前田佳織里が『ろうきん8』王女役と主題歌で広げる異世界アニメの魅力

TVアニメ『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』が、現在好評放送中！
異世界へと行き来できる能力を手に入れた少女・ミツハが、安泰な老後のために二つの世界で10億＋10億の合計20億円＝＜8万枚の金貨＞を貯める計画を立案！　中世ヨーロッパレベルの文明の異世界に現代の知識とアイテムを持ち込んでお金儲けに邁進する、彼女の奮闘ぶりがコミカルに描かれていく。

2月25日に放送される第8話からは、そんなミツハを慕う異世界の王国第3王女・サビーネが登場！　サビーネ役、そして本作のオープニング主題歌も担当している前田佳織里さんに、オーディション裏話や共演者の方の印象、本作でアーティストデビューした心境など、たっぷり語っていただきました。

【サビーネの演技は可愛らしさと利発さのメリハリを意識】

――サビーネ役はオーディションで決まったのですか？

前田　はい。「絶対に受かりたい！」と思っていたので、オーディション前に願掛けで、スタジオ近くのファーストフード店で揚げ物を食べました。「揚げ」物で気持ちを「アゲ」るというダジャレです（笑）。お腹パンパンで元気いっぱいに臨みました！

――素敵な願掛けですね！　オーディション前はしっかり食事されることが多いんですか？

前田　そうですね、絶対ご飯を食べるようにしています。食べることが好きなので、ご飯からエネルギーを貰おうという考えです！

――なるほど、一種のルーティンになっているんですね。そうして決まったサビーネ役ですが、前田さんはどんなキャラクターだと捉えましたか？

前田　サビーネは、すごく可愛らしくて天使のようなお姫様なのですが、実は意外とあざといところがあるんです。なので、可愛らしさの中にある頭の良さを感じていただけるように、メリハリを意識して演じました。

――サビーネと前田さんの間に共通点はありますか。

前田　サビーネって、とっても好奇心旺盛なんです。最初にミツハのお店を訪れたときも「これは何？　あれは何？」という風に知らないものに興味津々で、そこは自分に似ているなと思いました。

――実際にサビーネを演じていく中で、音響監督からはどのようなディレクションがありましたか？

前田　特に印象的だったのは「サビーネの息のリズムで演じてみて」というディレクションです。
私が最初に演じたサビーネは、元気いっぱいで子供らしさ全開だったのですが、貴族らしい品の良さも欲しいと指示頂きました。ただ、おしとやかに台詞を言うと尺内に収まらないと感じていたので、無理やり口パクに合わせたお芝居をしてしまっていました。すると音響監督さんから、「同じ口パクでも、息の量を調節すれば絶対ハマるからやってみて」と言っていただいて、実際に試してみたら、ゆっくり話しているはずなのにハマって！　「すごい！」と感動しました。

――それはすごいですね！

前田　そうなんです、私もビックリで！　音響監督の阿部さんは、ずっとお世話になっている方なのですが、いつも役者の気持ちに寄り添ったディレクションをしてくださる方で、今回もまた勉強させていただきました。

（C）FUNA・講談社／「ろうきん」製作委員会