楠木ともりが『ツンリゼ』現場で楽しみにしていたこと

突然神の声が聞こえるようになった王太子・ジークヴァルト。神曰く、ジークヴァルトの婚約者・リーゼロッテは “ツンデレ” で、“破滅” の未来を迎えるらしい……？　しかしジークヴァルトは、知る由もなかった。実は神の正体が乙女ゲーム「まじこい」をプレイしている高校生・遠藤くんと小林さんだということを！
どのルートを選んでもバッドエンドを迎えるリーゼロッテを救うべく、遠藤くんと小林さんはジークヴァルトに実況と解説という「神託」を届けていく――。

1月6日（金）より放送開始するTVアニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』は、リアルとゲーム世界が交差するファンタジー・ラブストーリー。リーゼロッテを演じる楠木ともりさんに、キャラクターの魅力や共演者の印象、アフレコ時に密かに楽しみにしていたことなど、たっぷりと語っていただきました！

【リーゼロッテは今まであまり経験のない役だった】

――リーゼロッテ役での出演が決まったときのお気持ちは？

楠木　私自身、これまで幼い役や物静かな役を演じることが多く、リーゼロッテのようなバシッと怒ったり、圧をかけたりするような役は、あまり経験がなかったので、単純にお芝居としての興味が大きかったです。どのようなディレクションをして頂けるのか、アフレコ前からすごく楽しみでした。

――リーゼロッテを演じる際に、意識したことを教えてください。

楠木　初めは令嬢としての立場や見た目のキレイさから「お姉さんめのお芝居がいいのかな？」と考えていたのですが、彼女もまだ学園に通っている年齢なんですよね。たしかに「ツン」としているときは圧のある印象なのですが、よく見ると年相応にウブなところがあって、可愛いんです。ですので、彼女から感じる大人っぽさは声質で作るのではなく、お芝居の方で出していこうと意識しました。

――監督や音響監督からは、どのようなディレクションがありましたか？

楠木　「ギャグシーンは思い切りギャグに振り切って、苦しいシーンは思い切り声を張って」という指示を頂きました。リーゼロッテという役には、可愛らしさや華やかさ以外にも、戦うときには力強さが、シリアスなときには苦しさが、ギャグシーンでは振り切った面白さが求められました。かなり振れ幅の大きな役なので、自分の中でもしっかり芝居のプランを組みながら、アフレコに臨みました。

――アフレコの際、一番苦労された部分は？

楠木　普段は使わないような「かしこまった言葉遣い」が難しかったですね。特にギャグシーンなどは、口パクがタイトになるので、私も中村さんもよく噛んでいました（笑）。

――楠木さんが思う、リーゼロッテの一番可愛いところはどこですか？

楠木　私は「ツン」よりも「デレ」のほうが好きなので、照れて何も言葉が出なくなったリーゼロッテがすごく好きです。やかんが沸騰するような音を出している姿は、やっぱり可愛いですよね！

――リーゼロッテが赤面している姿を見て可愛いと思っているジークも可愛いですよね。

楠木　そうなんです。ジークが「リーゼロッテが可愛すぎる！」と言いながら、両手で顔を覆って「あ～～～」となっているシーンがあるのですが、「王子様なのに、私たちと同じような反応するんだ！」と思って。そのギャップがすごく可愛いなと思いました。

（C）恵ノ島すず・えいひ／KADOKAWA／ツンリゼ製作委員会2023