• 仲村宗悟が『最遊記RELOAD -ZEROIN-』ED曲で見せるロックな新境地
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2022.01.26

仲村宗悟が『最遊記RELOAD -ZEROIN-』ED曲で見せるロックな新境地

5thシングル『流転』をリリースした仲村宗悟さん

仲村宗悟さんの5thシングル『流転』が、いよいよ1月26日にリリース! TVアニメ『最遊記RELOAD -ZEROIN-』のエンディング主題歌として、すでに耳馴染みのあるファンも多いのでは? 仲村さん自身が作詞・作曲を手がけたこの曲には、どんな思いが込められているのか。4月からスタートする全国ツアーへの意気込みも含めて、詳しく語ってもらいました。

【Voice Feature:31 仲村宗悟】

――『流転』は『最遊記RELOAD -ZEROIN-』のために制作された曲だったのですか。

仲村 はい、この作品のエンディング曲のために制作しました。そこから改めて原作コミックやキャラクター資料に目を通して、自分が受けとめたイメージを基に曲を作っていきました。

――『最遊記』という作品は、以前からご存知でしたか?

仲村 もちろん知っていました。僕が小学生くらいの時だったかな? ものすごく流行っていて、クラスの女の子たちがみんな読んでいたので、僕も「どんな物語なんだろう」と興味をもって読ませてもらいました。タイトルから、いわゆる普通の『西遊記』を想像していたらまったく違って、三蔵法師が拳銃を持っていたりタバコをくわえていたりして、「何じゃ、こりゃ!?」と衝撃を受けたのを覚えています。
今回、改めて作品を読んで、ベースになっているのが『西遊記』という昔の物語でありながら、現代的な要素や今の僕らが抱えているような問題も含まれていて、何というか不思議な感じがしました。

――『流転』は『最遊記』のどんな部分をモチーフにして制作したんでしょうか。

仲村 タイトルのとおり、流れるように転じていくという、三蔵一行の旅をイメージして書きました。今の時代、インターネットの普及でさまざまな情報があふれていて、刻一刻と状況が変化していますよね。人生を旅として捉えた時、激動の中にあって一人取り残されてしまったような、自分を見失ってしまったような感覚を覚えることもあると思うんです。それでも生きていかなければならない。そんなメッセージを込めて書き上げました。

――歌詞の中で、特に気に入っている部分などはありますか?

仲村 曲を書き始めた時に、月がぽつんと空に浮かんでいるイメージが頭に浮かんだんです。それをそのままAメロの歌詞にしました。月と自分の心を重ねたところが、わりと気に入っています。

――PVのメイキングで「編曲で和テイストが入って、曲がぐっと締まった」と語っていましたが、編曲についてはどんなオーダーをされたんでしょうか。

仲村 今回は、ロックなサウンドにしたいと思っていたんです。イントロのメロディはすでに頭に浮かんでいたんですけど、その静かな雰囲気から一転して盛り上がるのではなく、静けさを抱えたまま熱いうねりとなっていくようなサビにしたいと思って、編曲の村山☆潤さんにもそう伝えていました。それとは別に、『最遊記』という作品の持つアジアンテイストも、どこかに入れたかったんですが、潤さんもそれを分かっていてくれて、最初にアレンジが上がってきた段階から「そう、この感じ!」という感覚がありました。

――では、レコーディングもあまり問題がなく進んだ?

仲村 思い返すと、『流転』はかなりスムーズに完成までもっていけた気がします。ただボーカルのテクニック的な部分では、かなりレンジが広い曲なので、どこからファルセットに切り替えたらいいのかという試行錯誤はありました。激しい熱を込めたところでファルセットを使うことで、いいバランスになっているのではないかと思います。
曲としては意外に短いんですが、その中にさまざまな要素が詰まっていて、しっかりお腹いっぱいになれるような、すごくかっこいい曲に仕上がったなと感じています。

――ジャケット写真はすごくシンプルですが、印象に強く残る仕上がりですね。

仲村 撮影自体もコンクリート打ちっ放しのスタジオで行うなど、一言で言ってシンプルでした。でもその中に、さまざまな対比が込められているんです。情報量の多い曲とシンプルなジャケットもそうですし、陰影を強調した今の自分の姿と、ぼんやりとした心の中の自分の姿との対比を表現したジャケットデザインなど、受け取り方によっていろいろな意味を汲み取ってもらえるんじゃないでしょうか。

アニメージュプラス編集部

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