• 桂正和が画業40周年展覧会トークで明かした『ウイングマン』続編構想
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2022.04.28

桂正和が画業40周年展覧会トークで明かした『ウイングマン』続編構想

トークイベントに登壇したよきゅーんさん、桂正和さん、伊織もえさん

現在、池袋・サンシャインシティ 文化会館ビル3階 展示ホールCにて『40th Anniversary 桂正和 ~キャラクターデザインの世界展~』が開催中。それに先立ち、4月26日には先行内覧会が実施され、桂さん、そして人気コスプレイヤーの伊織もえさん、よきゅーんさんが登壇するトークショーが行われた。

漫画家・桂正和さんは1981年、『週刊少年ジャンプ』にて『転校生はヘンソウセイ!?』でデビュー、以後『ウイングマン』『電影少女』『I”s』、『ZETMAN』など数多くのヒット作を生み出している。またアニメ『TIGER & BUNNY』のキャラクター原案&ヒーローデザインを手がけるなど、他ジャンルでもその才能を発揮している。

画業40周年を記念した今回の展示は、桂正和の “キャラクターデザイン“ に焦点を当てた初の大規模展覧会。漫画家桂正和がこれまで描いてきた漫画作品は勿論のこと、ゲームやアニメ作品のためのデザインや衣装デザイン、コラボイラスト、さらには立体物など、これまで幅広く活躍してきた桂正和の世界を一望できる内容となっている。
いち早く、大人気アニメ『TIGER & BUNNY2』のキャラクターデザイン原案も展示されているところも、ファンにとっては注目ポイントだ。
▲眩しい女性キャラのイラストが一堂に会した「水色の部屋」
▲個性あふれる変身ヒーローたちのイラストや立体物を展示した「黒色の部屋」
▲『I'S』『電影少女』やコスプレイヤー・えなこのためにデザインした衣裳を展示した「緑色の部屋」

トークショーでキャラクターデザインの仕事について聞かれた桂さんは、「デザインの仕事は依頼先によってやり方が全然違うんですよ。具体的なイメージがある場合は比較的楽なんですけれど、僕のデザイン仕事で一番有名であろうタイトルは、ほぼ丸投げなんですよ。特撮ヒーローや自分の作品と被らない、エポックなデザインにしたくて……もうタイトル言ってしまおう(苦笑)、『TIGER&BUNNY』のワイルドタイガーのデザインは半年かかりましたね」と、その苦労を語った。
▲(左から)トークイベントに登壇したよきゅーんさん、桂正和さん、伊織もえさん

「楽しいことばかりやって、気が付いたら40年だった」という桂さんだが、「『ウイングマン』新連載の時、アシスタントもなくて3日徹夜で『ズームイン!朝』の音を聞きながら、『こんなこと二度とやりたくない』と思いながらベタを塗っていた」と、新人時代の苦労を振り返る一コマも。「今後挑戦したいこと」という質問には、「今夢中になっている実話怪談の漫画を描きたいんだけど、編集に『呪われたくない』と断られた」と笑いを交えながら抱負を述べた。

『I’S』のヒロイン・葦月伊織から芸名をとった伊織さんから「どうして魅力的な女性を描けるのか」という質問を受けた流れで、桂さんから「伊織は万人に受けるヒロインを考えて描いたんだけど、俺は嫌いなんだよなー。要は無個性なので人として面白くない」と衝撃発言。しかし、今も変わらない人気ぶりに「伊織には、ほかのどんなヒロインも勝てない」とも答えていた。
▲囲み取材に応じる桂さん、伊織さん

トークショー後の囲み取材で、今後描いてみたい作品について聞かれた桂さんは、「中途半端になっている『ZETMAN』の続きを描きたいのと、最終的にはもう一度『ウイングマン』または『電影少女』を描いてみたいと思っています」と答えた。
さらに『ウイングマン』に関しては既にアイディアがあるとのことで「リブートではなく、前に連載したものの続きを現代版にアレンジした形で描くことになると思います。記憶をなくしている健太の前にすべてを覚えているアオイが現れることで、またドラマが生まれるのでは」と、ファンの期待を大いに高める発言も飛び出した。

『40th Anniversary 桂正和 ~キャラクターデザインの世界展~』は5月8日(日)まで。この貴重な機会をお見逃しなく。

アニメージュプラス編集部

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