• 内田雄馬×斉藤壮馬「お互いに頼りになる存在」と語る『オリエント』対談
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2021.12.08

内田雄馬×斉藤壮馬「お互いに頼りになる存在」と語る『オリエント』対談

(C)大高忍・講談社/「オリエント」製作委員会

『マギ』の大高忍による最新作『オリエント』が今冬アニメ化! 今作は、人々が鬼による支配を受け入れ、「武士」だけが戦い続ける動乱の時代を舞台に、「最強の武士団」結成を誓って鬼退治に挑む武蔵と小次郎の戦い・成長を描いていく。武蔵役の内田雄馬さんと小次郎役の斉藤壮馬さんに、作品やキャラクターの魅力などを語っていただきました。

【Voice Feature:21 内田雄馬×斉藤壮馬】

──原作や台本をご覧になった時の印象をお聞かせください。

内田 初めて原作を読んだのはオーディションの時だったんですけど、戦国バトルアクションという世界観と躍動感のある内容で、非常に楽しく少年に戻ったような気持ちで読ませていただきました。かっこいいですよね。

斉藤 僕も同じくオーディションの時に初めて原作を拝読したんですけど、壮大なスケール感と冒険物語にワクワクして一気に読ませていただきました。キャラクター造形やストーリーに大高先生のオンリーワンな感性が注がれていて、そこは特に好きな部分ですね。いい意味で予想をどんどん裏切られるような展開が続いていくのが、とても魅力的だなと感じています。

──お二人が演じられている武蔵と小次郎の印象はいかがですか?

内田 武蔵は、最初は熱血でバシバシ人を引っ張っていくようなタイプのキャラクターなのかなと思っていたんです。でもオーディション後に改めてコミックを読み進めていったところ、気持ちだけで衝動的に動くのではなく、頭の中で一旦自分のことを制御するところがある人なんだなというのが分かってきまして。
周囲の空気を読んで自分の本当の気持ちが言えなかったり、周りの人を差し置いて「俺だ!」って言ったりできないところに、抑圧された世界で生きてきた処世術みたいものが感じられて、すごくリアリティがあるキャラクターだなと感じました。なので、武蔵を演じる時は、僕自身も俯瞰した視点で彼のことを見るようにしています。気持ちだけで突っ走り過ぎちゃうと本当にシンプルな熱血な人になってしまうので、みんなとどうやって接していくのかとか、小次郎との会話の中での葛藤とかはちゃんと気づけるようにしようと思っています。

斉藤 小次郎は、武蔵のことをすごいと思っていて「自分はそうはなれない」という感覚があるのかなと思っています。最初はクールでニヒルな感じかなと思っていたんですが、話数が進んでいくにつれて意外な一面が垣間見えたり、生活能力が妙に高い一方で戦いの場においては武蔵に対する引け目や葛藤を抱えていたりと、かなり等身大な人間味のあるキャラクターだなと感じるようになりました。
そんなところが彼の個性でもあるというか、そうであるがゆえにより細かなところに気が付いたり、つぐみが加入して3人で旅をするようになった時にみんなをまとめていく立場になっていったりするんです。

▲武蔵(左)と小次郎(右)。

──武蔵と小次郎以外で注目のキャラクターはいますか?

内田 いろんなタイプの武士がいるんですけれど、アフレコ現場で人気なのは羽多野渉さん演じる小雨田(英雄)ですね。キャラクター性が強いし色んな意味で危険な男なんですけど(笑)、人の心を揺さぶって動かすみたいな、そういうキャラクターが登場するのはけっこうパンチがありましたし、ここまで振り切った描かれ方をしたのには驚きました。

斉藤 僕は犬飼四郎が気になりますね。自分たち以外のキャスティングについて雄馬くんといろいろと予想していたんですけど、犬飼四郎は読めないというか……どんな方が演じるのか、どんな声なのか、どんな芝居の方向性になるのかというのがなかなか難しいのではないかと思っていたんです。
でも収録で下野(紘)さんのお芝居を聞いた時に、一気にキャラクターが具現化されたような感じがして。得体のしれないトリックスター的な部分が物語にどう色を添えていくのかというのは個人的にも気になりますし、皆さんにとってもすごく気になる存在になっていくんじゃないかなって思います。

(C)大高忍・講談社/「オリエント」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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