• 『着せ恋』で人気爆発!スピラ・スピカ2ndアルバムに溢れる「好き」【後編】
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2022.03.26

『着せ恋』で人気爆発!スピラ・スピカ2ndアルバムに溢れる「好き」【後編】

『着せ恋』で人気爆発!スピラ・スピカ2ndアルバムに溢れる「好き」【後編】

TVアニメ『その着せ替え人形は恋をする』のオープニングテーマ「燦々デイズ」などを収録した、約2年ぶりのアルバム『ナガレボシトレイン』が好評のスピラ・スピカ。インタビュー後編では、大塚紗英が楽曲提供した「なんてね、バカ。」や、アルバムを締めくくる「春は待っている」などの楽曲制作秘話を披露。また、「春は待っている」にかけて、春にまつわるバンドの思い出や、4月にスタートするツアー『スピスピと燦々輝こう!~ナガレボシトレインに乗って~』に向けた思いなどを聞いた。

■叶うなら、いつかさえチとコラボで歌ってみたい

ーー大塚紗英さんの提供曲「なんてね、バカ。」も、すごくいいですね。まるで小説を読むような楽曲で、歌詞の主人公は、きっと2人で花火に行きたかったんだろうな〜って思いました。

幹葉:すっごい観に行きたかったと思います。だけどフラれちゃって、部屋の窓から観ているという。辛いですよね〜(笑)。

ーー大塚さんとは、前から交流があったんですか?

幹葉:『Animelo Summer Live 2019 ―STORY―』で出演日が同じだったことで、その日から意気投合してプライベートでも遊ぶ仲になりました。この曲ができたきっかけも、私がさえチの家に遊びに行って、彼女が何気なく弾いたピアノに私がフフフンって鼻歌で歌ったら、あれよあれよという間にできあがって。遊びの延長でできた曲なんです。

ーー「なんてね、バカ。」というタイトルがいいですね。歌詞に〈バカ〉がたくさん出て来て、いろんなニュアンスの〈バカ〉が聴ける。

幹葉:バカって言葉にすることは中々無いので新鮮で楽しかったけど難しかったです。1曲の中で同じ言葉をこんなに繰り返すし言う曲も今まで無かったので、一つひとつのニュアンスをどうしようかと思っていたんですけど、歌い始めたら曲の世界観に入り込んで、自然といろんなバカが出て来ました。

ますだ:女性からの楽曲提供は、これまで鈴木静那さんに書いていただいた「リライズ」だけだったので、新しい刺激になりました。

寺西:メンバーから見たのとは違う、同性の友達という近い距離感から見た幹葉という人間が表現されているし、幹葉がこういうメロディをこういう風に歌い上げているというのも新鮮で、発見が多かったです。

幹葉:叶うなら、いつかさえチとコラボで歌ってみたいです。

ーーインディーズ時代の楽曲のリメイク「にゃらんごろん」も収録。

幹葉:メンバーが一番まさかと思ったと思います(笑)。

ますだ:猫とは、まさかでした。

寺西:急遽だったんですよ、猫になったのは。

幹葉:元の歌詞はファンタジーな世界でのダラけた生活を歌っていて、リメイクするにあたって現代版にしようと思って、最初に書き直した歌詞には“にゃ”が付いてなかったんです。それでレコーディングの前日に思いついて「“にゃ”を付けていい?」って。

寺西:楽曲としても、もともとはもっとゆったりしたサウンドだったんですよ。

幹葉:本当に、だら〜ん、ごろ〜んとした曲だった。

寺西:それが倍テンくらいの速さで、ツービートになって、結構パンキッシュなサウンドで、一気にライブ映えする曲になりました。

ーーもともと猫が好きなんですか?

幹葉:好きです。飼ったことはないんですが、スピスピの曲に猫はたくさん登場してますね。ここまで猫目線で書いたのは初めてなので、これも新たな挑戦になりました。

ーーでも幹葉さんって、犬っぽいですよね?

ますだ:猫より犬ですね。

ーー呼ぶと飛んで来そう。

幹葉:飛んで行きますよ、尻尾振って(笑)。だからこそ、猫に憧れているんだと思います。クールでかっこいいみたいな。でも犬も好きだからいつか犬の歌詞も書きたいんですけど、細かいことを言うと“わん”よりも“にゃん”のほうが歌いやすいです。

ーーまたダンスロックの「サークルフィッシュ」は、ライブのフロアでお客さんが輪になって回るサークルモッシュを回転寿司になぞらえていて。

幹葉:コロナが落ち着いたら、スピスピのライブ会場でもそういう盛り上がりが生まれても面白いんじゃないかと。聴いていただく方は、自分が回転寿司のレーンに乗っているお寿司だと思っていただいたら分かりやすいと思います。ずっと流れてると時間がくると捨てられちゃうから、焦ると思うんですよね。一番新鮮で美味しいうちに食べてもらうために、頑張ってアピールするしかないみたいな。そんな歌詞です(笑)。

ライター:榑林史章、編集:アニメージュプラス

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