• いざ、BLの世界へ!『はじめてのBL展』企画担当者が語る「5つの見どころ」
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2023.06.07

いざ、BLの世界へ!『はじめてのBL展』企画担当者が語る「5つの見どころ」

『はじめてのBL展』会場入り口

懐かしの名作から、話題の最新作まで! 『はじめてのBL展』が、2023年5月20日(土)~7月16日(日)の期間中、角川武蔵野ミュージアムにて開催! さっそく本展に行ってきたので、その魅力をご紹介していきます。

『はじめてのBL展』は、国内・海外で人気の「ボーイズラブ(BL)」の歴史を50年にわたって辿り、そのルーツや進化を貴重な原画や雑誌の展示とともに紹介する展覧会。BLに詳しい方はもちろん、BLに初めて触れる方でもその文化を知り、BLの魅力を感じることができます。

今回、『はじめてのBL展』の企画担当者の方に見どころを伺いながら、実際に本展を楽しんできました! それでは、さっそくご紹介していきます。

【原画は色彩の美しさに注目】
(C)竹宮惠子1974「変奏曲」

本展は、男性同士の恋愛をテーマとした雑誌『JUNE』を起点に、BLの変遷を大きく3つの時代に分けて紹介しています。

第1章となる「JUNEの時代」では、『JUNE』と関係が深いマンガ家・竹宮惠子氏が描いた創刊号の表紙や、本展のキービジュアルでもある作品「『風と木の詩』 午睡のKISS」など、貴重な原画’(※1)を見ることができます。

企画担当者は「原画は生で見ないと分からない美しさがあります。キービジュアルを使用した本展のチラシも、綺麗に色を出すことが難しく、色校正(※2)をやり直したくらいです。ぜひ直接、見ていただきたいと思います」とコメント。

ファンの方はもちろん、初めて竹宮惠子氏の原画を見る方も、その色彩の美しさを存分に楽しんでほしいと思います。

※1 原画’(ダッシュ)…コンピュータにマンガ原稿を取り込み、綿密に色調整を重ねた上で印刷した、精巧な複製原画のこと。
※2 色校正…出来上がった印刷物の色合いが、イメージ通りに再現できているかどうか確認するために、事前に試し刷りすること。

【貴重なエピソード満載の解説ボード】

原画や書籍、雑誌、映像、年表など、様々な展示によって、BL文化の発展を解き明かしている本展ですが、展示のそばにある解説ボードにも注目を!

竹宮惠子氏、『JUNE』元編集長の佐川俊彦氏をはじめとする、『JUNE』と深い関わりのある方たちが、当時のエピソードを披露しています。

企画担当者は「本展のためにインタビューをさせていただいたり、書き下ろしていただいたりした解説になります。BLに興味がない方でも、かなり面白く読むことができると思います」とアピール! じっくり読んでみてくださいね。

【コミケの歩みはBLとともに】

第2章のテーマは、「やおい」~やまなし、おちなし、いみなし~。本展では「やおい」を二次創作系同人BLと定義して取り上げています。

1980年代後半からのやおい(二次創作)のブームにより、2人のキャラクターの恋愛関係を攻め×受けで示す「カップリング」表記が生まれ、コミックマーケットに参加するサークル数が急増するなどの社会現象が起こりました。

1985年~1988年のコミックマーケット会場配置図の展示からは、『キャプテン翼』の二次創作が爆発的に増えた様子を見ることができます。

また、カップリング表記研究家のタルト氏によるデータブックや問題集は必見! 膨大な量のコミケカタログから抽出したカップリング表記データから、その歴史を知ることができます。

アニメージュプラス 編集部

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