• 橋本環奈&上白石萌音が語る舞台『千と千尋の神隠し』への熱い期待
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2022.01.29

橋本環奈&上白石萌音が語る舞台『千と千尋の神隠し』への熱い期待

(右から)ダブルキャストで千尋役を演じる橋本環奈さん、上白石萌音さん 撮影/大山雅夫

スタジオジブリの名作アニメ『千と千尋の神隠し』が『レ・ミゼラブル』を手がけた演出家ジョン・ケアードの演出により奇跡の舞台化! 豪華キャストも集結した本作の大きな話題の一つは、主人公の千尋役を橋本環奈さん・上白石萌音さんがダブルキャストで演じることだ。
誰もが知る傑作に挑むことになったお二人に、いよいよ開幕が近づく舞台への意気込みを伺った。

――舞台が本格的に動き始めたことについて、率直な気持ちをお聞かせ下さい。

橋本 舞台の話を最初に聞いたのが一昨年くらいで、そこから時間も経っているのでポスター撮影の時に「本当にやるんだ」という実感が湧いてきました。製作発表も経てもう後戻りできないという気持ちです。私にとって初めての舞台なので、どんなものになるのか全然想像が出来ないんですが、不安とか緊張とかはなく「どういうものなんだろう」というワクワク感があります。

上白石 製作発表の際に『千と千尋』の音楽が大音量でかかっていて、ずっと鳥肌が立っていました。オケのアレンジをするブラッド・ハークは超天才な方なので、帝劇での久石(譲)さんとブラッドのタッグがますます楽しみになりました。
キャストも様々なジャンルの一流の方々が集められていると思っていて、本当に皆さん明るくて楽しい方が多くて、素敵なカンパニーになるんじゃないかと凄くワクワクしました。

――原作アニメを観ての千尋の印象や魅力、またご自身で演じたいポイントは?

橋本 映画を改めて観させていただいたんですが、今自分が22歳なんですけれど、千尋は10歳なんですね。大人過ぎてもいけないし、かといって子供として演じるのも違うと思うので、そこのバランスは考えたいなと思っています。
千尋がどんどん成長していく姿は、観ていて応援したくなるじゃないですか、だからこそ皆さんが自分と一緒に世界に飛び込む気持ちになってもらえるように、客観的な目線を持って千尋として生きたい気持ちがありますね。
まずは何事も新鮮に感じることが大事だと思います。私自身初舞台ということもあり、千尋が感じる様々な「初めて」に繋がるところもあると思いますし、そこから色々なものを吸収していけたらなと思います。

上白石 私も10歳の少女というところがキーポイントじゃないかと考えています。千尋は本当に勇気がある子ですし、同時にめちゃくちゃ運を持っている子だと思うんですよ。一歩踏み外したら奈落の底に落ちるような階段とかも無事に渡り切るところなんか運動神経が良いし、ふとした時に奇跡みたいな選択が出来る勘の良さを持っているなって。
でも本人にはその自覚がなくて、とにかく一生懸命できることをやることが強い運に繋がっていると思うんです。子供ってそういうことがよくあるじゃないですか。そういう何も考えていないが故の強さを上手く出せたら面白いんじゃないかな、と。いっぱい映画や資料に触れて、いろいろと想像を働かせておきます。
▲一生懸命にハラハラドキドキの状況を乗り切る千尋の姿に上白石さんも注目。 (C)2001 Studio Ghibli・NDDTM

――お二人が10歳だった時はどんな子供でしたか?

橋本 10歳……何していたかな。でも既にお仕事はしていましたね。是枝裕和監督の映画『奇跡』(2011年)のオーディションが10歳くらいでしたかね。

上白石 映画館に観に行った!

橋本 本当ですか? とにかくヤンチャで、すごく生意気だったと思います。昔のメイキングとか見ると目も当てられないというか、割と恥ずかしい(笑)。とても活発な女の子だったって聞いていますね。そこは今も変わらず。アウトドア派ですから。

――インドア派の千尋とはそこが違う?

橋本 あまり似ていないかも。でも、千尋には踏み出す勇気があるじゃないですか、そこは似ているかなと思いますね。

上白石 私は10歳の時にメキシコに住んでいて、今振り返れば人生の転機を迎えていました。そこで楽しい生き方をたくさん学びました。人生の中でも一番気が強くてケンカっ早い、アクティブ期でした。

橋本 ケンカっ早い? そんなイメージないですけれど。

上白石 私は日本人学校に通っていましたが、その頃はすごく明るくガッツがあった時期で、自分のことを無敵だと思っていました。そういう意味では千尋に一番近かった頃かもしれません。
すごく正義感が強くて、ちょっとやんちゃな子が静かな子をからかったりしたら、立ち上がって「人の気持ちが分からないの?」と言っちゃう学級委員タイプで、今からしたら考えられない(笑)。

アニメージュプラス編集部

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