• 劇場版マクロスの原点『愛・おぼえていますか』の色褪せない魅力
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2021.10.09

劇場版マクロスの原点『愛・おぼえていますか』の色褪せない魅力

(C)1984 BIG WEST

BS12トゥエルビ『日曜アニメ劇場』では、10月10日夜7時から『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(監督:石黒昇、河森正治)が放送される。本作は、80年代アニメブームを牽引する一翼となったTVアニメ『超時空要塞マクロス』(1982年10月~1983年6月放送)の劇場用作品である。
▲全長1200mを誇る人類最大の巨大宇宙戦艦・マクロス。

男だけのゼントラーディ軍、女だけのメルトランディ軍という、2つの巨大異星人勢力の戦いに巻きこまれてしまった地球。誤って太陽系外縁にまで転移してしまった宇宙戦艦マクロスは、地球への帰還を目指す旅を続けていた。
マクロス内に都市を作り上げ、生活を営んでいた避難民たちから絶大な人気を誇る歌手リン・ミンメイのライブ中、突如ゼントラーディ軍が攻撃をしかけてきた。ピンチに陥ったミンメイを救ったのは、統合軍バルキリー隊のパイロット・一条輝。手を取り合って危機を乗り越えた二人の関係は一気に急接近、ミンメイは輝に積極的にアプローチしていく。しかし、その一方で輝は上官である早瀬未沙との間にも愛を感じ始めていた。
ゼントラーディとメルトランディ二種族に秘められた秘密が明かされた時、マクロスもまた人類の存亡を賭けた戦いへと旅立つことに。果たして勝利の行方は? そして、ミンメイと未沙との間で揺れ動く輝の心は、どんな決断を下すのか――。
▲スカル小隊所属のパイロット・一条輝。

80年代アニメブームの一翼を担った『超時空要塞マクロス』は、当時のアニメ界に新しい風を送り込んだ画期的な作品であった。それは『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』などの人気タイトルに熱中し強い影響を受けたファン世代が、メインスタッフとして本作を支えることになったことが大きい。
可変戦闘機バルキリーを筆頭に河森正治・宮武一貴が現用兵器の延長としてデザインされたリアリティあふれるメカデザイン、美樹本晴彦が打ち出した鮮烈なキャラクタービジュアルは大きなショックをもって迎えられ、さらに作画監督を務めた平野俊弘や板野一郎、『DAICONIII OPENING ANIMATION』で大きな注目を浴びた庵野秀明・山賀博之など若き才能にあふれたスタッフが大胆に登用され、注目を浴びることになる。

文化を持たない異星人とのハードな星間戦争を背景にしながらアイドルと芸能界、そして不器用な恋愛ドラマが同時進行するという、若者たちが好きなジャンルをすべて投げ込んで作り上げた世界観、そしてメカと美少女へのフェティシズムを強く打ち出した本作のコンセプトは、後のアニメシーンに多大な影響を与えることとなった。さらに本作のヒロインであるリン・ミンメイがアイドルとして披露する劇中歌も本作の注目ポイントに。ミンメイを演じる飯島真理の歌声は多くのアニメファンを魅了し、現在のバーチャルアイドル的な人気を獲得していく。

(C)1984 BIG WEST

アニメージュプラス編集部