――刻四郎は勤めていた会社が倒産したことで、地元でカフェを開業することになりました。もしも石川さんが別のお仕事を選ぶとしたら、やってみたいことはありますか?石川 裏方に回りたいなとは思います。声優や俳優など役者が「こういうことをやりたい」と言った時に、どうすればそれが叶えられるかを考えられる役回りにいたいなと思います。彼らが望むような活動ができるように、その場所を整える仕事ができたらと。
――役者の気持ちが分かるからこそのお考えですね。実際に2期まで演じてきて感じた『やくも』の魅力って何でしょうか?石川 じつは僕、あんまり作品を観ないようにしているんです。というのも、監督からのディレクションで、刻四郎は姫乃と話している時以外、娘である姫乃のことを知らない訳だから、なるべく台本を読まないでほしいと言われていまして……。父親としては、娘が語る以外の学校生活のことについて知らないでほしい、知らないからこそ生まれる親子の距離感があるだろうからと。なので、姫乃が話す以外の交友関係とか深くは知らないようにしているんです。一見、可愛らしい女子高生が陶芸をやるというキャッチ―なものに見えるかもしれませんが、その裏では監督が結構深いところまで考えてお芝居を作ってくださっている作品なんです。心情描写もかなり繊細にできているお話だと思います。
――そんなところまでディレクションがあったとは。最後になりましたが、読者へ向けてメッセージをお願いします。石川 あんまり父親らしくせず、同じ目線に立って話せる家族であってほしいという監督のディレクションもありましたので、僕もあまり「父親」と気負いする事なく演じさせていただけました。僕の普段の声色とあまり変わらない姿を楽しんでいただけるかもしれません。アニメパートも、その後の実写パートも是非ご覧になっていただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
>>>石川さんの陶芸体験の様子を見る【写真14点】<プロフィール>
石川界人(いしかわ かいと)10月13日生まれ。プロ・フィット所属。主な出演作は『ハイキュー!!』(影山飛雄役)、『僕のヒーローアカデミア』(飯田天哉役)、『ヴァニタスの手記』(ノエ役)ほか。
※今回の石川さんの陶芸体験の詳しい模様は、現在発売中の『アニメージュ12月号』に掲載されているので、是非チェックしてみて♪(C)プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会