• 素子の演技に変化が!? 『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』をメインキャストが語る!
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2021.11.11

素子の演技に変化が!? 『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』をメインキャストが語る!

(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会


ーー今作『攻殻機動隊 SAC_2045』でのキャラクターの印象をお聞かせください。せっかくなので、ご自身の演じたキャラクターではなくリレー方式でお願いします。まず田中さん、今回のバトーはどんな印象ですか。

田中 今回のバトーも相変わらず格好よくて、相変わらず少佐(素子)のことが大好きなんだろうなぁと匂わせつつ、でも公安9課に、今まで紅一点だった素子の対抗馬じゃないですけれど、江崎プリンという強力な若いギャルが現れまして(笑)。

大塚 ははは(笑)。

田中 で、プリンがバトーさんのことを大好きなんです。そんなプリンに対する態度だったり、あるいはタチコマとのやり取りなど、バトーの優しさが際立ったシリーズだったなと思います。

大塚 言われてみると、そうかもしれないです。

山寺 タチコマもプリンも、「バトーさん、バトーさん」ってねぇ。

田中 トグサはちょっとジェラシーよね(笑)。

ーーでは大塚さん、トグサの今回の活躍ぶりはいかがでしたか。

大塚 トグサがとにかく、精悍になってね。過去の作品と比べると、一人の “雄(オス)” として強力になっていて、戦闘力もあがっているし。それでいて、センシティブな優しさみたいなところも失わずにいる。どんどん精悍になっていくトグサの横顔みたいなものを観ていると、トグサファンが増えるんじゃないかなと思いますね。

山寺 ありがとうございます! 不思議なもので、キャラクターを褒められているのに自分が褒められているような気になるもんだね。

大塚 そこで錯覚しないようにしないとね(笑)。

田中 そうですよね、私たちは。

山寺 キャラクターと自分を重ね合わせすぎて、勘違いしがちだからね。

田中 気を付けよう。

ーーでは山寺さん、今回の素子の印象をお願いします。

山寺 素子はもう、やっぱり少佐ですよ。隊のリーダー、もちろん荒巻さんもいますけれど、動いているときは少佐がリーダーですし、トグサにとっちゃあ憧れですから。今回も本当に凜々しくて、少し謎めいているんですよ。特に、一旦みんなと離れて行動していたトグサが、これから一緒に9課の一員として行動していいのかと少佐に問うシーンがあるんです。その時のセリフが素晴らしくて。「それぞれが自分で決めて行動して、それが結果につながるから、それぞれが自分の思うようにやればいいんだ」っていう。そのセリフにシビれました! 最後に決めてくるのはやっぱり少佐だし、それに3DCGでより動きがリアルになったことで、アクションもカッコいいです。これまでも名アクションはたくさんあったけれど、さらに今回は素晴らしいし、特に素子はやっぱり格好よかったな。

田中 今までのシリーズでは、アクションの時に息を入れてなかったんですよ。

山寺 そうか、素子はアクションに声を入れていなかったんだ。素子は擬体だし、息はしないと。

田中 そう、疲れないし、走っても息は切れないから。でも今回の『攻殻機動隊 SAC_2045』からはポイント的に入れているんですよ。

山寺 そこ、ちょっと違うんだ。なぜだろう?

田中 3DCGで立体的になったから、激しいアクションに息がないと逆にちょっとリアルじゃなく感じるのかなと思って。神山監督に「入れていいですか」ってお聞きして、入れることにしました。

大塚 それと、素子の身体の曲線が2Dのときよりもとても魅力的だよね、立体的で。お尻が出ているわけじゃないんだけど、あそこが肌なんだなっていうのが2Dの時より生々しく伝わって。

山寺 そう、あの質感がいいんだよね。軍服みたいなジャケットを着ているのもカッコよかった。

大塚 イリヤ・クブシノブさんのデザイン、素晴らしいなと思いました。

ーー最後に、劇場版で注目してほしいポイント、そして、その先に予定されているシーズン2についても含めて、ファンにメッセージをお願いします。

田中 今回の劇場版は、一連の「ポスト・ヒューマン事件」を軸に編集して、ひとつの作品として観やすく作っていただいています。シーズン2への橋渡しにもなっていると思いますし、それが劇場で公開されて大きなスクリーンで観られるということは、私たちにとってもとても魅力的で楽しみな劇場版です。Netflixで配信中のシリーズとは別の作品として、別の視点で楽しんでいただけると思います。シーズン1の最後は、トグサが消えてしまうというところでプッツリと終わってしまっているので、そこから先、どのようにストーリーが帰結するのか……シーズン2はトグサくん大活躍になると思いますから(笑)。

山寺 そうでした?

大塚 大活躍だよ(笑)。

田中 ストーリーを引っ張ってくれるのはトグサくんなので。そのあたりもまた、楽しみにしていただければと思います。

大塚 劇場版は映像が全編フルグレーディングが施されているので、特に戦闘シーンの臨場感とか、凄いです。配信を観てくださった方も、劇場版を観ておくとシーズン2を観るためのおさらいができるし、配信を観ていなかった人も、観ておけばお話が掴めてシーズン2に入りやすいんじゃないかな、と。シーズン2の導入になるような場面もちらほら出てくるので、さらに期待を高めてくれると思います。観たほうがいいです。

山寺 まったく同じですね。あれだけのクオリティの映像ですから、劇場の大画面で観たり、大音響で聴いたりというのは、素晴らしい体験になるんじゃないかと思います。そして、今回の縦軸になっている「ポスト・ヒューマンとは何なのか?」というテーマもよりわかりやすく、スッと入ってくると思います。配信中のシーズン1とはまた違う魅力があるので、ぜひ、劇場で観てください。そしてシーズン2に関しては……まあ、あんなモヤモヤでおわっちゃったので(笑)。トグサ、どうなっちゃったんだ? と思うでしょうけれど。そう思っている方はとにかくシーズン2に期待していただきたいし、そんな方にこそ劇場版を観てほしい! 劇場版にはここではまだ言えない「何か」があるので、見逃さないでください。

田中敦子【草薙素子役】
たなか・あつこ/11月14日生まれ/群馬県出身/マウスプロモーション所属/『呪術廻戦』(花御役)ほか
大塚明夫【バトー役】
おおつか・あきお/11月24日生まれ/東京都出身/マウスプロモーション所属/『ルパン三世PART6』(次元大介役)ほか
山寺宏一【トグサ役】
やまでら・こういち/6月17日生まれ/宮城県出身/アクロスエンタテインメント所属/『ルパン三世PART6』(銭形警部役)ほか

(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

アニメージュプラス編集部

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