年近く演じてきて、小野さんにとって古代進という人物はどんな存在になっていますか。

小野 当初は “『宇宙戦艦ヤマト』の古代進” という象徴的な存在を背負わなければいけないという思いで、大きなプレッシャーも感じていました。それが、10年近くの旅を重ねるなかでいろいろな人と出会い、いろいろな経験をすることで、古代がどんどん自分自身とリンクするようになってきました。古代はただ猪突猛進なだけではなくて、ちゃんと後ろを向くし、ちゃんとウジウジと迷うし、そのなかでひとつの答えをみつけていく。それが、自分自身の芸歴や人生と重なってきています。どんどん、小野大輔=古代進になってますね。「オレ、古代みたいな人間だったんだ」とあらためて気付いて、自分でも意外だったけれど、今はそれが誇らしいです。

ーーそして辿りついた今回の『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』ですが、演じてみての印象はいかがですか。

小野 まずは、新シリーズがはじまるたびに思うことなのですが、「なぜ、旅をするんだろう?」とあらためて思いました。というのも彼らは毎回、過酷な運命に巻き込まれていくので。また旅に出なければいけないというプレッシャーを感じますが、でも同時に、ヤマトにしか背負えない使命をはたすために出航するので、ひとつの誇りも感じます。そして今回は。新しく若いメンバーがヤマトに乗り込んできます。そのなかでも象徴的な存在である土門竜介というキャラクターを見た時には、『2199』で最初にヤマトに乗り込んだ時の古代を思い出し、同時に当時の自分自身を重ね合わせて、熱い思いがこみ上げてきました。それに、土門役の畠中祐の芝居が熱くて、不器用で、真っ直ぐで……彼自身がそういう男なんです。僕は、祐のお芝居も役者としての佇まいも大好きなので、見ていて嬉しくなりました。もうひとつ挙げるなら、安田(賢司)監督。安田監督とは以前もいろいろな作品でご一緒させていただいています。安田監督もヤマト直撃世代ではないそうで、やはり新しい時代を作っていくクルーなんだな、と。しかも、時代を超えて変わることのない『ヤマト』の熱量を具現化してくれています。新しい旅に出るにあたって、僕が古代なら安田監督は島大介のような存在。新しい旅へ安田監督が導いてくれているような感覚があり、本当に頼もしいと思いました。

ーー今回の古代を演じる上で、意識なさったことはありますか。

小野 今作は前作『2202』から3年後で、それほど時間は経っていない。でも、この3年で古代はぐっと大人になりました。年齢的な部分ではなく、精神的な部分で。俯瞰で周りをみられるようになったなと思います。森雪と会話をしているシーンでも、以前は雪しかみていなかったと思うんです。でも今回は、周囲のクルーのことはもちろん、何よりも若いクルーのことをとてもしっかりと、真っ直ぐに見ていると感じます。僕自身、『ヤマト』を演じるたびに、自分のことや自分の身近なことだけではなく、より広く周りが見えてきた気がしています。『2205』の古代には、僕自身のそうした経験値を乗せたいなと思いました。


(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会

アニメージュプラス編集部