• 舞台『キングダム』三浦宏規、高野洸らが魅せる「Wキャストの醍醐味」
  • 舞台『キングダム』三浦宏規、高野洸らが魅せる「Wキャストの醍醐味」
2022.10.05

舞台『キングダム』三浦宏規、高野洸らが魅せる「Wキャストの醍醐味」

左から鈴木大河さん(IMPACTors/ジャニーズ Jr.)、小関裕太さん、三浦宏規さん、高野洸さん、牧島輝さん、神里優希さん 撮影/大山雅夫

累計発行部数9200万部突破の超人気コミック『キングダム』が舞台化、今年の舞台『千と千尋の神隠し』世界初演が大きな話題を呼んだ帝国劇場で初披露される。
時は紀元前、春秋戦国時代。未だ一度も統一されたことのない苛烈な戦乱の中にある中国を舞台に戦災孤児の少年・信とその玉座を追われ、のちの始皇帝となる若き王・エイ政。2人の少年が時代の荒波にもまれながらも、友との約束のために、そして己の夢のために史上初の中華統一を目指す。
今回Wキャストで舞台に挑む、信役の三浦宏規さんと高野洸さん、エイ政・漂役の小関裕太さんと牧島輝さん、成キョウ役の鈴木大河さん(IMPACTors/ジャニーズ Jr.)と神里優希さんに、それぞれの意気込みを語ってもらった。

――『キングダム』という作品の印象、その面白さについてどう感じていらっしゃいますか。

三浦宏規(信役) やはり物語の壮大さに惹かれますね。信の目線で原作コミックを読み進めましたが、誰もがハラハラドキドキしながら信と一緒に中華統一を目指す感覚を味わえる作品です。

高野洸(信役) まず映画を観て、しのぎを削る春秋戦国時代を描いたすごく熱い作品だと思っていました。その後読んだ原作コミックも面白くて、すごいスピードで読んでしまいました。

小関裕太(エイ政・漂役) 舞台に向けて読み始めたんですが、バーッと一気に最新巻まで読み進めてしまったくらいに面白い作品です。驚きがたくさん詰め込まれていて、中でも僕は知略の部分に惹かれました。戦いをいろんな方向から見る視点は、お芝居での演技に通じる部分があるのかもしれませんね。

牧島輝(エイ政・漂役) 物語は信が大将軍になっている姿から始まっているので、信は死なないって分かってるんですが、めちゃめちゃハラハラドキドキするんですよ! いろんな人と出会って、どんどん強くなっていく信の姿を見ていくのがすごく面白かったです。

鈴木大河(成キョウ役) 登場人物の個性や言葉がそのまま史実に繋がっていく構成力や、史実の余白から想像を膨らませてマンガならではの展開を楽しめるのが『キングダム』の面白い部分です。

神里優希(成キョウ役) 出演のお話をいただいて原作コミックを読んで、男の友情や戦いなど常にワクワクする展開に改めて魅力を感じました。成キョウ役に決まった時は本当に驚いて、「こんな嫌な奴を僕が演じるんだ……」っていう不安もあったんです(笑)。でも、今は楽しみの方が大きくて、精一杯頑張りたいと思います。

――それぞれ演じる役柄の印象と、魅力を感じたポイントについてお聞かせください。

三浦 信の一番の原動力としては「大将軍になりたい」っていう思いは勿論なんですが、かけがえのない親友だった漂を目の前で亡くしたショックがすごく大きかったりするんですよね。漂の存在があるからこそ、どんな大変な時も信は乗り越えていけると思うんですね。
性格なんかは全く違うんですが、無鉄砲で自分の思うところに突っ込んでいくところは、小さい頃から舞台が好きで何も考えず東京に独りで出てきた自分とリンクするところがあるんじゃないかと。

高野 信は思ったことをすぐ言っちゃうような素直さや、真っ直ぐ突き進んでいくキャラクターです。内に秘めた人間力や、例え敵でも罪のない人は殺さない、一緒に付いていきたくなるような存在でもある。そんなカッコよさって、演じる上ですごくハードルが高いですね。

小関 エイ政と漂は、共通してすごくミステリアスな人物ですね。彼が信にとってどういう存在なのか、考えることは多い気がしています。演じる上で余白があるキャラクターなので、すごく作りがいがあるなとも思いました。
政も「国の統一」という当時としては現実味の無い夢をどうして自身の信念としたのか、その思いをこれから読み解いていくのが楽しみです。

牧島 漂が出てくるのは本当に短いシーンなんですが、「現実にいたら好きになっちゃうな」と思える魅力的なキャラクターです。
エイ政は大きく感情を表に出すことはないですけれど、彼の中ではいろんなものが渦巻いていますよね。「中華統一」という大きな夢を抱えて常に戦い続けているところに憧れを感じます。

鈴木 成キョウは多分読者が最初に嫌いになるキャラクターだと思うんです。僕も本当に嫌いでしたから……今はメチャメチャ好きなんですけど(笑)。
でも逆に考えたら、成キョウがいなければ『キングダム』の物語は始まらなかったという大事なキャラクターでもあります。「何だ、アイツ!」と思ってもらえる表現が出来るように頑張りたいと思います。

神里 成キョウはとにかく性格が悪いです(笑)。でも、きっと彼にも寂しい部分もあるんだろうなとも思うんです。純血の王族の血をひいていながら王になれないのは、やっぱり悔しいことだと思いますし……そんなところに共感しつつも、舞台上ではしっかりと性格悪く、嫌われるように頑張りたいと思います(笑)。

アニメージュプラス編集部

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