• 『リコリコ』ファン必見!完全生産限定盤『ALIVE』をClariSに聞く!
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2023.02.08

『リコリコ』ファン必見!完全生産限定盤『ALIVE』をClariSに聞く!

『リコリコ』ファン必見!完全生産限定盤『ALIVE』をClariSに聞く!

昨年TVアニメ『リコリス・リコイル』OPテーマとして話題を集めた「ALIVE」が、完全生産限定盤となって新たにリリース。昨年リリースされたシングルに収録された「ALIVE」「ループ」「忘れてもいいよ」「ALIVE -TV MIX-」に加え、「ALIVE LycoReco Version」「ALIVE - From THE FIRST TAKE」と「ALIVE」の全バージョンを収録。ジャケットは描き下ろしのLPサイズで、ポスターも同梱されるなど特別仕様のプレミアムな1枚。ClariSにとって「ALIVE」は特別な曲だと話す二人。前半では、「ALIVE」と『リコリコ』の魅力を改めて紐解いていく。(前編/全2回)

■インパクトがあって飾ってもオシャレ。特別感がある1枚

――半年近く前にリリースした作品を、装いを新たに完全生産限定盤としてリリースします。特典がすごいですね。

クララ:はい。ジャケットはLPレコードサイズでポスターも付いていますし、私たちの楽曲を聴きながらアニメのシーンを思い出していただける仕様の、特別な1枚に仕上がっています。

カレン:ジャケットやポスターは描き下ろしですし、CDの台紙にはアニメの名シーンが描かれています。これが全部ひとつにパッケージされているなんて、本当に豪華だよね?

クララ:うん。それにこのLPレコードのサイズ感は、インパクトがあって飾ってもオシャレだし、特別感がすごくあるよね。

■「ALIVE - From THE FIRST TAKE」はより深みが増した

――アニメ『リコリス・リコイル』の公式サイトに寄せた、ストーリー原案アサウラ氏のコメントによると、コロナ禍でいつ放送できるか未定のままだったと。「ALIVE」のレコーディングも、放送よりかなり前に終えられていたのですか?

クララ:はい。シングルのリリースが昨年8月で、その1年以上前にはレコーディングを終えていました。その時は、大まかな設定資料はいただいていましたけど、ストーリー展開や実際にキャラクターがどんな風に動くのかまでは分からなくて。でも、曲がすごく格好良くて疾走感があるものだったので、きっと激しい戦闘シーンもあるんだろうなとイメージしながら、想像力をフルに働かせて臨みました。

カレン:当時のClariSは、10周年を機に新たなチャレンジに挑んで「壁を破るんだ!」と意気込んでいて、その雰囲気がアニメとどうリンクしていくのか未知数だったので、皆さんに早く曲を聴いてほしい気持ちと同時に、私たちも早くアニメを観たくてウズウズしていました。レコーディングでは歌詞を読んで受けた印象で歌ったのですが、アニメの放送終了後は、「ALIVE」を歌いながらアニメのシーンが頭に浮かべることができて、レコーディングの時よりもっと感情移入して歌うことができています。

――今レコーディングしたら、全く違う「ALIVE」になるかもしれないですね。

クララ:それができたのが、「ALIVE - From THE FIRST TAKE」で、今作にも収録しています。原曲とはアレンジこそ違いますけど、アニメを観終わって感じたキャラクター同士の関係性や感情を、しっかり歌に乗せることができたと思います。ただ、最初から今も一環しているのは、二人組であるという部分でのリンクです。最初にいただいた設定資料や歌詞から感じたのは、千束とたきながお互いを思いやりながら一緒に進んでいく姿で、それが私たちClariSの関係性とすごくリンクしました。だから最初は私たち自身と重ねて解釈することができましたし、アニメの放送が始まって以降は、そこに千束とたきなの感情もプラスされて、楽曲としてより深みが加わったと思います。

■「ALIVE」に合わせた発声法を一から作った



――最初に「ALIVE」を聴いた時は、やはり驚きましたか?

クララ:はい。特に私はバラードなどゆったりとしたテンポ感の曲が得意なので、レコーディング当日もすごく気合いを入れて臨んだし、結構緊張感のあるレコーディングだったことを覚えています。

カレン:私はもともとLiSAさんや藍井エイルさんが大好きで、カラオケでもアップテンポの楽曲をよく歌っていたので、それをClariSとして歌えることがうれしくてワクワクしました。ただ、それをClariSらしく落とし込むかが難しくて、二人で結構模索しました。

クララ:すごく話し合ったし、声の出し方自体から変えたんです。ClariSはフワッとした明るく優しい声色を使うことが多いのですが、力強く芯のある声が出せるように、この曲に合った声質を出せるようにトレーニングしました。

カレン:どう声を張れば芯がありながら歌詞が伝わる声になるのか、声の出し方を一から新しく作っていった感じです。

■いつか二人で足上げができるように特訓中

――10周年を経て新たな一歩を踏み出すタイミングで、チャレンジングな楽曲と『リコリコ』というタイアップが重なった。運命的だったんですね。

カレン:そうですね。掛け合いのところは歌えば歌うほど、私たちの関係性と重なって胸が熱くなります。私たちを一歩前に進めてくれた楽曲なので、これからも大切に歌っていきたいです。私たちも、本当に「ALIVE」が大好きです!

――「ALIVE」は、カレンさんが高く足を上げる、ダンスパフォーマンスも話題になりましたね。

クララ:振り付けの先生が、それぞれの得意な部分を出せるような振り付けを考えてくださって。アニメ『リコリコ』にガンアクションが出てくるので、銃を撃つポーズを取り入れたり、それまでに無かった激しさを表現した、私たちにとって挑戦した振り付けでした。

カレン:クララの振り付けには足上げが無いのですが、実は今、特訓中なんですよ!

クララ:いつか二人で足上げができるように、がんばります!

■カレンは、都合のいい時に「センパ〜イ」って甘えて来る

――『リコリコ』という作品には、どんな印象を持っていますか?

カレン:特に千束からは、常に死と隣り合わせだからこそ、1日1日を楽しんで過ごそうとしていることが伝わりました。日本はすごく平和だけど、改めて私たちも1日1日を後悔しないように生きなきゃなって思わされた部分があります。

クララ:個人的には二人の関係性が魅力です。それは私たちが二人組で活動しているからということもあって、思い返すと「私たちにもこういうシーンがあったよね」って、リンクする部分がとても多くて。

――リコリコの二人とClariSがリンクする部分というのは、どういうところですか?

カレン:リコリコの二人は、最初はちょっとギクシャクしてしまうのですが、そこから少しずつ心の距離を詰めて行って、最終的には欠かせない相棒のような存在になります。私たちも、そういう感じだったんです。

クララ:カレンのことは小さい頃から知っていたし、最初は先輩・後輩みたいな関係性で、その時は「私が引っ張らなきゃ」みたいな責任を感じていました。でもカレンは、もともと考え方がしっかりしている子だし、いろんなところに目を配れるので、私もただ引っ張るだけじゃなく委ねるところは委ねていこうと。

――たきなのように、融通の利かない面もあったんですか?

カレン:融通は利いたほうだと思いますよ(笑)。そこはむしろ千束のような奔放さが似ていたかもしれません。でもクララにも千束っぽいところがあって、アニメでは最終的にみんなが「もう〜!」って言いながら千束のために動き出すように、クララに対しても「しょうがないな!」って言いながらフォローしてあげたくなるんです。例えばMCを忘れたり嚙んだりしても、「クララだからしょうがないよね」って、みんなでフォローに回るところは千束っぽいなと感じます。

クララ:いろんな面でお互いに、千束っぽいところもあればたきなっぽいところもあって。気づけば先輩・後輩の関係性ではなく、何でも言い合える同志のような関係性になれました。でもカレンはすごくズルくて、都合のいい時に「センパ〜イ」って甘えて来るんですよ!

カレン:そこは後ろにクララがいてくれるという、安心感があるからこそで。

クララ:そういうところだよ(笑)。



【後編】『リコリス・リコイル』と「ALIVE」!ClariSが語る思い出のシーン

ライター:榑林史章、編集:アニメージュプラス

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