• 『バイオハザード:デスアイランド』脚本家が語るジルが〈主役〉になった理由
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2023.07.07

『バイオハザード:デスアイランド』脚本家が語るジルが〈主役〉になった理由

(C)2023 CAPCOM / DEATH ISLAND PARTNERS ALL RIGHTS RESERVED.

全世界でシリーズ累計出荷本数が1億3000万本を超える、大ヒットサバイバルホラーゲーム『バイオハザード』。
7月7日(金)から公開される『バイオハザード:デスアイランド』は、そんな『バイオハザード』の世界をドラマチックに描き出す最新フルCG映画で、ジル・バレンタインを筆頭にレオン・S・ケネディ、クリス・レッドフィールド、クレア・レッドフィールド、レベッカ・チェンバースと、これまでのシリーズで活躍してきた主要キャラクターの “夢の共演” が話題となっている。

オールスター総登場の濃厚なストーリーを描き出した脚本・深見真氏のインタビュー前編は、シリーズの魅力と脚本執筆時の狙い
について語ってもらった。


★ゾンビゲームの先駆は王道の勧善懲悪★

――深見さんは元々、ゲーム『バイオハザード』シリーズの熱心なプレイヤーだそうですね。

深見 それこそシリーズ1作目の『バイオハザード』発売時からプレイしています。つい最近も『バイオハザード RE:4』(2023年3月リリース)をクリアして、2周目に入りました。
本当はゲームをしている場合ではないのですが、今回で二本目の『バイオハザード』の脚本をやらせていただいたわけですから、じゃあ『RE:4』をやるのも仕事だな……仕事だから仕方ないな、と(笑)。

――「仕事だから」と言いながら笑顔で(笑)。『バイオハザード』のどこに、それほど人を惹きつける魅力があると感じていますか?

深見 ゲームの第1作目が発売された当時は、ゲームでゾンビと戦えるだけで珍しかったので、「ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』(1979年)みたいなゲームが出た!」とすごく喜んでいました。その後も他社からゾンビゲームが増えていきますが、その中で『バイオハザード』が特別な地位を獲得して長寿シリーズになっているのは、ただゾンビが怖いだけではなく登場するキャラクターが魅力的で、さらにヒーローが悪と戦って危機を乗り越える勧善懲悪の王道が貫かれているストーリーになっているからだと思います。

――今回の映画『デスアイランド』も、ホラーやサスペンスの要素をまじえながらアクション的な見せ場が続き、クライマックスでは主人公たち=ヒーローの勇姿が強く印象に残りますね。

深見 そこはやはり、脚本をまとめるにあたり強く意識しました。自分はホラー映画に限らず、途中でたくさん人が死んだり、めちゃくちゃ悲惨な出来事が起きたりしても、最後には何となくハッピーエンドになる映画が好きなんです(笑)。そんな自分の嗜好が、今回の映画にも反映されている気がします。

――本作の脚本のアイディアは、どういうところからスタートしたのでしょうか。

深見 最初に製作プロデューサーから「メインキャラが総出演する話にしてほしい」というオーダーがあって、自分としても「ぜひ出しましょう!」という感じでしたので、まずはそこを目指して動き始めました。
個人的にはシェバやハニガンをもっと活躍させて本当のオールスター映画にしたかったのですが、まあ、そこまでやるのは尺的に難しかったという(笑)。
▲レベッカ(左)とクレア(右)、女性キャラの見せ場も注目!

(C)2023 CAPCOM / DEATH ISLAND PARTNERS ALL RIGHTS RESERVED.

アニメージュプラス編集部

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