アニメ『BASTARD!! ―暗黒の破壊神―』(以下、『BASTARD!!』)の第14話~第24話が、9月15日よりNetflixにて全世界配信スタート!
今回は勝気なヒロイン・ヨーコを演じる楠木ともりさん、そしてメタ=リカーナ王国の王女・シーラ役の東山奈央さんに、キャラクターの魅力や作品の見どころなどをたっぷり語っていただきました。
――まず、本作の魅力や面白さはどんなところにあると思われますか?
楠木 原作漫画は私が生まれる前に連載されていた作品で、ヨーコたちの少し独特なセリフや表現の部分で今の作品との共通点やギャップを感じられて、読んでいてすごく楽しかったです。
東山 私もともりちゃんと一緒で、連載開始当初は生まれていなかったので、ジェネレーションギャップを感じつつも、そこにかえって新鮮さがあるなと思いました。
キャスティングが決まった時、ミドルエイジの事務所スタッフさんから「『BASTARD!!』ね、俺の青春だったんだよ!」って言っていただいたり(笑)。
楠木 私も、周りのスタッフさんたちからお声がけいただきました(笑)。
東山 そうだよね(笑)。その熱のこもった語りを聞いて、やっぱり『BASTARD!!』ってすごく大きな作品なんだなということを肌で感じました。
――ご自身が演じるヨーコとシーラの人物像に関して、どのように捉えていらっしゃいますか?
楠木 原作を読んだ時のヨーコは、すぐ怒ったり大きな声を出したりキャンキャンしてコミカルで面白いイメージだったんですけれど、アフレコをしていくにあたって気持ちの部分を紐解いていくと、その根底にあるルーシェくんや周囲の人への深い愛情を感じたんです。まだ若いのにすごく大人っぽいところがあったり、内面的にはとても繊細なところもあったりする。自立した、かっこいい女性だと思います。
東山 シーラは強い使命感や民への慈愛を持っていて、臣民にも愛されているお姫様なんですけれど、結構世間知らずなところもあって……ダーク・シュナイダーとの出会いによって、彼女の中で革命が起きている感じがするんです。圧倒的な存在を前にして、頭の中がピンク色になりがちというか(笑)。
ディレクションでも「ここは頭の中がお花畑になっているので……」という風に言われることもあって、そういうギャップがあるところもかわいいなと思います。
楠木 ヨーコさんと全く違うタイプですよね。
東山 ヨーコは足が地についているので、お下劣なことに対してはちゃんとビシッと拒絶もできる女の子なんですけど、シーラはちょっと流されがち(笑)。
楠木 悪い男に引っかかっちゃう感じがしますよね(笑)。
東山 「お嫁にいけなくなっちゃう~」って……でも悪くなさそうな感じ(笑)。
――ディレクションのお話も出ましたが、お二人がそれぞれ演じる際に心掛けていることは何でしょうか?
楠木 ヨーコさんは、実はオーディションのテープで演じた時はもうちょっと男勝りで子供っぽいところがある感じで作っていたんです。ですが、アフレコで「ヒロイン然としたお姉さんのイメージで」というディレクションを受けて、結構大幅にプランを変えて、いろいろ模索しながら作っていきました。
私にとってはあまり馴染みのない独特な言葉遣いをしたり、シリアスなシーンで急にギャグっぽいツッコミをしたりするので、セリフによっていろいろと注意すべきポイントが大きく変わるんです。何度も録り直させていただき、一つひとつ丁寧に演じています。
東山 シーラはオーディションがなかったので、1話目のアフレコの時はすごくドキドキしていて……「本当に? 私で間違いないでしょうか?」という感じで(笑)。でも、一緒にアフレコした役者さんから「若い時に『BASTARD!!』を読んでいたけど、僕が原作で読んでいたシーラと同じ声をしていて嬉しい」って言っていただけて安心しました。そして「ここからすごく大変なシーンもあると思うけど、頑張ってください」というエールをいただいたのが印象に残っています(笑)。
演技としては、お花畑になっちゃうところとしっかり使命感をもっているところの二面性を出せるように、ご指導いただきながら演じました。
(C)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会