• かわいいクマのソフビ 『OSANAGU』はニューレトロ!
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2021.10.27

かわいいクマのソフビ 『OSANAGU』はニューレトロ!

FEWMANY銀座ロフト店にて開催されている『OSANAGU展』

FEWMANY銀座ロフト店にて開催されている『OSANAGU展』。かわいらしい木彫りのクマを象ったソフビと、20組のアーティストがコラボレーションした1点物の作品が抽選販売された。抽選はすでに終わっているが、OSANAGU通常版と紅茶缶セット は、会期終了の27日まで購入可能。

>>>20組のアーティストコラボの作品などを見る(写真25点)

本展の主役であるOSANAGU、「どこかで見たことあるな?」「むかし家にあった!」という方も多いはず。ではOSANAGUというクマを紹介しよう。
▲左から5種はOSANAGU通常版で各2860円(税込)、一番右のオレンジは紅茶缶セットで8850円(税込)。

OSANAGUの基となった、この木彫りのクマ風な人形は、昭和30年代後半、北海道の池田製菓が中にバター飴を詰めた容器として販売されたもの。北海道のイメージが強い木彫りのクマのかわいらしい姿で人気に火がつき、お土産にもちょうどよく、大ヒット商品となった。北海道出身でなくとも、ご存知の方は、お土産で貰った物であろう。ちなみに後頭部にコインが入る溝が彫ってあり、バター飴を食べ終わったらこの溝に自分で穴を開けると、貯金箱として使えるようになっている。編集部にも、子供のころ貯金箱として使っていた人間がいた。
▲こちらは池田製菓から発売されていた「北海道バター飴 3匹の子ぐま トコちゃん」。クマが黒・白・茶の3個セット。箱の状態も良く、貴重なものをコレクターさんからお借りした。
そしてクマの名前が「トコちゃん」だということが判明!? 
▲あまりの人気に、似たような商品が発売された。右は同じくバター飴を販売した古谷製菓のもの。左の白いクマは、洋菓子メーカーのモロゾフがキャンディーを詰めて販売したもの。

時は経ち、平成18年に池田製菓は経営破綻、事業を受け継いだ株式会社北海道村も平成25年に倒産。昭和に生まれたクマの容器は、平成で姿を消してしまった。そして令和で甦ったのが、上記にもあるOSANAGUだ。「OSANAGU(おさなぐ)」とは、令和の訓読みであり、「クマ小屋」というブランドがカラフルな姿で復活させた。

▲同じ池田製菓のものでも、毛並みの彫りが違うものがいくつか存在する。蝶ネクタイをするものまであった。中央の個体が、今回のOSANAGUの基となった個体。と言っても型をとったのではなく、こちらを参考に原型が作られた。

近年、若者を中心にブームとなっている『ニューレトロ』。昭和を知らない若者が、実際に昭和に存在したものに現代っぽさを見出し、どこか懐かしく、温かみのあるフォルムが注目されているのだが、このOSANAGUもブームの一端を担う存在になるであろう。

C)クマ小屋

文/アニメージュプラス編集部

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