• 神谷浩史11年ぶりのフルアルバムが表現した「スマホアプリの世界」
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2022.12.09

神谷浩史11年ぶりのフルアルバムが表現した「スマホアプリの世界」

2ndフルアルバムをリリースする神谷浩史さん(C)Kiramune Project

神谷浩史さんが2ndフルアルバム『appside(アップサイド)』を12月21日にリリース! flumpoolが楽曲提供したリード曲『希望の渦』をはじめ、『Fan×Fun Time 2022』で初披露された『Drive』などを含む新曲10曲を収録。フルアルバムとしては約11年ぶりとなる今作について、楽曲の印象や制作秘話などを神谷さんにたっぷり語っていただきました。

――フルアルバムとしては、2011年にリリースされた1stアルバム『ハレゾラ』ぶりとなります。制作が決まった経緯などについてお聞かせください。

神谷 きっかけは、スタッフさんから「出しましょう」と言われたからではあるのですが(笑)、ミニアルバムと違ってフルアルバムっていろいろとハードルが高くて、なかなか作れるものではないので「フルアムバムを作りましょう」とおっしゃっていただけたことは、非常にありがたく感じました。

――今回のフルアルバムに込めたテーマやコンセプトについてお聞かせください。

神谷 僕は音楽活動を開始した当初からあまり能動的な意思というものがなくて……途中から自分でコンセプトも作ったりしましたけど、前回出させていただいたミニアルバムの『TP』で10枚目になったので、以降はまたスタッフの皆さんに制作をお任せしようと。
なので、今回じつは僕の意思はそんなに入っていなくて、音楽ディレクターさんから「スマートフォンをモチーフに曲を集めてみたらどうでしょうか」とコンセプトの提案があり、今回はそのテーマで選ばれた10曲になっています。

――アルバムタイトルの『appside』はどういった経緯で決まったのでしょうか?

神谷 アルバムタイトルだけは己で付けるというKiramuneの習わしがあるので、1枚目から自分で付けてきました。今回もタイトルだけは自分で付けなければならなかったので、無い知恵を絞って考えました(笑)。「upside」という金融用語で「利益が見込めるチャンス」、ビジネス用語で「伸びしろ」などを意味する英単語があるんですけど、「up」の部分をアプリケーションの「app」に変えた造語です。コンセプトの“スマホ”にちなんで、「アプリの中から」というようなニュアンスを持たせてみました。

――今年5月に開催された『Fan×Fun Time 2022』にて、今作の制作発表と収録曲となる新曲『Drive』が初披露されました。この『Drive』が今回のアルバムで最初に作られた曲だったのでしょうか?

神谷 はい、『Drive』が最初にレコーディングした曲になります。スマホのアプリケーションをモチーフに曲作りをしていくということで、一番分かりやすい「地図アプリ」から発想を得てできた曲です。
レコーディングでは「思っていたより、もうちょっと跳ねて歌わないと成立しないんだな」と思いながら歌いました。とても疾走感のある曲で、久しぶりに作るアルバムの中から先行してライブで披露させていただくにはとてもいい曲だなと思いました。

――『Drive』は地図アプリがモチーフになっているのですね。他の曲はどのようなアプリをモチーフにされているのか教えていただけますか?

神谷 『モアライブラリ』は「写真アプリ」、『パラレルピンチョス』は「動画アプリ」、『しんこきゅう』は心拍数を図る「健康管理アプリ」、『Day by Day』は「メモアプリ」。『HEART BEAT』は後半に作った曲で、明確なモチーフのアプリは無しで作っていただいた曲なのですが、裏テーマは「iPhoneを探すアプリ」です。
『Re-answer』は予定を通知してくれる「リマインダー」、『ソーシャルネット・ワーカホリック』はそのまま「SNS」、『アサカゼ』は電車オタクの指田(フミヤ)さんが作ってくれた「乗換案内」の曲で、指田版『線路は続くよどこまでも』ですね(笑)。そして最後の『希望の渦』は「ボイスメモ」になります。

(C)Kiramune Project

アニメージュプラス編集部

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