• 『鉄人28号』ブラックオックスの勇姿が浮世絵風NFTアートになった! 
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2022.06.13

『鉄人28号』ブラックオックスの勇姿が浮世絵風NFTアートになった! 

(C)株式会社光プロダクション

復刊ドットコムで2022年4月より毎月刊行中の『鉄人28号《オリジナル版》』(横山光輝著・全18巻)の第Ⅰ期(全6巻/2022年4月より毎月1冊ずつ発売中)を一括購入した方から抽選で10名に、同作に登場するロボット「ブラックオックス」の浮世絵風デジタルアートNFTをプレゼントする企画が実施される。

鉄人28号の人気ライバルロボットをフィーチャーしたこのデジタルアートは、掲載誌「少年」(光文社)1960年12月号扉絵の構図を忠実に再現。デジタル上でのみ存在し「誰が持ち主か」を証明可能なNFTの特性を活用した、世界に10個しかない貴重なアート作品として仕上がった。
果たしてどのような経緯でこのアートが制作されたのか、開発に携わったNFTマーケットプレイス「FanTop」を運営する株式会社メディアドゥに話をうかがった。

――『鉄人28号』をモチーフにしたNFTアートを制作しようとした経緯は?

メディアドゥ(以下M) 復刊ドットコム様の事業領域とNFTの親和性の高さを感じ、企画のご提案をさせていただいておりました。復刊ドットコム様を介して、光プロダクション様から「本NFT企画を通じて、鉄人28号の新しいファン獲得に繋げたい。そのためにはアートに特化した挑戦的なデザインにしてもらって構わない」というコメントをいただき、横山光輝先生の代表作『鉄人28号』をモチーフにメディアドゥが制作するNFTアートの代表作を作りたいという思いでチャレンジ致しました。

――御社は『鉄人28号』というコンテンツにどのような魅力を感じていますか。

M 日本のロボット漫画の先駆けであり、その後の多くの漫画に影響を与えた作品です。キャラクターそれぞれが大変魅力的で、デジタルアートとしても多くの可能性を秘めた作品と感じております。

――今回の絵の構成要素はどのような経緯で決定したのでしょうか。なぜ鉄人ではなくブラックオックスがメインに?

M 復刊ドットコム様から参考資料をお借りし、我々のチームで候補を出し合い、3候補に絞りました。
その段階ではもちろん鉄人28号もあったのですが、全体の構図、浮世絵風のデザインに違和感ないような有機物が背景にあること、また「ブラックオックスがファンに人気」というお話もうかがったことから、ブラックオックスがメインの扉絵を元にすることとなりました。

――どういう理由から和風テイストのビジュアルコンセプトをチョイスされたのでしょうか。

M 日本のロボット漫画の代表作と日本の伝統的文化である浮世絵を組み合わせた化学反応を生み出せないか、という発想がきっかけでした。
このコンセプトを元に「ロボット作品」と「和風」という相反するモチーフの組み合わせが、古いファンにも新しいファンにも新しさと郷愁を感じていただけるのではと、企画いたしました。

――制作期間はどのくらいかかったのでしょうか。また制作時に苦労したことなどはありましたか?

M 制作期間はおおよそ1カ月ほどです。苦労したポイントは無機質であるロボットを「浮世絵風」になじませること、ブラックオックスに主役ならではの魅力を引き出す演出です。周りのロボットとは違う迫力と躍動感を持たせ、光の当て方にもこだわりました。

――今回のアートはどういった層に受け入れられるものになるとお考えですか。

M  NFTのデジタルアートという展開をすることで、従来のファンの方に新しさや懐かしさを感じていただけると自負しておりますし、新しいファン層の獲得にも繋げることを目指しています。いずれは日本の伝統文化と漫画文化を好む海外のファンにも注目していただけるのではないか、と考えます。

――今後『鉄人28号』シリーズ、また横山光輝作品のNFTアート展開予定はありますか? もし何か決まっているようでしたら、お聞かせ下さい。

M まだ具体的なことは決まっておりませんが、今後前向きに新たな展開の協議を進めていければと考えております。弊社としてはぜひ、「次は鉄人28号を!」という気持ちも大いにございます。

――キャラクターコンテンツとNFTアートの関係に、どんな未来を期待していますか。

M FanTopは従来フィジカルが一般的であった「ファンアイテム」を、NFTと結びつけることでデジタルでも楽しんでいただく場を提供することを目指しております。
FanTopアプリを使うことで、NFTアートはデジタルならではの表現での楽しみ方(ARやマイルーム機能など)も可能です。ファンの方がキャラクターコンテンツへの愛を深め、楽しむ表現としてデジタルコンテンツ・NFTがあり、その実現に、弊社のFanTopが貢献できればと考えております。

>>>NFTアートの元となった『鉄人28号』「少年」1960年12月号扉絵を見る(写真4点)

(C)株式会社光プロダクション

アニメージュプラス編集部

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