• 『劇場版 美しい彼~eternal~』萩原利久と八木勇征が語る「ブレない平良&乙女な清居」
  • 『劇場版 美しい彼~eternal~』萩原利久と八木勇征が語る「ブレない平良&乙女な清居」
2023.04.16

『劇場版 美しい彼~eternal~』萩原利久と八木勇征が語る「ブレない平良&乙女な清居」

(左から)萩原利久さん、八木勇征さん 撮影/能美潤一郎

2021年11月にMBSドラマ特区枠にてシーズン1が、そして2023年2月にはMBS/TBSドラマイズム枠でシーズン2が放送され大きな話題を呼んだTVドラマ『美しい彼』。本屋大賞2020、2023受賞作家・凪良ゆうの人気小説を原作に、幼い頃から周囲になじめない “ぼっち” の高校生・平良一成と、学校カーストの頂点 “キング” として君臨する清居奏のむずがゆくも甘酸っぱい初恋が丹念に描かれていく。

そして4月7日からはシーズン2のその後を描く『劇場版 美しい彼~eternal~』が公開中。平良と清居の美しく繊細な心の交流がスクリーンで展開される、まさにファン待望の一作だ。
本作でW主演を務める平良役・萩原利久さんと清居役・八木勇征さんに、劇場版ならではの見どころやニッチな楽しみ方、「愛」について平良と清居から学んだことなどなど、たくさん語っていただきました!

【簡単なことを難しくする二人のお得意芸は変わらない】

――今回の劇場版でドラマよりもパワーアップしたと感じるところと、変わらない部分をそれぞれ教えてください。

萩原 実はシーズン2と劇場版は撮影期間が一緒だったので、演じる上で何か特別変えたことはないのですが、やっぱり劇場版のラストに向けて進んでいった感覚があったので、熱量や感情の飛ばし方はパワーアップしていると思います。ドラマをしっかり観ていただいてから劇場版を観てもらったほうが、その違いをより体感できるんじゃないかなと思います。

変わっていない部分は、もう圧倒的にキャラクターだと思います。清居は社会に出て、周りの人と交流していく中で確実に一歩ずつ前に進んでいるんですけど、平良は本当に何も変わっていないので。

――平良は確固たる自分がある人ですよね。

萩原 確かに。ポジティブに言えば、本当にブレないし流されない。でも、そんな平良を受け入れてくれる素敵な人が周りにたくさんいたということが大きかったと思います。だからこそ、平良は贅沢に悩むことができるんですよね。

ただ、変わらないからこそ起こる二人のしょうもない喧嘩というか、簡単なことを難しくする二人のお得意芸は、引き続き劇場版でも見ることができるので。そんな二人を好きでいてくれる方には、楽しんでもらえる内容になっていると思います。

――八木さんはいかがですか。

八木 ドラマだとやっぱり30分という決められた尺があるので、ちょっと詰まっているところや実際の芝居の間合いじゃないところもありました。それが映画だと、贅沢に時間があるのでよりリアルな間になっていて、作品の世界観に入り込みやすくなっていると感じました。
あとは利久が言ってくれたように、物語が最後に向かうにつれて上がっていく熱量ですかね。
変わらない部分は、やっぱり二人のいつまでもすれ違っちゃうところ。ベクトルが同じ方向を向いていても、些細なことでずれてしまうところは劇場版でも相変わらずです。
でも、自分としてはそこがちょっと嬉しかったところでもあります。すれ違い続ける二人だからこそ、本当に些細なことでも平良が変わってくれたら、清居はすごく嬉しいんだと思います。

寺林 沙樹

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