• 今年の冬は『ClariS』色に染まる!名曲カバーをClariSが語る♪
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2022.12.07

今年の冬は『ClariS』色に染まる!名曲カバーをClariSが語る♪

今年の冬は『ClariS』色に染まる!名曲カバーをClariSが語る♪

この夏、アニメ『リコリス・リコイル』オープニングテーマ「ALIVE」、アニメ『シャドーハウス 2nd Season』エンディングテーマ「Masquerade」をリリ–ス。8月に開催された2年10カ月ぶりの有観客ライブも成功に終えたClariSが、季節をテ–マにJ–POPの名曲をカバーしたシリーズの第3弾『WINTER TRACKS ー冬のうたー』をリリース。T.M.Revolution、中島美嘉、SPEED、辛島美登里の名曲をカバーした他、ClariSが共作で作詞に参加した新曲「スノーライト」を収録。前編ではClariSの2人、クララとカレンに、リリ–スの経緯やカバー曲のエピソ–ドを聞いた。(前編/全2回)

■実際に歌いながら選曲

――これまでに『SPRING TRACKS ー春のうたー』と『SUMMER TRACKS ー夏のうたー』をリリースしてきて、今回の『WINTER TRACKSー冬のうたー』は、冬がテーマです。

クララ:北海道在住である自分たちのイメージに合ったテーマだと思います。雪にも馴染みがあるし冬という季節も好きなので、そういう意味でも選曲の段階から楽しかったです。

――秋を飛ばしたのは、何か理由が?

カレン:12月16日、17日にClariS HALL CONCERT 2022 〜Let's Snow Parade!〜」が控えているのですが、ClariSの楽曲には冬をテーマにしたものが少ないので、冬らしいものを皆さんにお届けでしたいということで、コンサートと連動させた形で冬バージョンを制作することになりました。

――春と夏を制作した時のことで、選曲した時のことやレコーディングで印象に残っていることなど教えてください。

クララ:『SPRING TRACKSー春のうたー』の時は、季節をテーマにしたコンセプトミニアルバムを出させていただくのが初めてだったので、選曲の段階からすごく悩みました。どういう曲が私たちの声に合うのか、模索しながら作っていきました。最終的には個性豊かで誰もが知っている曲が選曲され、1曲1曲すごく楽しみながらレコーディングできた思い出があります。

カレン:選曲は、まずはスタッフさんから提案していただいて、その中から私たちが選ぶという形だったのですが、枚数を重ねるうちに、自分達で曲を探して提案できるようになりました。毎回候補曲はすごくたくさんあり、実際に歌ってみながら選んでいます。今年はいろいろな曲調にチャレンジさせていただいたこともあり、今回のアルバムは、いままでで一番バラエティ豊かな選曲になりました。

■風を浴びながら歌うMVを観て「私もあんな風に心を解放して歌いたい」

――T.M.Revolutionの「WHITE BREATH」は、初の男性ボーカル曲のカバーです。

カレン:3年前に『SUMMER TRACKS ー夏のうたー』を出した時も、「HOT LIMIT」が候補に挙がっていたのですが、当時の私たちでは男性アーティストの楽曲を歌いこなすことができず、それから時を経て「ALIVE」を歌ったことで、力強くてアップテンポで疾走感のある楽曲にも自信が付いて、満を持して今回「WHITE BREATH」をカバーしようということになりました。初の男性ボーカル曲ということもあって、新鮮さもすごくあって、今作の目玉のひとつになりました。

クララ:男性目線の歌詞で一人称が「僕」というのも、ClariSの曲には無かったので、そういう部分でもいつものClariSとは違う一面を聴いていただけると思います。もちろんClariSらしさも考えて、原曲とはキーを変えてテンポも少し落としているのですが、疾走感を損なわず私たちらしさを感じてもらえるアレンジも聴きどころです。

――原曲は知っていましたか?

クララ・カレン:もちろんです!

クララ:レコ–ディング前にスタッフのみなさんと、ミュ–ジックビデオを観てイメージを膨らませました。風を浴びながら歌っている姿が印象的で、私もあんな風に心を解放して歌いたいなと思いました。



――中島美嘉さんの「ORION」は、非常にClariSっぽさがあると思いました。

クララ:いろいろなジャンルを選ぶ中でバラードははずせないと思っていて、2人で歌った時に、すごくしっくりきたのが「ORION」です。ClariSの楽曲で、ここまで切ない感情を表現した本格的なバラードは少ないので、そういう意味ではちょっと大人のClariSをお聴かせできればと思い選曲しました。もともと私たちが小学生くらいの時にリリースされた曲で、ドラマ主題歌で私もそのドラマを観ていたからすごく馴染みがあった曲ですが、すごくClariSらしい「ORION」になったと思います。

カレン:中島美嘉さんはお一人で歌っていますが私たちは2人なので、原曲に寄せすぎると重たくなってしまうんです。そこで2人でひとつじゃないけど、そういう印象になるようにと、アレンジャーのKOHさんが繊細なアレンジを付けてくださいました。「私たちらしさを出せる『ORION』にしたいね!」と言って、模索しながらレコーディングしました。

――この曲は、どこかクララさんっぽいイメージですよね。

カレン:この曲をカバーすると決まった時、「私の中学校時代のカラオケの十八番だったんだよ」ってクララが言っていました(笑)。

クララ:カラオケの思い出も含めて、さまざまな思いが込められた楽曲になりました。

■「サイレント・イヴ」はシリーズ初、クララのソロ

――「White Love」はSPEEDの曲で、カレンさんっぽい印象です。

カレン:この曲もカラオケで歌った時に、「すでにレコーディングしたことがあったんじゃないか」と思ったほどハマったので、絶対収録したいと思いました。

――ダンスを習っていた時代に、この曲で踊ったことがあるのではないですか?

カレン:この曲で踊ったことは無かったんですけど(笑)、ヒップホップダンスを習っていたので、「White Love」の中にあるノリとかグルーヴみたいなものには馴染みがあって、そこはすごく歌いやすかったです。それにもともとツインボーカルの楽曲なので、そういう部分でもClariSらしさを出せたと思います。

――2番に入る時の、ため息の音も聴きどころですね。

カレン:はい。イヤホンやヘッドフォンで聴いていただくと分かりやすいと思いますが、クララとカレンの声を、左右に振り分けてあるんです。ため息ひとつでも個性が違うと思うので、そこも楽しんでほしいです。

――この曲はラスサビでどんどん高くなったり、メロディが少し変わったりします。

カレン:どんどん上がって高くなるんですけど、最後はちゃんとオチて終わって、ちゃんと締まるという。

クララ:2番のBメロが、原曲よりオチた雰囲気のアレンジになっていて、個人的には切ないポイントだなって思います。しっかりリズムがあって聴かせるところと、しっとりした部分のどちらもあることが、この曲の魅力だなと思います。



――「サイレント・イヴ」は、2人の声がそっくりすぎて。

カレン:違うんですよ(笑)。

クララ:この楽曲が私にぴったりだと言うことで、コンセプトミニアルバムのシリーズ中で、初めてソロ楽曲にさせていただきました。候補楽曲を選んでいる段階から、私自身もすごく自分のままで歌える感覚がありましたし。

――ご両親の世代の曲ですよね。

クララ:はい。母にこの曲を歌うことを伝えたら、「すごく好きな曲だからうれしい」と言ってくれて。それだけ長く愛されている楽曲だと感じたので、その思いを受けて私なりに歌おうと思ってがんばりました。

カレン:既存の楽曲で、「こんなにハマるか!」と驚いたほどハマっているので、絶対聴いてほしいです。それにクララの声って、他の音をどんどん減らして聴きたくなるんです。繊細だけど伸びやかで、どこか優しさもあって、そんなクララの歌声がすごく好きです。2人で歌っている曲では、どちらかに全振りした楽曲は無いので、今回のようなミニアルバムだからこそ叶った1曲だと言えると思います。今後も、どんどんお互いのパーソナリティを出していけるようにしていきたいです。

――カレンさんのソロは、秋バージョンの時に?

カレン:はい。どんな曲がいいか、今からいろいろ相談しています。楽しみにしていてほしいです。

【関連記事】ClariSが語る!新曲『スノーライト』と冬のコンサート、そして展望(後編)

アニメージュプラス編集部

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