• 『アオアシ』小林親弘と安元洋貴が支えるブレない二人の指導者像
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2022.07.23

『アオアシ』小林親弘と安元洋貴が支えるブレない二人の指導者像

(C)小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会

小林有吾が「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)で連載中の大人気サッカーマンガを原作に、NHK Eテレで現在放送中のテレビアニメ『アオアシ』がいよいよ第2クールに突入した。

Jリーグ有数のクラブ「東京シティ・エスペリオンFC」のユースチームの監督・福田達也に声を掛けられ、上京してきた青井葦人(アシト)は、ユースのセレクションに見事合格してチームに合流。やる気はあるものの基礎が身についていないことから他の選手たちと協調出来ずにいたアシトだったが、やがてその才能は少しずつ覚醒していくことになる――。
今回は福田監督役の小林親弘さん、そしてヘッドコーチ・伊達望役の安元洋貴さんに、各キャラを演じてみての印象や作品の魅力などについて語っていただこう。
▲(左から)伊達望役/安元洋貴さん、福田達也役/小林親弘さん

──まず、アニメ『アオアシ』第1クールを終えての感想からお聞かせください。

小林 面白い展開が続いていて、本当にあっという間の1クールでした。NHKさんなのでCMがないからかもしれないんですが、毎回「時間が短いな」と感じながら観ています。

安元 面白いだけでなく出てくるキャラがみんなキラキラしていて、ちょいちょい泣いてしまったりと、僕が想定していたよりもずっと心を揺さぶられる作品でした。

──福田と伊達ですが、お二人はどのような思いで演じられていますか?

小林 福田は「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームを率いる監督として、伊達と協力しながら選手の育成を指導者としてサポートしていく感じです。いつも飄々としているんですが、一貫して「世界と戦えるチームにしたい」という目標をもっていますし、オーディションの時からその部分はブレないように演じるようにしています。

安元 僕自身原作コミックをずっと読んでましたので、自分の中に「こういう感じだったらいいな」という伊達像をオーディションで作りまして、それをそのままアフレコでやらせてもらっています。伊達は選手たちにとって超えるべき壁ともいうべき存在ということもあって、演じていていろいろ辛い役回りも多かったりします。でも、そんな部分が表に出てはいけないキャラでもありますので、いい意味で「変えない」「変わらない」を大事にやらせてもらっています。

──では、各キャラを演じることについての難しさ、面白さはどんなところにありますか。

小林 福田は本当に自分のキャリア史上の中でも上位に入る難しいキャラクターとなりました。その場その場で天才肌の部分や、おちゃらけているところを演じるのは面白いんですけれど、収録したずっと後になって実は福田がその時本当は何を考えていたかが分かる、みたいな展開が多いんですね。原作コミックでもまだまだ描かれていない部分がたくさんありますので、そうした彼が内に秘めた部分が今後どうなっていくのかと、毎回悩みながら演じさせてもらっています。

安元 福田や伊達といった大人組は「見られている側である」ということを大事に演じる必要があると思っています。自分たちを「怖く見せる」とか「何を考えているか分からない」と選手たちに思わせる必要があるので、そこをブレずに演じていくのは大切なんですが、なかなか難しいところではあります。あとは福田との絡みでちょっとだけ感情を吐露するシーンがあるんですけど、そこでの匙加減の調節は難しいけど面白かったです。

(C)小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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