• 入野自由が今の全てを詰め込んだと語る映画『神在月のこども』
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2021.10.15

入野自由が今の全てを詰め込んだと語る映画『神在月のこども』

『神在月のこども』で夜叉役を演じた入野自由さん。 写真/井上大輔

母親を亡くし、大好きだった “走ること” に向き合えなくなった12歳の少女カンナ(声:蒔田彩珠)。そんな彼女の下に、うさぎ・シロ(声:坂本真綾)と鬼の少年・夜叉(声:入野自由)が現れる。彼らに導かれるようにして出雲へと旅するカンナの姿を描いた映画『神在月のこども』が、10月8日より全国の劇場で公開中。今作で主人公・カンナを支える夜叉役を務めた声優の入野自由さんに、作品やご自身のことについて伺ったインタビューをお届けする。
【Voice Feature:08 『神在月のこども』入野自由】

――今回演じる夜叉役はどのように決まったのでしょうか?

入野 高木渉さんからまず連絡が来まして。

――え? 今回龍神役で出演されている高木さんからですか?

入野 はい(笑)。高木さんから、「こういう話があるんだけど、どうかな?」という話がありまして。後日、制作の方から正式にマネージャーにご連絡いただきました。渉さんに橋渡しをしていただいた形ですね。

――検討時にご覧になったという資料から、作品に対してどんな印象をもたれましたか?

入野 まだプロット段階だったのでざっくりでしたが、資料を拝見したり、制作陣の方のお話を聞く中で、とにかく熱量や情熱が強い作品だなということを感じました。

――収録現場でも制作陣の熱量が伝わってきたり?

入野 コロナ禍ということで収録も一人でしたが、ご挨拶した時から熱量は凄かったですね。「この作品を絶対に成功させたいんだ」という思いが、目や空気感から感じられて……。僕も「今、自分ができる一番良いものを出せるように臨みます」という話をしました。

――入野さんが演じた夜叉についてはどんな印象を?

入野 人間ではない。けれど見た目は人間の少年に近いので、年齢感や声の印象をどういう風にコントロールするかがポイントになってくるなと感じました。カンナ役の蒔田さんが自然な感じで声を入れるだろうと想像していたので、作り込みすぎてアンバランスなものにならないようにと思っていました。

――実際に演じてみていかがでしたか?

入野 キャラクターの印象は、当初もっていた印象とそんなに変わらずでした。僕が声を入れた段階では、他の方の声もほとんど入っていなかったので、バランスについては監督たちに全て委ねるかたちでした。

――以前入野さんが演じた『千と千尋の神隠し』のハクにも夜叉は近いのかなと感じたのですが、演じていて何か似たような気持ちを抱くことはありましたか?

入野 20年前の作品ということもありますし、それはなかったですね。いつも、シンプルにその作品に向き合うという感じなんです。今回も、「今できることを全部ここに注ぎ込まなくちゃ」という気持ちで収録に臨みました。

(C)2021 映画「神在月のこども」製作御縁会

アニメージュプラス編集部/写真:井上大輔