• ClariSが歌う『シャドーハウス』の世界とLIVEへの思い
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2022.09.14

ClariSが歌う『シャドーハウス』の世界とLIVEへの思い

ClariSが歌う『シャドーハウス』の世界とLIVEへの思い

攻めの姿勢でこの夏を駈け抜け、アニメ『リコリス・リコイル』のOP主題歌『ALIVE』のリリース、東京と神奈川でのコンサートに続き、9月14日にアニメ『シャドーハウス 2nd Season』のED主題歌『Masquerade』をリリースするClariS。作詞は、クララとカレンの二人が担当したとのこと。楽曲制作の裏話や、アニメ『シャドーハウス』に絡めた話題、そして今月出演する『イナズマロックフェス2022』への思いや12月に開催のコンサートについて話を聞いた。(後編/全2回)

【関連記事】【前編】ClariSが語る♪ 『ALIVE』と『Masquerade』

■長く一緒に活動していることでお互い似てきた

――『シャドーハウス』のキャラクターは、シャドーと生き人形が二人で一組になっています。ClariSさんも二人一組ですが、どっちがケイトっぽくて、どっちがエミリコっぽいとかありますか?

クララ:明るく天真爛漫なエミリコはカレンで、私の落ち着いて見えるところはケイトだと思いますけど。内面のもっと奥深くを掘っていくと、意外と逆だったりするかもしれないですね。

カレン:シャドーと生き人形は、お互い影響し合って似ていくみたいなところがあるのですが、私たちも長く一緒に活動していることで、お互い似てきた部分がたくさんあるんです。

――似てきたところって、例えばどういうところですか?

カレン:どちらかと言うと歌が得意なクララと、ダンスが得意なカレンですけど、お互いいい感じに影響し合って、それぞれの不得意な部分を引き上げ合ったんじゃないかと思います。パフォーマンスの面ではすごくいい影響が出ていますね。プライベートでも、選ぶ洋服の色味が一緒だったり、その時に食べたいものが同じだったり。

クララ:思考が似てきたのもあるし、互いが互いに寄ってきている感じがあるし。相手の思っていることが分かるようになって、事前に打ち合わせたわけでもないのに、現場に同じ色の洋服を着てくることがすごく多いです。

■曲名の『Masquerade』はカレンに降ってきた

――『Masquerade』はお二人で作詞を手がけたということですが。

カレン:私とクララの二人で作詞をするのは、『Brave』、『ユニゾン』、『ループ』に続いて、これで4曲目になります。今まではモチーフとなる人物像を自分たちで考えていたんですけど、今回は『シャドーハウス』のバーバラとバービーというキャラクターをモチーフにすることがあらかじめ決まっていたので、できあがっているキャラクターをどう表現していくのか初めての経験で、今までとは違う難しさがありました。

――実際に、どういう風に書いていったのですか?

クララ:『シャドーハウス』という作品や楽曲の持つゴシックな感じからイメージして、使いたいワードをどんどん挙げていって。

カレン:その上で、最初に二人別々に作詞をして持ち寄って、どっちかの歌詞を使うところもあれば、話し合ってその場でもっといい言葉を考えたりしながら、組み立てていきました。

――『Masquerade』というタイトルもお二人から出てきたものなんですよね?

クララ:確かカレンが、パッと出したんじゃないかな? タイトルはずっと悩んでいて。

カレン:レコーディングが終わっても、タイトルだけ決められないでいたんです。音楽的なワードにしようかとかドイツ語にしようかとか候補はあったんですけど、どれもしっくりこなくて。ふとした時に「Masqueradeはどう?」って言ったら「それだ〜!」って。

クララ:本当にビビッときて、「絶対それにしよう!」となりました。

カレン:『Masquerade』は、『シャドーハウス』の持つ二面性があるという部分や、私たちが以前は仮面を付けて活動していたことも表すことができたと思います。

■クラシックピアノの経験でワルツには馴染みがあった

――レコーディングで、工夫したところやこだわったところは?

クララ:いつもと違うClariSをお届けしようということで、ワルツのリズムが初めてだったし、曲の雰囲気も今までのClariSにありそうで無かったものだったのですが、世界観がしっかりとあって。私は意外と、すんなり入り込んで歌うことができました。

カレン:私は逆で、テンポが速い楽曲のほうが歌いやすいのと、ClariSの歌ではキラキラ感を出す役割が多かったので、こういったダークな世界観をしっかりと歌ったことがなかったんです。『ALIVE』も挑戦した楽曲でしたけど、『Masquerade』は初体験のことばかりで、どう歌うのが正解かすごく模索しました。そこで、環境から入るのがいいだろうということで、ブースを真っ暗にしてレコーディングしたんです。

――ワルツのリズムは苦戦しましたか?

カレン:踊るのと歌うのでは感覚がまた違っていて、クララと一緒に歌い込むことで摑んでいった感じです。自分のものにできるまで、今までの楽曲よりも時間がかかりました。

クララ:今気づいたんですけど、私は子どもの頃にクラシックピアノを習っていて、そこでワルツには馴染みがあったので、スッと入っていけたんじゃないかと思いました。



■イヤフォンだと音が頭の周りを回って聴こえる

――カップリング曲は、どんな曲に仕上がりましたか?

クララ:『Sweet Holic』は、初めてハロウィーンをモチーフに制作しました。歌詞はもちろんサウンドにも、ハロウィーンっぽい効果音がたくさん入っていて。聴いて楽しいし、可愛らしさや大人っぽさなど、いろんな私たちが詰まった楽曲になったと思います。

カレン:すごく遊び心にあふれた楽曲で、イヤフォンやヘッドフォンで聴くと、音が頭の周りを回っているように聴こえるので、すごく楽しいです。

――もう1曲の『It's show time!!』はジャズ調です。

クララ:ライブで盛り上がれる楽曲だとレコーディングで感じました。歌詞も二人それぞれの雰囲気を感じ取ってもらえるところがあるので、すごくClariSらしい楽曲です。でも曲調や雰囲気は、今まで意外となかったタイプの楽曲です。今からコンサートなどでお届けするのが楽しみです。

カレン:「コンサートで歌ったらこうなるだろうな」と、想像が広がった楽曲は初めてだったので、実際にコンサートで歌うのが楽しみです。これから何が起きるんだろうというワクワク感が、飛び抜けて感じられる楽曲になっています。

■『ALIVE』に挑戦したことで開けた突破口

――コンサートと言えば、『イナズマロックフェス2022』(19日)に出演。ロックフェスや野外フェスに出るのは初めてだそうですね。

カレン:アニメ関連ではないイベントに出るのも初めてなので、すごく緊張しています。でも、より多くの方に私たちの歌を届けたいという思いは、ずっと何年も持っている気持ちなので、それが叶うんだなと思うと感慨深いです。『ALIVE』に挑戦したことで開けた突破口から、『イナズマロックフェス2022』への出演が叶ったので、最大限の全力パフォーマンスを滋賀県からお届けしたいと思っています。

クララ:滋賀県に行くのも初めてなので、どんなところか楽しみです。それにお客さんとして野外フェスに参加したことも無かったので、初野外を存分に味わってきたいです。これをきっかけに、新しい扉をどんどん開いていけたらと思います。

――12月16日と17日には、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて『ClariS HALL CONCERT 2022〜Let's Snow Parade!〜』を開催します。

クララ:この夏にお届けした私たちの思い、歌、パフォーマンスをさらにブラッシュアップしてお届けしたいと思います。クリスマスの一週間前なので、皆さんと冬の思い出を作りたいと思います。

カレン:配信ではクリスマスにライブをやったことはあったけど、イベントに合わせてリアルでコンサートを行うのは初めてなので、いつもとは少し違った楽しみ方もしたいと思っています。ぜひ楽しみにしていてください。

クララ:冬をテーマにした楽曲がいくつかあるので、冬にまつわる楽曲を集めたり、何か形にしたいと思っているので、そこも含めて楽しみにしていてください。



アニメージュプラス編集部

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