• 『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』アニメーションの快感が詰め込まれたスリリングなドラマ
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2022.03.12

『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』アニメーションの快感が詰め込まれたスリリングなドラマ

(C)荒川弘/HAGAREN THE MOVIE 2011

3月13日(日)19:00よりBS12トゥエルビ『日曜アニメ劇場』にて、2011年に公開された劇場アニメ『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』が放送される。

『鋼の錬金術師』は荒川弘が2001〜2010年に『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス刊)で連載したダークファンタジーコミックス。錬金術が存在する架空の世界で、失ったものを取り戻すために旅を続ける、エドワード(エド)とアルフォンス(アル)のエルリック兄弟を描いた物語だ。
本作『嘆きの丘の聖なる星』は、2度目のTVアニメ化となった『鋼の錬金術師 FULLMETAL ARCHEMIST』(2009〜2010年)の放送後、原作も完結を迎えた後に制作された劇場版アニメーション。
ストーリーはアニメ完全オリジナルで時間軸は原作の物語の途中、エドとアルの兄弟が旅を続けていた時期が想定されている。

錬金術で禁忌とされる “人体錬成” を行った代償として、身体を失ったエドとアルのエルリック兄弟。
失われた身体を取り戻すすべを探して旅を続けていた彼らはある日、刑務所から脱獄した囚人・メルビンが使う未知の錬金術を目にする。
彼の使う術に自分たちの目的に達するヒントがあるかもしれないと考え、事件の手掛かりを追って西の大国・クレタとの国境沿いにあるテーブルシティへ向かう兄弟。
そこで彼らが出会うのは、かつて “ミロス” と呼ばれたこの地の悲劇の歴史に翻弄される少女・ジュリアだ。
ジュリアに導かれるように、テーブルシティに潜む闇のなかへと降りていくエドとアルは、大国の思惑に翻弄され続けたミロスの民の嘆きの歴史を少しずつ知ることになる。
そして、徐々に明らかになるジュリアとメルビンの関係、テーブルシティに隠された忌まわしい秘密……血にまみれた「嘆きの丘」で、エドとアルはいったい何を目にすることになるのか!?

脚本を担当したのは、『ホワイトアウト』などの作品で知られる小説家であると共に映画『ドラえもん』ほか多くのアニメ脚本も手掛け、過去にはアニメーターだったという経歴も持つ真保裕一。
『鋼の錬金術師』の世界観やキャラクターを咀嚼しつつ生み出されたストーリーは、スリリングかつミステリアスに展開していく。
特に終盤明かされる “謎” とそこからつながるクライマックは、劇場映画らしい壮大さで、『鋼の錬金術師』ファンならもちろん、そうでない人でも楽しめるエンタテインメント作品に仕上がっている。

(C)荒川弘/HAGAREN THE MOVIE 2011

アニメージュプラス編集部

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