本日1月7日の21時より日本テレビ系にて、宮崎駿監督のスタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』が放送される。
ある夏の日、10歳の少女・千尋は両親とともに自動車で引っ越し先の町へ向かう途中、山道に迷い込む。
奇妙なトンネルを抜けるとそこは見知らぬ平原で、その先には人気のない町があった。
町の店先に並べられた料理を勝手に食べてしまった両親は何と豚になってしまう。
ひとり残され混乱する千尋は、ハクと名乗る謎の少年に助けられ、八百万の神が集う湯屋の「油屋」で働くことになるが……。
劇場公開は2001年の7月。
「第52回ベルリン国際映画祭金熊賞」や「第75回アカデミー賞長篇アニメ賞」など、各国の映画賞を多数受賞し、21世紀のはじまりとともに宮崎駿監督とスタジオジブリの存在を一躍世界に知らしめた、歴史に残る作品だ。
最初はわがままですぐに卑屈になるような幼い女の子だった千尋が、油屋で働き、さまざまな困難に立ち向かいながら徐々にたくましくなっていく健気な姿が、本作の大きな魅力のひとつであることは言うまでもないだろう。
だが、今回の放送でぜひ注目してほしいのは、宮崎駿監督が描き出す “悪夢” にも似た不気味な幻想世界——そして、その “悪夢” がいつしか切なくも美しく、愛しい風景へと変わっていくという、宮崎アニメの魔法だ。
(C) 2001 Studio Ghibli・NDDTM