• 『よふかしのうた』佐藤元の役作りは一杯のトマトジュースから!
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2022.07.21

『よふかしのうた』佐藤元の役作りは一杯のトマトジュースから!

(C)2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会

コトヤマ原作の大人気コミックをTVアニメ化した『よふかしのうた』。不登校の中学生・夜守コウが初めて独りで家を抜け出した夜、暗闇の街で出会ったのは謎の美少女吸血鬼・七草ナズナだった。二人で過ごす「よふかし」の日々は、決して太陽の下では味わえないミステリアスなムードと青春のときめきを併せて楽しませてくれる。
この特別な世界に見事にハマった、コウ役の佐藤元さんに、作品全体の魅力について熱く語っていただいた。

──本作への出演が決まった時の心境は?

佐藤 元々Creepy Nutsさんの「よふかしのうた」が大好きだったので、「『よふかしのうた』がアニメ化するなら、絶対にやりたい」とずっと考えていました。なので、マネージャーさんから「『よふかしのうた』決まりました」と結果を知らされた時は本当に嬉しくて、初めて家でガッツポーズをしてしまったくらいです(笑)。
今も毎回収録終わりには「よふかしのうた」を聴きながら帰ってます。

──相当盛り上がっていますね(笑)。原作コミックを読んだ際には、どんな印象を抱かれましたか。

佐藤 まず「こういうことあるなぁ……分かるなぁ」という共感がありました。夜に家を抜けだそうとドアをゆっくり閉めたり、「カチャン」って音が鳴った時「ヤベェ! 親にバレるかも……」という感じとか、外に出た瞬間に世界中が自分だけのものになったようなあの感覚は、その瞬間にしか味わえないものだなって思いました。

──ということは、佐藤さんも学生時代に夜に家を抜け出したことがある?

佐藤 あります。「近所の林やいつも行っている公園って、夜に行ってみたらどんな感じなんだろう」って思って、実際に行ったことがありました。

──本作は「吸血鬼」という要素が重要なポイントになっていますが、それに関してはどう思われていますか。

佐藤 吸血鬼に関しては自分もコウみたいに「憧れ」を感じます。「俺も人間やめたい」なんて(笑)。人間、生きていると息苦しいこともあると思うんです。吸血鬼になれば全てから解き放たれて、ただ夜を楽しむために生きられるのか、と思えました。

──コウという少年の第一印象は?

佐藤 「中学生なのに人間らしくないな」っていうところがすごく印象的でした。もちろん思春期の少年らしい反応もいっぱいするのですが、普通ならナズナの正体が吸血鬼ってわかったら、もう少し驚いたり怖がったりすると思うんです。でも、あっさり受け入れたりとかするのを見て、「やっぱり、この子も普通じゃないな」と。

──コウと似ているところ、逆に正反対だなと思える部分はありますか。

佐藤 どこか俯瞰で物事を見過ぎちゃうところとか、人間らしくない部分は似ているような(笑)。あと僕は結構ネガティブだったりするので、そういうところは楽観的なコウ君とは正反対かもしれませんね。

──今回、どのような取り組みでアフレコに臨まれていますか?

佐藤 毎回トマトジュースを買って、必ず飲んでから演じるようにしています(笑)。あとコウくんって、今まで演じて来た役の中でも一番繊細な子なんです。思春期だからこその反応もありながら人間っぽくない感じもある、というのが演じる上でとても難しくて。その絶妙な案配を、監督さんたちと打ち合わせしながら収録を進めている感じです。

──具体的にはどんなディレクションがあったのでしょうか。

佐藤 何度も何度もいろいろなパターンを演じて、その確認を繰り返している感じです。音響監督の木村(絵理子)さんが綱渡りをするかのような丁寧なディレクションをやってくださっているので、ようやく今まで収録出来ている感じです。毎回すごく精神をすり減らしながらやっています。

──特に演じていて、注意した部分などはありますか。

佐藤 ナズナにいじられている時に、あまり男の子っぽくなりすぎないようにすることでしょうか。あくまで親戚のオジサンにいじられている子供みたいな感じを狙っています。
逆にナズナをドキッとさせる時は、無意識から出ているムードなので、自分では全くそれを意識しないようにしています。

(C)2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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