• ウルトラマンを好きでいてほしい! 寺坂頼我&濱田龍臣 対談
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2021.10.30

ウルトラマンを好きでいてほしい! 寺坂頼我&濱田龍臣 対談

寺坂頼我さん(左)と濱田龍臣さん(右) 撮影/真下裕(Studio WINDS)


◆ヒーローとして尊敬される存在になりたい!◆

――ウルトラヒーローの先輩としてのお話をうかがいましたが、寺坂さんから濱田さんに聞いてみたいことはありますか。

寺坂 僕、まだイベントに出たことがないんです。夏のウルサマ(ウルトラヒーローズEXPO 2021 サマーフェスティバル)では声だけの出演だったんですが、冬のイベント(ウルトラヒーローズEXPO 2022 ニューイヤーフェスティバル)には出演するので、イベントでの心構えというか、実際に皆さんの前に姿を見せる時のアドバイスをいただけたらうれしいです。

濱田 僕は、『ウルトラマンオーブ』のグランドフィナーレの時にお客さんの前に初めて出させていただいたんです。もう4年も前で、もちろんコロナなんてなかったので、ハイタッチもさせていただきましたが、やっぱりすごく緊張するんですよ。他のお仕事の舞台挨拶で出るのとはやっぱり何か違う、全く違うんです。本当に役のままそこにいる。役としての僕を待っていてくれる人がいるんです。役者としてではなく、役として見られているので、出ていった瞬間に空気感が違うんです。
このご時世でイベントもすごく少なくなっているので、数少ない会える機会を、みなさんすごく楽しみにされていると思います。僕が初めて出た時より機会が少ないので、もっと楽しみにしていて、もっと嬉しい人たちがいる。これは緊張させたくて言っているわけじゃなくて(笑)。意地悪じゃないですよ(笑)。心構えとして一番大切なのは、自分が楽しむことだと思います。もちろんたくさんの人の前に出るし、役として出演するので、緊張すると思うけど、終わった後に自分で「今日楽しかったな」と思えると、それは絶対にお客さんにも伝わると思います。だんだん慣れてきて余裕が出てくると視界が広がって、今度はお客さんの顔がステージ上からでもはっきり見えるようになるんですよ。そうするとさらに楽しくなると思います。

寺坂 やっていく中で楽しみを増していくっていうことですね。

濱田 そうですね。僕はイベントには何度も行かせていただきました。その中で、どんどん自分の中での経験値だったり、アクターさんたちとも仲良くなったり、自分はこんなに楽しめているんだ、と実感していましたね。とにかく楽しんでもらいたいです。

寺坂 ありがとうございます。

――祭nine.でもなかなかイベントも難しい状況なのかなと思いますが、またちょっとウルトラのイベントになるとお客さんも変わってくるので、ドキドキですよね。

寺坂 ハルキさん(『ウルトラマンZ』でナツカワ ハルキを演じた平野宏周さん)に、「アドリブパートがあるよ」と伺いました。

濱田 たまにあったりしますね。

寺坂 すごく楽しみにしているのですが、今は、お客さんは声を出せないので、僕がより楽しんで、僕の笑顔をみんなにも見せて安心したいし。ワクワクしながらやりたいです。

――お客さんは目の前に本物のヒーローがいることが一番嬉しいと思います。

濱田 温かいですよ、ウルトラのファンの方々は。本当に素敵な方ばかりです。

寺坂 子どもたちに「どうしたらヒーローになれますか?」って絶対に質問されるよって言われたんですが、どうしたらいいのかなって悩んでいるんです。

濱田 そうですね、「ヒーローになる」ケンゴ君的な考え方として、ケンゴ君を今まで見てきた僕から言うと、「やっぱり誰かを笑顔にできたらそれがヒーローなんじゃない」っていう答えとか素敵なんじゃないかなって思います。ヒーローって守るだけじゃなくて、笑顔を作れる存在でもあると思うんです。それを「スマイル、スマイル」世界中のみんなを笑顔にするんだって、それは多分世界のヒーローだし、それはウルトラマンだからできることだと思います。ほかのことでも、誰かのヒーローになることはできると思うんですよね。「小さいことでも頑張って積み重ねていったら、君もいつかヒーローだよ」って答えはどうでしょう。

寺坂 なるほど。リクはなんて言っていたんですか?

濱田 リクのときは、「僕作られた存在だから覚えてなくて」って(笑)。

寺坂 本当に(笑)!?

濱田 「でもちゃんと頑張ってお母さんの言うことをきいて、ご飯もいっぱい食べて、先生の言うことは3回に1回くらいきいておけばいいよ」って(笑)。

――思った以上にサバけた回答ですね(笑)。

濱田 その質問をされたのが、ジャグラス ジャグラー役の青柳(尊哉)さんとの「ジャグジャグ闇の相談室」みたいな二人でのイベントの時に言われて。ジャグラーさんならこのボケも拾ってくれるかなって思ったら、「重てえんだよ!」ってツッコまれました。ちょっとニヤニヤしながら。「子どもが求めているのはそういうことじゃねえだろ!」って。

寺坂 面白いですね。参考になりました。役に沿って、時に攻めて(笑)。

――濱田さんから寺坂さんにアドバイスはありますか。

濱田 そうですね。ウルトラマンをずっと好きでいてほしいです。僕はそれだけですね。僕もずっとウルトラマンが好きで、4歳くらいの頃から観ていました。配信番組などで(杉浦)太陽さんや黒部(進)さん、素晴らしい先輩方とご一緒させていただくこともあるのですが、そういうときに素直に喜んでほしいです。今回お会いさせていただいて「嬉しいです!」って言っていただけただけで、僕はすごく嬉しいです。ウルトラマンに携わることを全力で楽しんでいただきたいなって思います。でも、見ている限り、大丈夫だなって思います。

寺坂 ありがとうございます。

――先日『コスモス』の20周年記念イベントに取材でお邪魔したんですが、杉浦さんも、やっぱりウルトラマンシリーズはすごい財産だとおっしゃっていましたね。

濱田 コスモスナイトは良かったですね。

寺坂 (笑)。超嬉しそうなSNSを見ました。

――杉浦さんも絶対コスモスのことを忘れさせたくないとおっしゃっていました。だからきっと『ウルトラマントリガー』を観た人にとっては財産、宝物になっていくんでしょうね。

寺坂 僕自身もヒーローになることを夢見てこの世界に入ってきたんですけれど、憧れたヒーローって永遠に尊敬している存在だし、自分もそうなりたいんですよね。そう思ってもらえるように、僕も信念を持ち続けていきたいと思っています。

C)円谷プロ (C)ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京

アニメージュプラス編集部

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