『トランスフォーマー』(TF)の最高峰シリーズ「トランスフォーマー マスターピース」(TFMP)に、トヨタ ハイラックス 4WDに変形するサイバトロンの戦略家トレイルブレイカーが加わる。TFMPとしては初のトヨタ車となる。『トランスフォーマー』はタカラトミーの展開する玩具シリーズ。旧タカラ時代に展開していた『ダイアクロン』『ニューミクロマン』の玩具をベースに、アメリカのハズブロ社が新たな設定とストーリーを加えて誕生した。コミック化、アニメ化、実写化もされており、世界中で変形ロボットの代名詞となっている。
乗り物や様々な機械などに変形するトランスフォーマーはセイバートロン星(米名・現行シリーズではサイバトロン星)で誕生した超ロボット生命体。彼らは地球を訪れ、正義のサイバトロン(米名・現行シリーズではオートボット)と悪のデストロン(米名・現行シリーズではディセプティコン)に分かれて戦う。
トレイルブレイカーはサイバトロンの戦略家。黒いトヨタ ハイラックス 4WDに変形する。ロボットモードでは左手が基本、銃型のマルチノズルになっているのが特徴。
フォースフィールド(あるいはフォースバリヤー)を展開し、味方を攻撃から守るのが得意だ。様々なエピソードでその能力を発揮しており、洪水を押し返すという大活躍を見せたこともある。
TFMPはTFの最高峰ブランド。初代玩具では必ずしも完璧ではなかったプロポーション・変形・関節可動をそれぞれ高いレベルで実現している。特に近年のアイテムはアニメ画面のプロポーションやディテールの再現に力を入れている。
「MP-56 トレイルブレイカー」はロボットモードでのアニメのプロポーションと、トヨタ ハイラックス 4WDへの変形を再現。近年のTFMPは自動車メーカーの監修を受けているのも特徴の1つで、トレイルブレーカーの場合も車種の特徴である “TOYOTA” の刻印をリアゲート(バックサイド)に入れるなど、細部まで実車デザインを再現している。
実はトレイルブレーカーのアニメ版は、作画しやすくするためかビークルモードのフロントグリルの形が実車と若干異なっている。MP版では交換用フロントグリルが付属ており、差し替えることでアニメ版のビークルモードも再現できる。
交換用フェイス2種、パラボラアンテナ、マルチノズル、左手、エフェクトパーツなどが付属しており、劇中の様々なシーンを再現可能だ。
ちなみにトレイルブレイカーのMP化で、初代アニメ版の自動車に変形するサイバトロンメンバーのMP版は大方出揃った。ミニボットを除けば、残るはマイスター、リジェ、ホイストだけとなる。
ホイストは当時の玩具ではトレイルブレーカーと多くのパーツが共用で、ハイラックスのレッカー車に変形するのだが、アニメではロボットモードのプロポーションがかなり異なっている。MP化の際にはどうなるのであろうか。
「MP-56 トレイルブレイカー」はトレイルブレイカーのファンはもちろん、いずれ来るかもしれないサイバトロン自動車メンバー勢揃いの日のためにも、TFコレクターなら見逃せないアイテムと言えるだろう。
>>>「MP-56 トレイルブレイカー」のポージング例や付属パーツなどを見る(画像23点)(C) TOMY