好評のうちに最終話を迎えた『ウルトラマンデッカー』。最終決戦はエタニティコアが鍵を握るなど、前作『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』から連なる物語の集大成にもなっていた。“みんなを笑顔にしたい”という思いを変わらず胸に宿し、スフィアとの決戦で重要な活躍を見せたマナカ ケンゴ。ケンゴに問われた戦う理由を考え続け、未来へ進むためにどう生きていくのか、自分だけの道を見出したアスミ カナタ。その勇姿に胸を熱くした人も多いだろう。今回はカナタ役の松本大輝さん、ケンゴ役の寺坂頼我さんの対談を実施。最終盤の撮影の思い出、先輩ウルトラマンとしてどうありたいかについてお話いただいた。※インタビュー中に『ウルトラマンデッカー』最終話のネタバレを含む箇所がございます。ご注意ください。
>>>松本大輝さんと寺坂頼我さんの撮り下ろし写真や場面カットを見る(写真12点)◆演じる中で感動したアガムスとの別れ◆――最終回を迎えましたが、ここまでの日々を振り返っていかがでしたか?松本 寺坂さんに「放送が始まったら、終わるのはあっという間だよ」と言われていたんですが、本当に時の流れが早かったです。一昨年の12月から始まった撮影後も、海外向け配信や夏のイベントなどがあって、この一年間あっという間に過ぎていきました。
――ケンゴは声の出演も含めると合計で6話出演し、最終決戦にも加わるなど作品を通して活躍していました。寺坂 ここまで出るとは全く想像していませんでした。正直「出すぎじゃないかな?」と思うくらい(笑)。
松本 『トリガー』から始まった物語ならではの仕掛けで面白いですよね。
寺坂 そうだね。僕としては『トリガー』とはまた違った役回りで、ウルトラマンシリーズに関われたことが嬉しかったです。
――第24・25話の撮影を振り返って、印象に残っているシーンは?寺坂 『デッカー』のケンゴは、自分の想いをカナタくんへと伝える役割を持って登場していて。それを最後まで全うできたことは、僕としてはとてもありがたかったです。ムラホシ隊長が隊員さんたちに“○○の天才”と話すシーンも印象的で。『デッカー』の皆さんは物語の中だけでなく、普段もとても優しさにあふれた雰囲気が素敵なチームなんです。それが表れた場面になっていて胸を打たれました。
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京
――あのシーンで初めてカナタが “努力の天才” であると語られました。松本 最後にようやく出てきました。さまざまな努力を重ねていなければ、あの場にはいないと思うので、まさにその通りだと感じました。僕はアガムスとのシーンが特に思い出に残っています。これまで戦ってきた二人が、最後の最後でお互いわかりあって、笑顔で別れられたことが演じていてもグッときて。もうアガムスに会うことができない寂しさもありましたが、とても感動したシーンです。
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京