• 『ベルサイユのばら展』絶景の展望にベルサイユ宮殿と名作の世界が甦る
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2022.09.18

『ベルサイユのばら展』絶景の展望にベルサイユ宮殿と名作の世界が甦る

(C)池田理代子プロダクション

池田理代子の不朽の名作『ベルサイユのばら』連載50周年を記念した展示イベント、「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展 -ベルばらは永遠に-」が、東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて開催中。その華麗なる展示内容を紹介しよう。

池田理代子氏の『ベルサイユのばら(以下、ベルばら)』は、1972年4月から1973年12月まで、集英社の少女マンガ誌「週刊マーガレット」(現「マーガレット」)に連載。フランス革命を背景に、フランス国王ルイ16世の王妃として激動の人生を歩んだマリー・アントワネットと、女として生まれながら軍人として生きる男装の麗人・オスカルの対照的な人生を壮大な歴史ドラマは、瞬く間に少女たちの心を掴んで大ヒット。まさに少女マンガの歴史を変えた一作となった。
連載終了後も人気は衰えず、翌1974年に宝塚歌劇で舞台化されると空前の『ベルばら』ブームを引き起こし、社会現象となりました。1979年にはテレビアニメが放映されたことでファン層も拡大、フランスをはじめとする世界各国での翻訳・出版も行われるなど、世界的な人気作品となっている。

今年で連載開始50年を迎えることを記念して開催される本展は、様々な角度から『ベルばら』の魅力を振り返る、全4章構成の内容となっている。
まずは「序章『ベルサイユのばら』誕生」。エントランスでは、東京シティビューの展望台からの絶景と共に、ベルサイユ宮殿をイメージした回廊が観客を迎え入れる。中央には花に囲まれたマリー・オスカル・アンドレ・フェルゼンが並ぶパネルが設置され、その周りには額装されたイラストや等身大パネルが飾られており、壮大な風景と共に『ベルばら』の世界に浸ることができる。
(C)池田理代子プロダクション
(C)池田理代子プロダクション

『ベルばら』50周年の歩みを記した年表「『ベルサイユのばら』メモリアル」を眺めながら足を進めると、「第1章『ベルサイユのばら』」に。ここではマリー・アントワネットとオスカルの二人に焦点を当てた連載当時の貴重な原画約180点を、執筆当時の池田理代子氏の想いや言葉を交えながら展示紹介されている。
物語に沿っての展示となっているため、改めて『ベルばら』の重厚なストーリーと池田氏の華麗な筆致の変化を楽しむことができる。印刷とはひと味違うカラーイラストの鮮やかな色遣いもぜひ注目してもらいたい。
(C)池田理代子プロダクション(C)池田理代子プロダクション

「第2章 宝塚歌劇『ベルサイユのばら』」では、宝塚歌劇版『ベルばら』の貴重な資料が展示。オスカルとアンドレが愛を誓いあう “オスカルの部屋” を再現したコーナー、舞台衣装や小道具、公演ポスター、衣装のデザイン画や台本などを見ることができる。
(C)宝塚歌劇団

続く「第3章 TVアニメ『ベルサイユのばら』」では、1979年放送のTVアニメ『ベルサイユのばら』に関する展示が。アニメの名場面のパネル展示や壁一面に敷き詰められた設定類に思わず目を奪われる。他にもセル画や原画、脚本などを見ることができる。
(C)池田理代子プロダクション・TMS(C)池田理代子プロダクション・TMS

「第4章 『ベルサイユのばら』は永遠に」では、デフォルメキャラが楽しい池田氏の4コママンガ『ベルばらKids』の原画や、様々な関連アイテム、海外で翻訳出版された書籍などを展示。形を変えて楽しまれている『ベルばら』の魅力が紹介されている。
(C)池田理代子プロダクション(C)池田理代子プロダクション

さらには多彩なアイテムと出会える物販コーナー、そして会場に隣接されたカフェ「THE SUN & THE MOON」では『べるばら』コラボメニューが期間限定で提供されるなど、様々な形で『べるばら』ワールドを堪能することができるのだ。
▲左から「アンドレとオスカルのタピオカソーダ」1150円、「マリーのストロベリースムージー」1120円、「オスカルパフェ」1280円、「ベルサイユのフルーツローズティー」1080円、「マリー・アントワネット クグロフケーキ」1450円(すべて税込)
▲「ベルサイユのローズアフタヌーンティー」5500円(税込)

本展示は、2022年11月20日(日)まで開催。褪せることのない『べるばら』の魅力の秘密を知る、絶好の機会となりそうだ。

>>>『誕生50周年記念 ベルサイユのばら展』の華やかな展示内容&コラボメニューを見る(写真39点)

アニメージュプラス編集部

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