• 鶴田謙二2年ぶりの複製原画は鮮烈な「青」にこだわる新作2点が登場
  • 鶴田謙二2年ぶりの複製原画は鮮烈な「青」にこだわる新作2点が登場
2022.01.30

鶴田謙二2年ぶりの複製原画は鮮烈な「青」にこだわる新作2点が登場

発売される複製原画のひとつ ”Push blue, my Maybelline” (C)Kenji Tsuruta 2022

『Spirit of Wonder』『おもいでエマノン』などの作品で、個性的なヒロイン像とセンス・オブ・ワンダーに満ちたビジュアルイメージで長きにわたり熱狂的な人気を集めている漫画家・イラストレータ-鶴田謙二。その美麗な仕事を精密に再現した直筆サイン入り複製原画が2年ぶりに発売決定。気になる内容やこだわりはいかなるものか、発売元である復刊ドットコム編集部に話を伺った。

――今回は「『鶴田謙二 複製原画 商品化プロジェクト』再始動」ということで新作2点、そして2年前に発売された「チャイナさん 1」が限定再販の形で発売されます。まずは発売の経緯からお聞かせいただけますか。

弊社ではこれまで2017年に画集『デンキ -科學処やなぎや-』、2020年に生原稿版面を再現した『チャイナさんの憂鬱 <漫画原稿再生叢書>』と、鶴田謙二さんの作品を出版してまいりました。
『チャイナさんの憂鬱』を刊行した折に、そのあまりの原稿の美しさに社の一同皆が感動し、ぜひ一つの絵=アート作品として、複製化されたものを飾ってみたいという欲求が生まれました。

そこで2020年8月に、弊社にとっても新たな試みとなる『鶴田謙二 直筆サイン入り複製原画「チャイナさん 1&2」』を、サイト上での事前予約を募る形で販売したところ、予想を超える反響を頂きました。
そこから日も経ち、前回には購入ができなかった方からのリクエストも出てきたこと、また鶴田さんの新たな画集を出版する企画が進んでいることなどを考慮し、今回複製原画企画の第二弾を進めることになりました。

――使用イラストのセレクトは、どのような基準で行っているのでしょうか。

鶴田さんの描く作品の特徴の一つに、ブルー(青)の美しさがあります。特に、1枚の絵として額装されることを想定し、ぜひこの特徴の色を再現したいというのが希望としてありました。
画集製作に合わせての原画のやり取りを進める中で、装画や挿絵以外にも多くのイラストをご執筆されていることがわかり、その中から楽曲提供・ステージサポートを行うプロデューサー集団・ジェッジジョンソンのアルバムジャケットのために描かれたものをチョイスさせて頂きました。

ジャケットではデザイン上トリミングされて全容をうかがい知ることのできなかった部分まで、細部にわたる鶴田さんの緻密な描き込みがとてもよくわかり、たいへん魅力的な2枚となっています。
こちらに加え、前回製作分から「チャイナさん1」を再販することになり、計3枚の絵柄をお選びいただくことができるようになっています。

――複製原画はどのようなこだわりを持って制作を進められていますか。

複製原画化にあたっては、株式会社広済堂ネクストによる、アート作品に特化した高演色印刷ソリューション技術「ブリリアントパレット」(インキ自体に物理的な質感を与えて、煌きの中に透明感や立体感が際立ち、より感性に富んだ印刷表現を可能にするもの)にて、限りなくオリジナルの風合いを再現した、豪華複製原画として再現を致します。
いずれも原画から丁寧にスキャンしたうえで、経年による黄ばみや染みなど、極力現物に近い質感を出せるようまとめます。

――先程、鶴田さんの新たな画集の企画が進行中というお話がありましたね。

こちらは2004年以降に描かれたイラスト群を収録する内容になります。2022年5月発売予定で、現在作業進行中です。さらなる詳細は、今後弊社サイト上にて告知していきますので、どうぞお楽しみに!

極限まで再現された唯一無二の鶴田謙二ワールド、その凄さを確認できる時が今から待ち遠しい。

>>>鶴田謙二直筆サイン入り複製原画のラインナップを見る(写真3点)

アニメージュプラス編集部

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