• 青山剛昌・古沢良太・北条司からも!『ルパン三世』50周年お祝い到着
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2021.10.22

青山剛昌・古沢良太・北条司からも!『ルパン三世』50周年お祝い到着

原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV 




【50周年のお祝いコメント&イラスト】
◆漫画家:青山剛昌(代表作:『YAIBA』『名探偵コナン』)
アニメ50周年おめでとォ〜♪
ルパン三世との出会いは、小学校の低学年の頃だったかな?モーリス・ルブランの『怪盗紳士アルセーヌ・ルパン』の本は、もう読んでいたので、「ルパン」の孫の話をアニメでやるんだ… ホームズの孫も出て来るかなぁ?」なんて感じで観始めたら、出て来たのは、銭形平次の子孫の警部に、相棒の次元大介と十三代目石川五ェ門と謎の女、峰不二子ちゃん!
1話目のコチョコチョでアホな小学生的にはハートを鷲掴みにされたのだった(笑)。
まさか後に、自分のキャラ(コナン)とコラボって映画にまでなるとは夢のようです♪
<50年後の『ルパン三世』>
50年後?そりゃあ『ルパン八世VSコナン三世』でしょ!!(笑)。


◆漫画家:北条司(代表作:『キャッツ・アイ』『シティーハンター』)
あれは中学生の頃。麗らかな日曜の家族団欒の昼食時でした。テレビに突然かっこいい映像が映し出されました。
サーチライトが壁際の人物を照らしだす。その人物はサーチライトをあざ笑うかのように不敵な笑みを浮かべつつ疾駆する。それはルパンファンなら誰でも知っているシーンであり、新番組ルパン三世の番宣でした。
当時ルパン三世の事は知りませんでした。ですが以前、理髪店でモンキー先生の別作品が掲載されていた少年誌を見た記憶がありました。作品名までは覚えていませんでしたがモンキー・パンチという風変わりなペンネームとその独特な画風には強烈な印象を受けていました。
その番宣を見たとき、てっきりその漫画がアニメ化されるのだと思った私は「あ、この漫画知ってる」と家族に発言した……その直後。その人物(ルパン)は拘束された女性(不二子)を救出するために疾駆していたと思いきや、何といきなり不二子の胸元に手をかけ衣服を剥ぎとったのです。そこで『ルパン三世』とタイトルが出て番宣終了。日曜の家族団欒はその映像と私の発言に凍りつきました。
その後……昼食の沈黙の重かったこと………。
これが私とルパンとの衝撃的な出会いでした(笑)。
<50年後の『ルパン三世』>
タイトルは『ルパンⅣ世――がいっぱい』。世界中に子種をばら蒔いた三世。「われこそはルパン三世を継ぐ者」と何十人もの息子、娘たちがⅣ世の名を賭けて泥棒競争を繰り広げる。主人公はティーンの不二子の娘。老ルパン三世は審査員……なんてのは無理ですか。

◆脚本家:古沢良太(代表作:『コンフィデンスマンJP』『GREAT PRETENDER』)


◆ライター・選曲家・DJ:青野賢一(代表作:『アトモスフィアとしてのヨーロッパ』)
私が中学に上がるか上がらないかという頃、両親が離婚したのだが、それ以前も父親が家にいた記憶はあまりない。当時としては珍しかったであろう、コンピューター関連の仕事に就いていた父は海外出張ばかりで、年に数回しか顔を合わせなかった。
出張先はヨーロッパが多かったようで、ファッションの仕事をしていた母と、私へのお土産は当然そうした国々で買ってきたもの。そんなことから、物としてのヨーロッパ文化に、子どもの頃から触れることができた。1970年代中盤から後半のことである。
同じ頃、楽しみにしていたのが『ルパン三世』の再放送だった。当時は、スリリングでかっこよくて面白いアニメーションという程度の理解だったが、今思えば、作中の街並みや室内の調度品、登場人物の出で立ちから、成熟した––––退廃ともいえる––––ヨーロッパの雰囲気を感じとっていたのだろう。それから敗退の美学も。
物としてのヨーロッパの入り口が父からのお土産であった一方、アトモスフィアとしてのヨーロッパへの興味は間違いなく『ルパン三世』が一つのきっかけだった。それだから、いくつになっても楽しめるし発見がある。そんなアニメーション作品はなかなかないと思う。
<50年後の『ルパン三世』>
自分の美学を貫くことのかっこよさや切なさを忘れないルパンでいてほしいと思います。

原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV 

アニメージュプラス編集部

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