• 【松本零士追悼】『銀河鉄道999』2作で味わう時を超えたドラマと声の妙
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2023.06.03

【松本零士追悼】『銀河鉄道999』2作で味わう時を超えたドラマと声の妙

(C)松本零士/零時社・東映アニメーション

BS12トゥエルビ〈日曜アニメ劇場〉の6月放送回は、2023年2月13日に逝去した漫画家・松本零士を偲び、ロマンとファンタジーに溢れる “松本ワールド” 関連作をラインナップ。
6月4日(日)は『銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー』『銀河鉄道999 永遠の旅人エメラルダス』の2作品が放送される。


1998年公開の『銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー』は、1981年『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』から17年ぶりに製作された『999』劇場アニメの第3作。1996年から『ビッグゴールド』(小学館)で連載されていた原作「エターナル編」のアニメ化で、原作どおりの容姿をした鉄郎が主人公を務める初の劇場作品でもある。

物語では、原作の「アンドロメダ編」(1977〜1981年「週刊少年キング」連載)、およびそれをベースとしたTVシリーズ(1978〜1981年放送)のラストから1年後の世界が描かれる。
機械帝国崩壊後は新政府が発足し、表面上は平和に繁栄しているように見える地球だったが、人々は新たな支配者に虐げられて凍てついた地下世界へと追いやられ、星野鉄郎は危険分子として幽閉されていた。

処刑執行寸前の鉄郎を救ったのは、懐かしいメーテルと999号。地球を脱出した鉄郎にメーテルは、宇宙の総ての光を覆い隠し支配しようとしている “闇” と戦うために鉄郎を探していた、と告げる。
こうして鉄郎はメーテル、車掌、不思議な力で復活したガラスのクレア、グレードアップした999号の電子妖精カノンと共に、再び遥かなる宇宙へと旅立つことになる。その行く手には、金属生命体メタノイド戦士や “地獄の聖母騎士” ヘルマザリアが立ちはだかるーー。

監督は、後にアニメ『ONE PIECE』で初代シリーズディレクターを務める名匠・宇田鋼之介。999号や宇宙空間の描写には当時の最新CGが導入され、効果的に原作のテイストを落とし込んだキャクター作画も、現在の目で見ても線の濃厚さや豊かな表情芝居など見どころも多く、非常に魅力的だ。

(C)松本零士/零時社・東映アニメーション

アニメージュプラス編集部

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