『TRIGUN STAMPEDE』松岡禎丞＆池田純矢がキャラ愛を熱烈プレゼン！

内藤泰弘原作の名作コミックを原作としたオリジナル新作アニメ『TRIGUN STAMPEDE（トライガン・スタンピード）』が、2023年1月7日より放送スタートする。
本作のメインキャストであるヴァッシュ・ザ・スタンピード役／松岡禎丞と、ミリオンズ・ナイヴズ役／池田純矢のインタビューをお届けしよう。

本作は、地球より遥か遠く、灼熱の惑星・ノーマンズランドを舞台に “人間台風（ヒューマノイドタイフーン）” と呼ばれるトラブルメーカーにして敏腕ガンマン＝ヴァッシュと、惑星で多発する凶悪事件の真犯人と疑われるヴァッシュの兄＝ナイヴズとの、惑星を揺るがす双子の衝突を描いたSFアクションだ。
制作を手掛けるのは『宝石の国』や『BEASTARS』などハイクオリティなCG作品で定評あるオレンジ。3DCGによって新たに描かれる『TRIGUN』の世界、そして一新されたキャスト陣がどんなキャラクター像を見せてくれるのかも大きな注目だ。
本作でヴァッシュやナイヴズは、どんな表情やドラマを見せてくれるのか？
▲松岡禎丞（左）と池田純矢（右）

★『TRIGUN』との出会いとオーディション裏話★

ーーお二人はこれまで『TRIGUN』という作品にどのように触れ、どんな印象をお持ちでしたか。

池田　僕は、最初に触れたのは小学生くらいの時。スカイパーフェクTV！のアニマックスでアニメ『TRIGUN』の放送を観ていたのが最初です。そして、中〜高校生くらいで原作を買って読んでいました。

ーーアニメ版がお好きで、原作も手に取って。

池田　そうですね。でも正直、漫画の『トライガン』とアニメの『TRIGUN』が同じ作品だと、それほど意識していなかったかもしれない。それぞれまったく別々に出会ったような記憶があります。でも、もちろんどちらも好きです。

松岡　……実は、僕もほとんど同じなんです（笑）。

池田　ははは（笑）。

松岡　中学生の頃に親が「スカイパーフェクTV！というのがあって、アニメとかいろいろ観られるんだよ。契約する？」みたいな話で。僕は当時、北海道に住んでいたので、全然アニメが放送されないんですよ。

池田　ああ……そっかぁ！

松岡　自分たちの世代だと、毎週やっているアニメは『幽☆遊☆白書』と『ドラゴンボール』、あとは夕方５時帯の再放送だけでした。なので「観たい！」ってお願いした記憶があります。それで、アニマックスを観ていたらアニメ『TRIGUN』が流れて、「これ、格好いいな！」というところから始まりましたね。

池田　まさかの共通点。北海道と大阪で同じ番組を観ていた可能性が高いですね。

ーーそんなお二人が新たに出演することになり、運命を感じますね。今作『TRIGUN STAMPEDE』出演が決まった時は特別な気持ちになったのでは？

池田　嬉しかったですけれど、でも、何だかすごく複雑というか。前作アニメはレジェンド的な存在で今でもまったく色あせないですし、原作もあらためて読み返しましたが、やはり今でもものすごく面白い。そういう意味では完成している、ファンのみなさんも完成を見届けている作品と言えます。そのハードルを越えていかなくてはいけない、しかもこのナイヴズという役で……それはすごく難しいことだぞ、と。

松岡　僕はオーディションの段階から、正直「ヤバい、これはとてもプレッシャーがあるぞ……」と思ったくらいですよ（笑）。

池田　その気持ち、わかります（笑）。

松岡　でも、どのオーディション、どの現場でも悔いを残したくないというのが自分の心情なので、プレッシャーはとてもありましたけれど、とにかく自分なりのヴァッシュを精一杯吐き出して、「よし、これで今日は気持ちよく寝られる！　悔いはないな」と思っていました。
そうしたら「ヴァッシュ役、決まりました」という連絡をいただいて……「松岡でいこう」と決めていただけたのは本当にありがたかったですが、同時に「どうしよう…」みたいな気持ちにもなりました（笑）。

池田　それはもうプレッシャー、大きかったですよね！　実は、僕も最初にヴァッシュ役を受けて、後からナイヴズ役を受けたんですよ。

松岡　僕も「松岡君、ちょっと別の役も受けてくれない？」って言われて受けたのがナイヴズでした。

池田　そうだったんですね（笑）。僕、今だから言えますが、オーディションの時はヴァッシュのことばかり考えていました。ただ、もちろんナイヴズに関しても適当にやったわけじゃなくて。ヴァッシュはどちらかというと自分らしさというか、僕自身の特徴をキャラクターとして使えるなと思っていたんですよ。で、逆にナイヴズにはそういう部分があまり感じられないから、むしろ “理想” を詰め込んだ芝居をしてみようって。「このキャラ、こうあってほしいな……でも、自分にはできないけどね」みたいに、自分以外の誰かがやりそうなイメージでオーディションに臨みました。

だから「ナイヴズ役に決まりました」って言われた時、「はたして……？」って考えました。オーディションの時の演技がよかったのか、それとも解釈が一致したのか。どっちだろうなと思いながら第１話の現場に入ったんですが……後者でした。同じ演技をやろうとしたら監督に「そうじゃないです」って言われました（笑）。

松岡　（笑）。

ーーキャラクターの解釈は正しかったけれど、それを表現する具体的な演技は……。

池田　そうですね、収録が始まって台本をいただいてから、あらためて作り直しました。
▲“人間台風（ヒューマノイドタイフーン）” と怖れられるヴァッシュ。多額の賞金が掛けられた伝説の凄腕ガンマンだが「殺さず」をモットーにするお人好し。
▲ヴァッシュの双子の兄・ナイヴズ。冷酷かつ残忍な性格だが、ヴァッシュを強く愛し、執着する。

（C）2023 内藤泰弘・少年画報社／「TRIGUN STAMPEDE」製作委員会