• 茅原実里が語るラストアルバム「歌手活動の節目、新たな始まり」
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2021.11.18

茅原実里が語るラストアルバム「歌手活動の節目、新たな始まり」

ラストアルバム『Re:Contact』をリリースした茅原実里さん

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』EDテーマ『みちしるべ』などの楽曲ファンも多い茅原実里さんが惜しまれつつも2021年12月31日をもって歌手活動を休止、茅原さんの誕生日でもある11月18日にはラストアルバム『Re:Contact』が発売となった。
様々な思いが込められたラストアルバムや歌手活動の思い出など、ご自身の言葉で率直に語ってくれました。

【Voice Feature:15 茅原実里】

――歌手活動休止を決めた時の心境は?

茅原 音楽から離れることは自分にとって必要な選択だったので迷いはありませんでした。お世話になっている事務所やレーベルのみなさんとは何度も話し合いを重ねながら受け入れていただいたので感謝しています。

ファンのみんなから毎日送られてくるたくさんのお手紙やメッセージからは、茅原実里の音楽がみんなの人生にこんなにも深く根付いているんだな……っていうことがたくさん伝わってきて、それがすごく嬉しかったし、ありがたく思いましたね。愛されているんだなって実感しました。デビューしてからずっと音楽に携わってきたことにはちゃんと意味があったと思えたし、どんな時も唄い続けてきて良かったなって思いました。

――『Re:Contact』を制作するにあたって、どんな内容にしたいと思われましたか?

茅原 私からファンのみんなに贈るプレゼントにしたいと思っていました。もともとはアルバムを作る予定もなかったんです。年内の仕事を終えたら静かにフェードアウトしようって考えていたので。だけど、ファンのみんなから気持ちを受け取り続ける中で、本当にこのまま終わりにしていいんだろうか? っていう葛藤が生まれたんです。
自分の中のひとつの答えとして、最後にみんなに歌を贈りたいなって思うようになって。ゆかりのあるクリエイターのみなさんにはこちらからお声がけをして、客観的にファンのみんなが喜んでくれるような楽曲を、逆に私にプレゼントして欲しいっていうわがままなお願いをしました……(笑)。

サウンドは初期の『Contact』のイメージで作ることになっていたんですけど、基本的には曲も詞もあまり具体的な希望は出さずにお任せにさせてもらったんです。信頼のなせるわざですね。タイトルには、新しい世界に再び “Contact” していくという意味があって、私にとって『Re:Contact』は音楽活動の節目を迎えるとともに、はじまりの一枚になるはずです。

――2007年1月にシングル『純白サンクチュアリィ』をリリースされてから14年、本当にたくさんの思い出があることと思います。とくに印象に残っていること、いまだに忘れられないことはなんでしょうか?

茅原 なんでしょう……? 思い出がありすぎて絞れません……(笑)。初めてのジャケット撮影や、初めてのMVの撮影や、原宿アストロホールでのライブは印象に残っていますね。初めてバンドでライブをしたあの日は特別でした。それまでイベントではカラオケで唄ってきたので、生バンドのスリリングさをはっきりと覚えています。イヤモニがなかなか慣れなくて、ずっと片耳しか使いたくなかったことも懐かしい思い出です。

それから、『アニサマ』の日本武道館公演で、はじめてソロで立った時の景色もよく覚えています。夢だった単独の日本武道館公演も、憧れの野外ライブができた河口湖ステラシアター公演も、海外イベントも嬉しかったです。外国の方が自分の歌を一緒に唄ってくれるなんて想像もしていませんでした。家族みんながライブに来てくれて喜んでくれたことも嬉しかったですね……。
どの時代を切り取ってみても、何よりも私にとって大切だったのは、ファンのみんなの笑顔です。大好きなみんなが、私の歌で笑顔になってくれることが私のすべてでした。感謝の気持ちしかありません。

アニメージュプラス編集部