現在好評放送中のTVアニメ『東京ミュウミュウ にゅ~♡』。本作の原作『東京ミュウミュウ』は2000 年から2003 年まで少女漫画雑誌『なかよし』で連載、2002年にアニメ化もされた大人気漫画。今回、約20年の時を経て完全新作アニメとして生まれ変わった。5人のヒロインは勿論、彼女たちを取り巻く男性キャラも個性派ぞろい。まさに本作の注目ポイントだ。今回は主人公・桃宮いちご(ミュウイチゴ)の想い人である青山雅也を演じる内田雄馬さんと、イチゴに特別な感情を抱くエイリアン・キッシュを演じる岡本信彦さんに、キッシュ初登場回となる第3話を中心にお話をうかがいました!──先行上映会でのトークコーナーでも盛り上がっていましたが、第3話で青山雅也が桃宮いちごにチョーカーをつけるシーンは衝撃的でしたね。内田 あの衝撃シーンですね(笑)。
岡本 そう、最高のシーンです!
内田 最高のシーンなんだ!?(笑)
岡本 第3話で一番のシーンですね。第3話はキッシュの登場回で、「やった、ようやく出れる!」と思ったんですよ。で、結構ワルっぽくキッシュが出てくるんですけれど、そのシーンを観て「もっとヤバイ人がいる……」となりました。
内田 「いちごには鈴つけとかなきゃ。もう二度と、勝手にいなくならないように」ってね。
岡本 これは勝てねぇなと思いました。
内田 ここはすごく難しいシーンでした。感情の起伏も激しいし、言葉通りに発してしまうとただの怖い人になってしまうので。
岡本 台本を読んだとき、怖すぎてビックリしたもん(笑)。
――このシーンはどうやって演技に落とし込んだのでしょうか?内田 ああいった喜怒哀楽が激しく出るところで感情をコントロールできないというのは、彼を演じる上で大事な部分ではあるんですが、そうなるのにもちゃんと理由があるんですよね。
チョーカーの時はその理由が「いちごのことを心配した」ということ。ただいちごが心配で、それが感情的に盛り上がってコントロールできなくなった結果、ああいう言動になった。そうした「何でこうしたのか」という芯を一本、自分の中でしっかり持ってやるようにしました。
岡本 チョーカーつける前に、「どこ行ってたんだ!」とキレるじゃないですか。あれすごく好きなんですよ。台本だけ読んだら、た
だキレているように見えるんですけれど、雄馬くんのおかげでそこに心配がちゃんと乗っていて。
内田 ベースに心配する気持ちがあれば、ただの怖い人にはならないかなと。やっていることや言っていること自体は衝動的な感じなので、そこで「この人は何を抱えているんだろう?」と想像してもらえたらいいですし。そうやってちょっとミステリアスにも見えると、「怖いから離れちゃおう」とならないで済むかなと考えていました。
──第1話の登場シーンでは完璧な王子様のように見えましたが、そうやって感情を露にするところも彼の魅力ですよね。内田 そうですね。割と博識ですし、勇気も結構あるんですけれど、たまに自分の想いを抑えられなくなる……。だから「今日はこの人、どうなるんだろう?」というドキドキ感があります(笑)。
岡本 「今日は何するんだろう?」みたいな……やっぱり怖いじゃん!(笑)
内田 (笑)。
(C)征海美亜・吉田玲子・講談社/「東京ミュウミュウにゅ~」製作委員会