• 梶原岳人が語る自身の音楽~何処かにいるあなたへ贈るカバー集~
  • 梶原岳人が語る自身の音楽~何処かにいるあなたへ贈るカバー集~
2021.10.20

梶原岳人が語る自身の音楽~何処かにいるあなたへ贈るカバー集~

梶原岳人さん

TVアニメ『ブラッククローバー』アスタ役、『炎炎ノ消防隊』森羅日下部役、『シャドウバース』竜ケ崎ヒイロ役など多くの主演を務め、2020年には第14回声優アワード新人男優賞を受賞した、声優の梶原岳人さん。2020年11月にはavexよりアーティストデビューを果たした彼の、初となるミニアルバム『何処かの君に』が10月20日にリリースされる。カバー曲5曲と新曲2曲を収録したミニアルバムの内容やこれからの自身の音楽について、梶原さんに伺ったインタビューをお届けする。
【Voice Feature:09 梶原岳人】

――今回のミニアルバム名が『何処かの君に』というタイトルに至った経緯をお聞かせください。

梶原 まず、考えるのに凄く時間がかかりました。決してスッと出てきたタイトルではなくて、凄く悩んで……。アルバムのコンセプトとして、「君」という言葉を大事にしていきたいとスタッフさんと話していて。普通に「君へ」もアリかなと思ったのですが、ライブと並行してタイトルを成立させたいという想いもあったので、どちらにも通じるような言葉を探していきました。僕にとってアルバムは、不特定多数の色々な方が色々な場所で聴いてくださるという感覚で。そして、その人たちがライブで一つの場所に集まるという流れが作れたらと思って、ミニアルバムは『何処かの君に』、ライブは『此処にいる君に』というタイトルに決めました。「君に」なのは、「君へ」よりはカッコつけてないかなと何となく思ったので(笑)。

――英語タイトルを考えたりは?

梶原 考えはしたんですが、カッコつけずに自分の普段の姿とかけ離れていないものをと考えて、結果、英語は使わずでした。

――最終的にどんなアルバムに仕上がったのでしょうか?

梶原 カバー5曲と新曲2曲という構成なんですが、どれが突出してどうというのはなく、全体として一個芯があるというか。聴いていて一つの作品という統一感があるんじゃないかなと。アレンジや音の雰囲気で、どこかしらでそれぞれが繋がっているような感覚がある気がしています。僕がいつも大事にしている等身大の姿や雰囲気を残していただいた感じですね。

――音の雰囲気というと、どんなところを意識されたのでしょうか?

梶原 キラキラした音は好みではなく、どちらかというとあまり整いすぎていない感じが僕は好きで。ビシッとまとまっているよりかは、箇所箇所にどこか粗っぽさがあっても成立するような音作りが僕としては好きなんです。そういうことをスタッフの方にお伝えして、作っていただいた次第です。

――楽曲それぞれのお話もお聞かせください。まずは新曲『魔法が解けたら』から。作曲がSaucy Dogさんですね。

梶原 Saucy Dogさんは、僕がずっと好きなバンドなんです。今回ダメもとでお願いしたら、まさかのOKをいただいた感じでして(笑)。それでまず、スタッフさんも交えずにボーカルの(石原)慎也くんと二人だけでお会いしたんです。二人なんで気を遣うこともなく、最初から友達みたいにタメ口で、自分のパーソナルな深いところまでお話することができました。この曲の基になった出来事や自分の経験も細かいところまでお話したり、慎也くんのお話も聞かせてもらって。この曲は雑談の中から生まれてきた感じですね。

――曲のメロディーはどうやって作っていったのでしょうか?

梶原 メロディーに関しては、まず慎也くんに好きな曲の雰囲気とか音の感じをお伝えしました。しばらくした後、慎也くんから「軽くギターで弾くから聴いてくれない?」と電話がかかってきて、電話越しに弾き語りで1番くらいまで聴かせてもらいました。ギター1本だけだったんですが、とても良くって。「その感じで」とお願いして、その後も電話で曲を聴かせてもらいながら作曲していただきました。

――好きなメロディーやフレーズは?

梶原 「僕も弾き語りしたいから」って2番くらいまではコードを教えてもらっていたんですが、それ以降は聴いていなかったんです。デモを聴いた時にびっくりしたのが、2番以降のメロディーのノリやリズムが変わった感じになっていたこと。そこの箇所がアクセントになっていて、歌詞も含めてとっても歌いたくなるようなメロディーになっていたので、僕の好きな部分ですね。

アニメージュプラス編集部

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