• 梶原岳人が語る自身の音楽~何処かにいるあなたへ贈るカバー集~
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2021.10.20

梶原岳人が語る自身の音楽~何処かにいるあなたへ贈るカバー集~

梶原岳人さん


――MVはどんなテーマで撮影されたのでしょうか?

梶原 この曲に関しては、自分の姿はあまり出したくないなと思っていて。僕自身に目を向けてほしいんじゃなくて、曲自体の物語を見てほしいなと思っていたので、「ほとんど出なくていいです」とお伝えしていました。それを汲んでいただいて、役者さん二人がメインで話が進み、僕はちょこちょこっとだけ出てくる感じになっています。恋愛の曲ではあるので、僕が曲を作る際にお伝えしたエピソードを演技の中に組み込んでいただいています。二人の姿を見れば、曲の世界をより深く知れるような仕上がりになっているんじゃないかと思いますね。

――今回あまり梶原さんの出番はなかったとのことですが、MV撮影時に何か印象深かった出来事はありますか?

梶原 当日、晴れてほしいなと思っていたのに晴れなくて。土砂降りの時もあったほどだったんですが、それが逆に、雨の中でも楽しめる二人の姿をより印象深く表す形になりました。雨だから海だからと髪型を気にしてテンションが下がるとかもなく、そういうのも気にせず楽しめる二人の感じが、僕の理想というか……。傘をさしながら楽しそうにしている姿がとても良かったですね。

――意外なお天気の作用ですね。もう一つの新曲『君と恋をしたいんです。』も恋愛の曲になっています。

梶原 僕が元々、女性ボーカルの方と一緒に曲を作りたいと話していたんです。(今回作詞・作曲を担当した)上野(優華)さんは作られる曲が繊細なんだけど飾らない感じで、僕が作りたいアルバムの感覚と似ていて凄く良いなと思っていて……。今回の曲に関しては、上野さんが既に作られていた曲への男性目線でのアナザーストーリー的な感じになっていて、とても僕の好きなイメージの曲に仕上がっています。

――デュエットもされていましたが、レコーディングはいかがでしたか? 

梶原 自分で言うのはあれですけど、ハモる部分は声の雰囲気がとてもマッチしていたというか、その場で聴いて凄いなと鳥肌が立つような感覚があって。聴いていて耳が癒やされるなという雰囲気がありましたね。ハモりのバランスとかを考えて、何度か録り直しもしています。

――カバー楽曲についても、オリジナルとの違いや曲の印象などそれぞれお聞かせください。the pillowsの『Funny Bunny』はいかがでしょうか?

梶原 『Funny Bunny』は学生時代にバンドをやっていた頃から結構聴いていて。スタッフさんが僕に合いそうと提示してくださったカバー候補の中から、元々この曲好きだったなと選んだ1曲です。僕がそもそも、バンドで最少人数でもガツンとかっこよく成立しているような曲が好きなんですが、この曲もそんな曲で。原曲に対してアレンジはちゃんと加わっているけど、原曲の良さは残っているような感じになっていて、とても好きな雰囲気になっていますね。
▲MV撮影時のオフショット。
――TRIPLANEの『君ドロップス』は?

梶原 『君ドロップス』は、スタッフさんの一押し楽曲だったんです。歌詞もめちゃめちゃポジティブという訳ではないのですが、最終的に「『幸せ』なんだよ」というフレーズで終わることもあって、凄く心地が良い歌詞で。上手く言葉にできないんですが、何か心地良い感じをもった、いくらでも聴けちゃうような曲なんです。今回、間奏がアレンジとして加えられたんですが、元々原曲にあったかのような素敵な間奏なので、是非注目してほしいです。

――さかいゆうさんの『ジャスミン』はいかがですか?

梶原 『ジャスミン』は、ジャズっぽい雰囲気がある曲なので、アレンジもそんな雰囲気になっています。ブラスとストリングスが足されているんですが、それが僕はめちゃめちゃ好きで! あまりごちゃごちゃした音が好きではないんですが、これは音数が多いのに、ガツッとハマっているアレンジになっているんです。他の曲と違ってリズムの乗り方も違っていて、ミニアルバムの中で良いアクセントになっていると思います。

アニメージュプラス編集部

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